とある飛空士への追憶 4 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

  • 小学館
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本棚登録 : 197
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091231383

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
    ひと夏の恋と空戦の物語、ついに最終巻!
    シャルルとファナ。一介の傭兵と次期皇妃の許されぬ恋の行方は!?ゲッサン掲載時に大きな反響を呼んだ感動のシーンもカラーで収録!感動の最終巻!!

    【感想】
    シャルル任務完了。とうとう二人の別れの時。この時初めて二人は一番近くで、それぞれの思いを伝えあったんじゃないかと思う。結局は、皇室の使いの者に引き離されてしまう。分かりきっていたことだったけれど、やっぱりやり切れなかった。身分の違いのせいで、ずっと一緒に戦ってきて、強い絆も生まれたファナとシャルルは、もう会うことも許されないなんてあんまりだと思った。
    シャルルとファナはきっと同じ気持ちだったんだと思う。シャルルがファナの元へ戻ったのは。そして、ファナの前でサンタ・クルスで大空を舞った。ファナはきっとその光景を永遠に忘れないだろうなと思った。たとえ二人が結ばれなくても、最後に笑顔を交わして別れたそのさよならがすごく素敵で、そんな愛の形もあるんだなと思った。本当の本当は結ばれて欲しかった。でも、ファナがシャルルのおかげで生まれ変われて、シャルルはファナのおかげでかけがえのない思い出と愛を知ることができたのではないかと思う。とても素敵な物語だった。

  • ※全4巻の感想をまとめてこちらに。

    作品名だけは以前から知っていて、気になってたので読んでみた♪
    映画も小説も未読だけど、例によって、まずは入りやすいマンガからってことで。(^∀^〃)ゞ

    …いや~、切ないっ!想像以上に切なかった!!
    ラストはけっこう衝撃(?)だったけど、とても感動した*(´ヮ`+。)

    飛空士として、ひたむきに生きるシャルル。そんな彼との交流を通じて、感情を取り戻していくファナ。
    困難な、それでいて地上の柵から解かれた自由な空を翔る旅の中、二人の間に芽生えた、切なくも爽やかなひと夏の恋―。
    相見える、〝海猫〟シャルルと宿敵〝ビーグル〟千々石。極限の一戦を経て、互いに交わし合う相手への敬意―。
    共に命懸けで危機を乗り越えてきた、シャルルと戦友=サンタ・クルス号の友情―。
    そして、旅路の果て…
    誰も成し得なかった、中央海の単機敵中翔破『海猫作戦』を完遂したにもかかわらず、その名を歴史に残すことなく消えた――とある飛空士。
    どのシーンも鮮やかに、深く、心に刻まれた・‥―*.+゚☆

    本来、物語とは斯くあるべきなんだろうけど…個人的には、結末が読者に委ねられるという決着の仕方が、あまり好きじゃない。(>_<)”
    確かに受け取り方はそれぞれのものかもしれないけど、あくまで完成させるのは作者の領分って気がして‥。
    それでも本作品に関しては、この形で終わることに意味があって、そうして初めて人の心に残るモノになるんだ…と、素直にそう思えた。

    華々しい活躍と共に歴史にその名を刻み、広く知られ、後世に語り継がれる…なんて人は、きっと、ほんの一握り。
    だけど一方で、例えば、たった一人の心の片隅にそっと棲み続けられるような、そんな生き方をする方が、ずっと尊いことかもしれない。
    そしてそれは、もしかしたらすごく幸せなことなのかもしれない。

    だから願わくは、それぞれのもとで描かれるシャルルとファナのエンディングは、きっと、幸せで‥…―。

  • 完結巻。切なさ爆発。読み切りも載っていますが、SFチックな切ない恋物語は持ち味なのかな。
    話は心無い私は評価できず。

  • 短編よい。

  • 別離とファナの覚醒、読み切りが2本。

    両思いなのに身分の違いを理解しまくって抗おうとしない主人公って、ちょっと珍しいよね。

    ファナみたいな器量も度量もある人材が、あんな阿呆な皇子の元に嫁がなきゃならないかと思うとホントに残念でならない。
    けど、逆に言えば皇子が阿呆だったからこそ天ツ上との和解などの活躍が出来たのかも知れないし、そもそもファナ姫が嫁がなかったら神聖レヴァーム皇国に未来はなかっただろうと思うと複雑な心境。
    ていうか、あんな無能な皇子なのに、よくまぁ傀儡政権とかに陥らなかったと思う。

    戦艦エル・バステルの艦長の名前がテロップで出ているってことは、この艦長は他の話で活躍してたりするのかな?
    まぁ、有能ではありそうだけど。
    50年後に5年の歳月をかけて書かれた本を読んでるってことは、執筆し始めた当初はファナはまだ63歳だから、生きていてもオカシクないよね。
    それなのに、その後の話とかを聞けなかったのだろうか。

    劇場版は端折りすぎというウワサを聞いたことがあるけど全然そんなことないよね?
    それとも漫画版も原作に比べて劇場版並みに端折られてるってことなのかな?

    その後の話は読者が考えろってことらしいので・・・。
    自分はシャルルの記録が残っていないのは、功績を立てすぎたシャルルを阿呆どもから守るためにファナが手を回した説を唱えてみる。

  • 余韻をのこしつつ、ファナの涙で終わった物語。後半は、小川先生の次回作「たった一人の地球侵略」のプロトタイプの短編も読める。

  • 4巻まとめて読んだ。
    同名ライトノベルのコミカライズです。
    水上飛行機を使って、敵地から単機で海を渡るというジュブナイルテイストの作品。ほのかにロマンスっぽい展開もあります。
    自分の好みの ど真ん中だったので、楽しく読めました。
    小川さんの作画も可愛かったり綺麗だったりと良かったです。
    読み切りの2作品も好みでした。

  • 誠実面を示すため散財!それでいいのかな。紙幣だったらやらんやろw

  • 良い感じにコミカライズされていると思います。劇場版を見る前に原作を読むのはちょっとという方にオススメです。ちなみに以外に巻末にある読み切りの話の空気が好きでした。ARIAとかが好きな人はあの読み切りは好きだと個人的に思ってます。

  • 読後感が爽やか。
    いい話でした。

    一気読みがオススメですので、
    ここまでこのコミックに出会えなかった自分に感謝(笑)。

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