からくりサーカス 20 (少年サンデーコミックス)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091256904

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  • 一人でも多くフランシーヌの元へとみんなを守ってきたナルミ、しろがね達も心をひとつにしてナルミにすべてを託して死んでいく。が、その前に立ちはだかるアルレッキーノを倒す寸前、ボロボロのナルミは力尽きて倒れる…
    そこに黒賀村から搬送されてきたルシールの人形を持って阿紫花としろがねーOのジョージが到着!

    「死刑執行人は、最後に入場するものなのさ」

    アンジェリーナがいなくなった後、アンジェリーナの代わりにと作られたアンジェリーナ人形だった。
    が、アンジェリーナはフランシーヌと瓜二つ。
    その人形が控えよというだけで、忠誠心の強い最古の4人形は動けなくなってしまうのだ。さすが人形!

    ルシールはリーダー的存在のドットーレ相手に挑発を繰り返し、彼自身にフランシーヌなど、己になんの関係もない!と言わせる。その言葉を待っていたルシール、しかし相討ちとなる。
    ドットーレはフランシーヌを笑わせることが存在する理由だった為、自我を持つと存在していられなくなるのだ…

    ルシールの退場、ちょっと泣いた…もっと長生きしてほしかった・・・(十分長生きだけど)

    が、悲しんでいる場合ではない。ナルミの心臓が止まっている!
    この男を死なせてはいけない、医療用カプセルで手術が始まる。(医者をしているしろがねがいるのだ)

    それまで、しろがねと人形の戦いには関係ないと傍観していた阿紫花も、人形を使って戦いに参加していく。
    (前の巻でルシールの人形をジョージと運んできた阿紫花はテントの周辺にまき散らされた病原菌によりゾナハ病を発症、ジョージは仕方なく自分の血を飲ませ阿紫花のゾナハを治し協力を要請。飲ませた血が少量なのでしろがねに変化はしていないのかも。)

    かつてクライアントを裏切り標的だった勝について契約金をもらった後高飛びして豪遊していた彼は、ただなんとなく生きているだけで全然楽しくなさそうだった。
    やはり人形を操って戦うと生き生きしてしまうらしい。久々にかっこいい阿紫花が見れます。
    まあ、殺し屋なんだけど…いいキャラです。
    ジョージにちょっかい出したり会話しようとしたり、意外と社交的?

    しかし、鳴海の手足は石化がはじまり粉々に!
    内臓まで石化したらジ・エンド!
    これまでの戦いで、それぞれが深刻なダメージを負ったしろがねたちは命がけでナルミの命をつなごうとする…

    「キライなわけないでしょ、クソババア!!」

    「おかしいね、アンジェリーナ
     テントの中に雨が降る・・・
     なんてあたたかくって 赤い雨……」

    「自分の持ち時間は、決して憎むことに使ってはいけないよ。愛することに使うんだ。
     そうすれば、出発する時が来ても、…きっと…後悔はしない。」

    「ねーさん、ホレた男の名を呼ぶ時はもっと色っぽい時って、相場が決まってるんですぜ。」

    「しろがねは、昨日の復讐のために破壊を続けてきた。だが…あの男は…あの男だけはいつでも…明日に向かって吹いていたのだ。」

  • ルシールは白も似合うんだなあと。美しい人だ。
    後半はプルチネルラ再登場で熱い。

  • 藤田和日郎

  • ドットーレVSルシールは名勝負。

  • その高貴なる女性、ルシール・ベルヌイユ。
    大輪の白百合の花束を。

  • 大好きなルシールの最後。
    本当にルシールに限らず藤田漫画のキャラクターの最後は素晴らしい。
    でも悲しいので星はマイナス1

  • 少年漫画のバトルでこんな決着を描ける漫画家を他に知らない。

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著者プロフィール

北海道旭川市出身。1964年生まれ。88年、『連絡船奇譚』(少年サンデー増刊号)でデビュー。少年サンデーに連載された『うしおととら』で91年に第37回小学館漫画賞、77年に第28回星雲賞コミック部門賞受賞。ダイナミックかつスピーディー、個性的ながらエンターテインメントに徹したその作風で、幅広い読者を魅了し続けている。他の代表作に『からくりサーカス』(少年サンデー)がある。

「2007年 『黒博物館 スプリンガルド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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