からくりサーカス 25 (少年サンデーコミックス)

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著者 : 藤田和日郎
  • 小学館 (2002年10月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091263650

からくりサーカス 25 (少年サンデーコミックス)の感想・レビュー・書評

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  • 91年前の黒賀村。身重のアンジェリーナの体内から柔らかい石を取り出し、お腹の赤ちゃんに移し替え、フランスに連れ帰るというギイはアンジェリーナの前に敗れる。アンジェリーナはマリオネットを正二と作りあげるとき、部品にサインを入れているが、これが心臓部の歯車らしい。アンジェリーナの前にオリンピアは一瞬動きを止めた。オリンピアが一瞬でもギイを裏切ったのは、その時だけだったという。(この時オリンピアの腕が一本折れた)

    ギイは子供のときゾナハ病にかかって母親に療養所に連れていかれ、そのまま捨てられた。
    発作の苦しみの中、母に会いたいと願っても叶わなかった。絶望の中にいるギイの元にルシールが訪れ、彼はしろがねになった。

    大怪我をして、そのままアンジェリーナの元で療養するギイ。
    「私があなたのママンになってあげましょうか?私はもう、ひとつの命を抱いているの。もう一人くらいいつでも、抱きしめられるわ」

    1909年12月31日、正二はフランシーヌ人形と共に黒賀村へ。既に普通の人間以下の運動能力に改造してあり、この人形を分解するのは、長年自動人形たちと戦ってきた「しろがね」アンジェリーナであるべきと考えてのことだった。
    「わたしが他者に何かをしてやれば、笑いかけてもらえるのでしょうか?」
    「ちがうな、フランシーヌ。」
    「おまえが「笑える」時は、おまえがなんの見返りも求めない時だということさ」

    事情を知らないギイはフランシーヌを倒そうとするが、アンジェリーナの陣痛が始まってそれどこをではなくなる。お産に立ち会うギイとアンジェリーナ。
    逆子で難産の末、赤ちゃんが誕生する。

    「私はこの子供が大きくなるのを見てから、あなたに分解されたい・・・どのくらいで、あなたぐらいになりますか?明日ですか?」
    「20年…そんなに私は作動していられない…あなたに分解してもらうのだから」
    アンジェリーナはフランシーヌを破壊したくないと思い始めている。

    が、ギイは違う。しかしフランシーヌは抵抗すらしない。
    「私は破壊されるために来たのですから…ただ…エレオノールが…今朝…私の指を握ったのです。あんなに小さい指、あんなに弱い力で…あんな感触は初めてでした…今夜もまた握ってくれるか…と思っていましたので…でも、もうよいのです。」
    「僕だって…あーちくしょう!エレオノール可愛いな!!」「ええ…ずっと見ていたい…」

    このシーン大好き。敵同士だった二人が、赤ちゃんへの愛を競うように言い合って。フランシーヌ!感情が…愛情が…芽生えているよ…

    「私には大切な中心の歯車が欠けている…それがどういうものかは自分でもよくわかりませんが…それさえあれば、わたしは何かになれる気がして…」

    フランシーヌは人形を造る人間に会えば、その歯車がなんなのか教えてもらえるかもしれない、とアンジェリーナを訪ねてきたのだ。

    「エレオノールは私が機械だろうと人間だろうと関係なく泣き、わめき、そして私の指を握ってくれました
    エレオノールの前でなら私は、ようやく別の何かになれそうな気がするのです」


    突然、黒賀村が自動人形に襲われる。狙いは柔らかい石。
    フランシーヌは人形たちを統率してやめさせようとするが、誰だか認識してもらえず攻撃され傷ついてしまう。

    アンジェリーナはあるるかんで戦うから、エレオノールを連れて逃げてくれとフランシーヌに託す。
    信用されていることに驚くフランシーヌ。

    人間が生まれて大人になるまでどんなに大変かを知ったフランシーヌは、赤ちゃんを殺そうとする自動人形たちに激怒すると共に、今まで自分が人間にしてきたことを後悔する。
    逃げながら、エレオノールだけは守ってみせると決意する。

    誤って井戸に落ちるフランシーヌとエレオノール。真冬の井戸水は凍るほど冷たく、このままではエレオノールの命が危ない、それを察知して柔らかい石が水に溶けだした。しかし、それはすべてを溶かしてしまう溶解液となってしまう。
    フランシーヌは、人間を知るにつれ、人形が人間のように笑えるわけなどないのだとはっきりと悟るが、以前のように絶望はしないのだった・・

    「神様、私は人間になどなれなくていい!でもどうかエレオノールは助けてあげてください」

    泣いているエレオノールにアンジェリーナが歌っていた子守歌を歌って聞かせ、正二がやっていたようにべろべろばあをしてあやす…その顔…笑っているよ?フランシーヌ…

    今まででこの巻が一番泣きました。
    フランシーヌがこんなにかわいくなってしまうなんて思わなかった。
    人形は作り主に忠実だっただけなんだよね。
    もともと悪いのは人形じゃないんだ、ということを思い知らされる。
    フランシーヌが生命の誕生を目の当たりにして衝撃を受け、赤ちゃんに心を奪われていく展開は、本当にじんじん来ました。
    なんだかピノキオを思い出した。
    ディ〇ニーものだったら、ここで女神様がフランシーヌを本当の人間にしてくださるのでしょうに。

    遂に、アンジェリーナは戦いの中で命を落としてしまいます。
    子供を産んでから、生命力も全部エレオノールにやってしまっていたようです。
    実際、母親は子供にかなり栄養をとられてボロボロになりますものね。

    ギイはアンジェリーナの最期にママンと呼んで感情を爆発させました。

    てことは、ルシールはエレオノールのおばあちゃんなんだね。ルシールも知らなかったのかな…

    とにかく、この巻を一言で表すなら、
    「フランシーヌ~~~~~~~!!!!!」

    これに尽きます。

    アンジェリーナの最期の戦いで、あるるかんの腕が一本切断されました。
    これが、おそらくナルミの左腕に移植されたもの。
    ということはエレオノールが使っているあるるかんもアンジェリーナと同じものなのでしょうね。

  • お産に立ちあう巻。
    普段は冷静なギイとフランシーヌも、エレオノールに対してはあの可愛がりようです。なんとも微笑ましい。
    フランシーヌなんかは特に、冷酷非道のイメージしかなかったからちょっと見方が変わりました。

  • ギイのママンの話。
    フランシーヌがこうなっていたとは余計にサハラでの戦いがつらいなと。

  • ジジイ結婚してくれ

  • 23巻から読んでもいい漫画だと思う

  • バイブル。一番号泣する巻をいれて見ました。"笑う"と言うだけでコレだけの話を書けるなんて、尊敬せずにどうしろと言うのか。

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