鉄楽レトラ (1) (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)
- 小学館 (2011年10月12日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091234452
作品紹介・あらすじ
かつて夢を失った少年・一ノ瀬鉄宇。
現実から目を背けてきた彼は、自宅から2時間も離れた高校に入学し、そこで目にする…失くした自分の"夢のつづき"を
光と影は見つめ合い、昨日とは違う"明日"を導く…
『マイガール』の佐原ミズが満を持して放つ少年と少女の、細く、強い――絆の物語。
感想・レビュー・書評
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2巻まで読了。
「夜さん」で初めて知った佐原ミズさんの他の作品も読んでみたくて。
スペイン舞踊に出会うまでの、いわば導入部。
(あくまで鉄宇の妄想内の話だけれど)カッパがいい味出してる。
本当はカッパなんかじゃなくて、可愛いのになぁ。
とにかくカッパにシンパシー感じちゃってるんだ。
……いや、別に私は背高ノッポでもなければ手も大きくなく…むしろチビですが、それが何か?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
優しい画と優しいお話。ひっそりと静かに心あたたまるエピソードたちが紡がれていく。安い感動ではなく、感情の芯、記憶の深いところに流れ込んでくる。
ただ、逆を言えば激しくはないので、尻すぼみで打ち切られるか、最後まで作者の思うように描き切れるか、次の3巻4巻あたりが分岐点なのかなと感じる。
個人的にはとても好きなテイストなので作者に頑張ってほしい。 -
「お前が自分に自信を持てない分、私が持っててやるから、
怖がらずに生きな。」
私は高1と中3の子の母親だからね。
どうしてもこの場面が1番印象に残って
思い出しては涙が湧いてきそうになって。
自分自身の15歳当時の悩みとか、既に具体的には思い出せない…。
だって昔々のお話だも(涙。
ただ、私の年令になって振り返ってみると
ほんとに小さい悩みだったようなことはぼんやりと覚えてるよ。
157cmの身の丈に合ったサイズの、ね。
でも それだけに
ぴっちりと身にまとわりついてきて
息もできなくなるような切実な感じだったかな。
そんな当時を振り返りつつ
かつ リアルタイムで生きている我が子達を思いつつ
そしてカンテをやってるあまり会えない親友にエールを送りつつ
こそっと★5評価だったり。 -
ブクログで評判がよかったので読んでみたらストライク。すごく美しく切ない作品で、「3月のライオン」とかが好きな人にはササるんじゃないだろうか。
そういえば以前読んだマンガ版「ほしのこえ」は、オリジナル以上にすばらしかったが、これも佐原ミズさんの作品だった。「マイガール」も読まねば。 -
絵が綺麗で思わず手にとる。
こどもに、井の中の蛙にありがちな、「さいしょはぼくが、わたしが、いちばんできてたのに、ほんとうにさいのうのあるひとに、ぬかされていく。なんで、なんで」。
ただ無為に生きて、活きて、いきて。
他人を変えてしまえるほどの人間って、気づかないうちに人生に関わっていて、そんで、嗚呼かえてしまえてたんだ、かわってしまえれたんだ、みんな考えてない、だからこそ気になって、いきていく。ひとはひととかかわることをしなければ、サビシくて、サビシくて。
昔交換した赤い靴をもって、一歩踏みでる主人公。
嗚呼、ひとは、うごきだせるのです。 -
目次までの印象では、よくあるサブカル系かラノベ系のオシャンティ漫画の一角かと思ったが
一冊終えてみた今、続巻を非常に楽しみに思っている。
「何をしたい話か」が明確であるのがいい。ようやく序章が終わった段階なので、本題をどう消化していくつもりなのかに注目。 -
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佐原さんの作品は漏れなく好きだが、
この作品はまた何ともいえない”若さ”や”苦さ”があって好き。
とりあえず1巻は主人公が決意を固めるまで。 -
相変わらずうっかり泣けてしまう漫画です。
今回は少しヒビもあるけど、それでも温かい雰囲気なのはやっぱ作家さんの人柄なんだろうなぁ。
今後の展開次第ですが、とても変わった部分を題材にしているのでとても楽しみです。
にしても相変わらず絵が上手すぎて惚れ惚れします。
やっぱ漫画絵も大好きなのですが、時折出るリアルタッチがたまらなく良いなぁ。 -
「ほしのこえ」で佐原ミズさんの名前を知っていて、ジャケ買い。
エヴァのシンジくんを主人公にして、プロットは村上春樹の「1Q84」から天吾と青豆の邂逅を拝借、SFにはせず日常生活を描いた感じ。
アニメの「あの花」を見ていたときの感覚にとても似てるなと感じた。
(とはいっても、これらの作品のパッチワークになっているという意味では決してない。)
続刊が楽しみ。 -
(2巻まで読んだ評価)
私が知らないだけかもですが、こういったストーリーが美しい?漫画は珍しく、新鮮でした。
3巻以降も買っていこうと思います( ゚д゚)