きみのカケラ 9 (少年サンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 173
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091224736

感想・レビュー・書評

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  •  未来にかける。
     希望にかける。
     それはいまの世の中でもいえることで、高橋しんさんという人間は、その子供たちを信じきっているのだろうなあ、と。
     最後のイコロの死は完璧な蛇足。
     物語風に締めようとしての最後だろうけれども、毎回扉絵の前に書かれてはいたけれども、でもない。

  • 恐ろしい漫画家だ、高橋しんは。
    こんなにわかりにくいマンガを世に出せるなんて。しかも連載したのが少年誌って。
    いくらなんでも子どもの可能性を信じすぎ、だと思う…。

    「10話程度の小さなお話」なんてとんでもない。
    小テーマが多すぎるよ。しかもそれぞれが強すぎるよ。中ボスが強すぎてラスボスまでたどり着けないよ。
    まるで、というか、まさに、というか、そう、世界そのものを描いてるよう。

    エリオットと同じ心境だよ。こんなに複雑な世界、ある程度で思考停止したくもなるよ。
    それでも考えろ、と言うのだ。高橋しんは。

    いやー、それにしても。
    イコロが眠ってるあいだに顔いじって、笑顔っぽく見える写真撮りたい。
    そんで焼き増しして国中にバラ撒きたい。
    最終的に恥ずかしがらせて、また泣かせたい。

  • 難解だった。
    ここ数巻は出る度に読んでいたけど、登場人物が増えたり減ったり、急にイコロが現れたり消えたり…。
    1コマで重要なシーンを表現してる箇所が多すぎて、うっかり読み飛ばすとまったく内容が繋がらず。

    シロとイコロの結末に感動できたので、細かい設定は気にせずに感性で読めば良い、ということにした。
    機会があれば再読しよ。

  • 主人公である王女様が本当にある意味感情豊かで、
    読んでいるこちらも感情移入しやすいです。
    皆が閉ざされた世界で精一杯頑張って生きていく物語。
    最後はハッピーエンドとまではいきませんが、
    しんみりとした最終回、私は大好きです。

  • 難しい、テーマ。
    人間は太陽を求め、絶滅の危機に瀕しても便利な生活をあきらめられず、また求めては繰り返す。地震を経験して、原発の問題が立ちはだかった今読むと、とても身につまされる思いがした。
    ヨナの命の繰り返しの上に自分が生きている、というセリフが忘れられない。

  • 泣き虫な王女イコロと、記憶を無くした少年シロが太陽を探すお話。
    イコロと一緒に泣きながら読みました。マヌケなキャラクターのノリで緩和されてるけど、かなりシビアなお話です。
    最終巻特装版のミニ画集が嬉しい。

  • とうとう完結。
    最後まで読めて、よかったです。

    思春期の子どもの心身の成長が、これほど見事に、丁寧にかかれているマンガって見たことないです。そして、なにかを一方的に悪者にするのではなく、それぞれの立場もかききったかなぁ。

    最後の選択。
    もう、どっちも選べないところまで追い詰めて、そしてあのアクロバット。
    実は、わたしのなかでは、納得のいくものではなかったりもしたのですが、物語として、ものすごい綱渡りをして、コレしかないという方法で渡りきった感じがします。

    「ピノキオ」の物語であり、「青い鳥」り物語であり、「よたかの星」の物語であり、その全てを兼ね備えた、まったく別の物語でもあり。
    そうやって、物語は、語り継がれていくんだなぁと。

  • やっと最終巻~最終回はサンデーで読んでたんで感無量とまではいかなかったけど、やはり高橋しん的な終わり方でしたねぇ。ま好きなんですけどね

  • この本のテーマは本当に難しいと思う。誰が正義で悪とか、そういう問題じゃないんだよなぁ。何が幸福なのかも分からないんだし。

    8年間も追っかけてきて良かったと思える巻でした。本誌の読み切りもよかった!

  • ないた、この胸の痛みが高橋さんらしい

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