- Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091224736
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
恐ろしい漫画家だ、高橋しんは。
こんなにわかりにくいマンガを世に出せるなんて。しかも連載したのが少年誌って。
いくらなんでも子どもの可能性を信じすぎ、だと思う…。
「10話程度の小さなお話」なんてとんでもない。
小テーマが多すぎるよ。しかもそれぞれが強すぎるよ。中ボスが強すぎてラスボスまでたどり着けないよ。
まるで、というか、まさに、というか、そう、世界そのものを描いてるよう。
エリオットと同じ心境だよ。こんなに複雑な世界、ある程度で思考停止したくもなるよ。
それでも考えろ、と言うのだ。高橋しんは。
いやー、それにしても。
イコロが眠ってるあいだに顔いじって、笑顔っぽく見える写真撮りたい。
そんで焼き増しして国中にバラ撒きたい。
最終的に恥ずかしがらせて、また泣かせたい。 -
難解だった。
ここ数巻は出る度に読んでいたけど、登場人物が増えたり減ったり、急にイコロが現れたり消えたり…。
1コマで重要なシーンを表現してる箇所が多すぎて、うっかり読み飛ばすとまったく内容が繋がらず。
シロとイコロの結末に感動できたので、細かい設定は気にせずに感性で読めば良い、ということにした。
機会があれば再読しよ。 -
泣き虫な王女イコロと、記憶を無くした少年シロが太陽を探すお話。
イコロと一緒に泣きながら読みました。マヌケなキャラクターのノリで緩和されてるけど、かなりシビアなお話です。
最終巻特装版のミニ画集が嬉しい。 -
とうとう完結。
最後まで読めて、よかったです。
思春期の子どもの心身の成長が、これほど見事に、丁寧にかかれているマンガって見たことないです。そして、なにかを一方的に悪者にするのではなく、それぞれの立場もかききったかなぁ。
最後の選択。
もう、どっちも選べないところまで追い詰めて、そしてあのアクロバット。
実は、わたしのなかでは、納得のいくものではなかったりもしたのですが、物語として、ものすごい綱渡りをして、コレしかないという方法で渡りきった感じがします。
「ピノキオ」の物語であり、「青い鳥」り物語であり、「よたかの星」の物語であり、その全てを兼ね備えた、まったく別の物語でもあり。
そうやって、物語は、語り継がれていくんだなぁと。 -
やっと最終巻~最終回はサンデーで読んでたんで感無量とまではいかなかったけど、やはり高橋しん的な終わり方でしたねぇ。ま好きなんですけどね
-
この本のテーマは本当に難しいと思う。誰が正義で悪とか、そういう問題じゃないんだよなぁ。何が幸福なのかも分からないんだし。
8年間も追っかけてきて良かったと思える巻でした。本誌の読み切りもよかった! -
ないた、この胸の痛みが高橋さんらしい