鉄楽レトラ (6) (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 518
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091257543

作品紹介・あらすじ

細く強い、少年少女の絆の物語――完結!!

鉄宇の夢を継ぎ、バスケに打ち込んできた藤本宝。
彼女の苦境に立った時、鉄宇の選択は…!?
失くした夢の続きが動く…感動の最終刊!

感想・レビュー・書評

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  • 完結。
    いいお話でした。

    挫折して自信喪失している男の子と女の子。
    知らない間にそれぞれがそれぞれに前へ進む力を与えている。
    ずっとすれ違ってきたけれど、その完結編。

    欲を言えば、フラメンコの話がもう少し詳しく知りたかったな。

  • 主人公のバスケットシューズとヒロインのフラメンコシューズの交換から始まったヒューマンラブストーリーだった。フラメンコを通して自信を取り戻していく主人公、カッパのように飄々とした体格をバスケに活かすヒロイン、声変わりで美声がしゃがれた声になったキャラクターがカンテとして活躍、自分を必要としてくれるなら嫌いな物でも好きだと偽って行動していたキャラクターのセリフ「嫌いなものを代わりに食べてあげると、“お前がいて助かった、ありがとう”って礼を言ってもらえるんだ」が印象的だった。主人公がある種の僥倖として出会ったフラメンコ教室“al alla”がキャラクターたちが鬱屈とした日々から光を見つけ出して成長していく“夜明け”を暗喩していて洒落ていた。

  • おわ・・・終わってしまったぁぁ・・・。

    もっと彼らを見ていたいと思わせる終わり方は、「良作」ということ。

  • 細く強い、少年少女の絆の物語――完結!! 鉄宇の夢を継ぎ、バスケに打ち込んできた藤本宝。 彼女の苦境に立った時、鉄宇の選択は…!? 失くした夢の続きが動く…感動の最終刊!(Amazon紹介より)

    絵がすごくきれいです。漫画をジャケ買いすることは滅多にない私が「おっ?」と思って手にとってしまいました。
    過去に周囲から言われた言葉から、何事にも踏み出せないでいる少年が、とあるキッカケで、同じような境遇の友人とフラメンコ(スペイン舞踊?)を始める物語です。
    惜しむらくは、絵のタッチと同様、話の線が細すぎました。好みは人それぞれですが、私は青春モノならガッツリ努力して、ガッツリ汗かいて、ガッツリ喜んでほしいと考えるので、当作品のふわっとした感じは苦手。

  • シリーズ最終巻。いよいよ、お互いの果しえなかった夢を交換して、これまでそれぞれの道を歩んできた鉄宇と藤本さんが再会を果たします。

    これまでは鉄宇の視点からストーリーが進行してきましたが、今回は双方の視点から物語が描かれています。むしろ、鉄宇の思い出を胸に、バスケット・ボール部内のさまざまな軋轢を乗り越えて成長していく藤本さんの視点がメインといってよいほどです。最後は鉄宇が、カッコわるいけれども彼女の「王子様」の役割を見事に演じて、物語は結末を迎えることになります。

    どことなくゆるやかな空気に満たされている作品でしたが、不思議と強い印象を残しています。

  • 分相応が大事ってお話と言えばそんな感じ。

  • 1-6巻まで読了。フラメンコを題材にした青春漫画。抑制がきかなくて級友に怪我をさせ不登校に、気弱で引っ込み思案で、ちやほやされていたのがあるきっかけで周りからひとが離れていき、あるいは、華々しい舞台を踏んでいたのに、故障をきっかけに引きこもったり。まっすぐでなく、回り道をしたそれぞれが、フラメンコをきっかけに親しくなり、前向きになり、一筋でも光を掴んでいく物語。バスケシューズとフラメンコのシューズが、投げかけた夢と生きる気力を支えあい、最後は…と。スカッとはいかない、一筋縄ではいかない、苦い思いもかみしめて、それでも、それでも、と。フラメンコの事が少し好きになり、もう一度読み返して味わいたくなる読後感。/人の人生を変えてしまうほどの人間て、どんな奴だ?/守られていることも知らずに自惚れている自分はもう嫌です/君を君の踊りを必要だ言ってくれる人間が一人でもいるのなら 君は踊り手であることを忘れてはいけないよ/フラメンコは主にカンテ(唄)、バイレ(踊り)、トーケ(ギター)で成り立っています。踊りが一番目立って見えますが、柱はカンテと言われています。/自分に自信のない人間はどう生きたらいいかわからないんですよ/周囲にとってはどうでもいい事がその人にとっては生き甲斐になったりしてさ。人間て、何気ない事に支えられて生きてんだよね/僕らが君の事飽きると思う?馬鹿にするなよ。/どんなに他人が否定したって、自分が心惹かれるのならそれは貴方にとって正解になる.../私の思うフラメンコの良いところは...苦悩や葛藤、秘めた愛情や興福自慢、普段押し殺している感情を、そのまま思い切り反映できるところ しかも!そういった感情を込めれば込める程格好良く見えてしまうのよ/支えてくれている人が多い分、今度は簡単に捨てられないよ。やらずに無様をさらすなら...やって無様になって来い!/私の人生に失敗は無かった…

  • 完結

  • 出会えて良かったね、と。

    「…そういえば鉄宇と宝、まだ再会してなかったっけ…」と今更気づくくらい、お互いを思っていたのにw

    前巻までの話でようやく自分を認められるようになった鉄宇。そして仲間達。
    だからそのきっかけをくれた宝に自分を見せたい、ただそれだけだけど。

    正直、怪しい人物、と評されてる鉄宇だけどw
    踊ってる時の彼は本当に凛々しい。
    そんな自分を見せたい、と思えるのは、本当に幸せな事だなぁ…と。

    上手く生きる事は難しいけれど、ほんの少しでもマシな一日がくる事があるのなら、明日も待ち遠しく思える。
    そんな彼らの日々が眩しくて羨ましい。


    …しかし……男の嫉妬は怖ぇなぁ…w

  • 遂に最終回、全部が綺麗に繋がった。
    繋がりと言うのは全巻、全話で繋がって最終巻、最終話をむかえます。
    それだけで私は満足、また至宝の一作に出逢えました。

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著者プロフィール

佐原ミズ:代表作は、TVドラマ化もされた「マイガール」、「ほしのこえ」(原作:新海誠)、「鉄楽レトラ」、「バス走る。」など多数。

「2020年 『尾かしら付き。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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