からくりサーカス 21 (少年サンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784091263612

感想・レビュー・書評

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  • 生命の水を体液とする人形はフランシーヌだけで、他の人形は疑似体液だという。
    フランシーヌを笑わせるため、フランシーヌの作りに近づくため、自動人形は生命の水を狙う、という話だった。

    が、仲町サーカスのテント近くに飛行機が墜落して、乗っていた人形が人間の血を求めて勝が襲われそうになったとき、
    勝をかばったしろがね(エレオノール)の血を吸ってしまい、「げええ!しろがねの血かよ!不味い!けど吸ってやる~」
    って台詞があって、あれ??となりました。
    しろがねの血は生命の水なんじゃないのか?

    この巻で説明的台詞が出てきます。
    ロッケンフィールド氏の台詞。
    「生命の水はお前たちの動力源である疑似体液を無力化する。自動人形にとっては、まさに毒!」

    アフリカのしろがねティンババティは、自分のマリオネットで自分の血(生命の水が溶けている)を吸い上げ、その血液をコロンビーヌに注入。疑似体液は中和されてしまう。

    鳴海の手足は、もはや本人の物は1つもない。
    ティンババティのマリオネット・マンバの腕、北欧のしろがね・ダールの脚、ロッケンフィールドのマリオネット・ペンタゴナノッカーの脚…

    しかしパンタローネ、アルレッキーノは力を振り絞りアンジェリーナ人形を破壊。
    全世界のしろがねを一同に呼び寄せ一気に滅ぼす作戦だったという。
    サーカスの拠点を突き止めたと思っていたのに、逆だったというわけ…
    やはり犬だ!犬が怪しいぞ!

    手術が終わり、今やしろがねたちの心をひとつにできる存在のナルミを人形たちが襲い掛かる。
    ファティマはまだ目覚めぬナルミにそっとキスをして、最期の戦いに出る。

    ファティマが危なくなったとき、ナルミが目覚める!
    涙を流しながら…手術中も意識はあったんだと。
    「これは操り人形の手足なんかじゃねえ
    みんなの心そのものなんだ」

    髪もかなり銀色になっている!

    死んでゆくか人間は美しいだと?
    てめえが醜いと言った「しろがね」達は…きれいだったぜ。
    死ぬから人間はきれいなんじゃねえ!
    死ぬほどの目にあっても…まだ自分が生きているってコトを思い出して…にっこり笑えるから、人間はきれいなのさ。
    てめえらはどうだ人形!!

    コロンビーヌ、あなたは男の人に抱きしめられるのが望みだったわね…私はもう抱きしめられちゃった…2回も。その人はナルミというの。あなた達を倒した…笑顔の素敵な人…

    おまえはナルミを…愛して…いるのか?

    ええ。だから…幸せ…

    (フッ)……いいな…うらやましい…ねえ。あんた……


    ところが、最後にどんでん返しが!

    遂にフランシーヌ人形の前に立つナルミ。
    その時人形がしゃべったことは…!

    「私は西暦1909年…フランシーヌ様によって…造られた人形です」

    フランシーヌ人形を作った主人が笑わない私を嫌って私を捨てた…だから私は笑えるようになりたいと自動人形に頼んだのです
    でも私は近頃体の動きが遅くなりました…思考速度も…
    これを人間は「疲れた」とでも言うのでしょうか。
    私は、この世から消滅しようと思います。

    会ってみたくなったのです。人形を作っているという人間に…もしかしたら私の造物主様の御心が理解できるかもしれないから…

    そう言い残し、フランシーヌ人形は自分を分解してくれるであろう人形造りの元へ旅立っていった。
    身代わりのフランシーヌ人形を残して…

    では本物のフランシーヌ人形は!?絶望するナルミ。
    この戦いは一体なんのためだったのだ?


    しろがねがほとんど死んでしまいました。
    しろがねーOのジョージくらいでしょうか?
    ファティマさん、告白もできずに…でも実は意識あったというナルミ、ファティマのキスにも気づいたかな?そうだと信じたい。

    あと残ったのは人間のミンシアと阿紫花くらいです。
    なんてこった…

    でも日本のギイとエレオノールが残ってますね。
    さてこれからもまだ戦いは続くのか?続くんでしょうね。だってまだここで半分くらいなんですもの。

    最後のコマに、人形の部品らしき歯車に記された文字・・・必勝ヲ祈ッテ 才賀アンヂェリイナ

    アンジェリーナは才賀家の男と結婚してたんだね。
    勝のおじいちゃんか?

  • 衝撃的だった。つらすぎる。

  • 藤田和日郎

  • 少年サンデー誌上でこの巻のラストを読んで、
    衝撃のあまりに全巻買ってしまった。

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著者プロフィール

北海道旭川市出身。1964年生まれ。88年、『連絡船奇譚』(少年サンデー増刊号)でデビュー。少年サンデーに連載された『うしおととら』で91年に第37回小学館漫画賞、77年に第28回星雲賞コミック部門賞受賞。ダイナミックかつスピーディー、個性的ながらエンターテインメントに徹したその作風で、幅広い読者を魅了し続けている。他の代表作に『からくりサーカス』(少年サンデー)がある。

「2007年 『黒博物館 スプリンガルド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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