からくりサーカス 26 (少年サンデーコミックス)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091263667

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  • ギイは自動人形から200体破壊者と呼ばれていたけど、エレオノールを護る戦いでのことだったんだね。
    アンジェリーナ(ママン)を失った悲しみの中で、ギイはしろがねを護っていく決意をする。
    エレオノールも自動人形の追跡を逃れ、生き延びた…
    フランシーヌは姿を消した…エレオノールを最期まで守り、生命の水に溶けていったのだ…

    「そうさ…お前はエレオノールを見捨てて逃げたりはしないさ…
    すべてを溶かす生命の水の中で、お前は最期までエレオノールを守り通したんだよな…
    お前の欠けた歯車は、埋まったのか…?おまえは、何かになれたのかい…?」

    冷血と思われた自動人形と通わせた心、信頼…
    しかしフランシーヌはもういない…
    ギイもわかってるところが、たまらんです

    しろがねとしての運命を子供に背負わせたくないと願っていたアンジェリーナ、しかし生命の水を飲んでしまっていたエレオノールはしろがねになってしまう。

    正二とギイは、エレオノールはギイがある国でゾナハで苦しんでいた子を拾って生命の水を飲ませたということにし、アンジェリーナの娘であること、体内に柔らかい石があることをしろがねたちにも自動人形にも知られないようにした。

    「柔らかい石はいい笑顔の者に・・・」
    この言葉はアンジェリーナが言い残した言葉として、正二がしろがね組織に偽の報告をしたものだった。
    柔らかい石は行方不明ということにして。

    その石の捜索のために、一番年若のしろがね(エレオノール)を派遣させ、柔らかい石を探す任務についてもらう。自動人形と戦わない、平和な任務に…
    というのが正二、ギイの目論見。

    ところが。
    フランスのキュペロンのエレオノールに会いに正二は何度も来ているという。
    エレオノールは正二にかわいそうなお人形、でも男の子を守れば君は人間になれる、と言われ続け洗脳状態になっていった。

    その正二は偽物。正体は正二の偽兄弟、才賀貞義こと「しろがね」ディーン。勝の父…。

    貞義の、
    「世界中の自動人形はしろがねに破壊されつつある、黒賀の人形使いの中には殺し屋もいる、それらをキレイに片付けるため、自分の愛人の子供に自分の死後財産を譲れば、自分の兄弟たちは遺産欲しさに勝を消そうと黒賀の人形使いに依頼するだろう。
    勝の奪い合いがそのまま黒賀の人形使いの潰しあいになり、人形使いも消えていくだろう」、という計画ノートをわざと正二に見せ、正二は勝を守る為にしろがねエレオノールの派遣を要請。
    それこそが、貞義の思うつぼであったわけだ…。

    1997年黒賀村にゾナハがまかれる。
    ついに正二の前に正体を現す貞義。
    彼はアンジェリーナがキュペロンにいるときから、アンジェリーナに想いを寄せていたのだ…
    が。それだけではない。
    「勝という人間の男の子を守れ、しろがね。そうすれば人間になれる。」
    そして、その勝に自分がなる。
    彼は勝を器として自分の心を勝にダウンロードし、しろがねとの絆を深め離れられない存在になろうとしていた。

    正二と貞義の死闘。
    二人とも死んだことになっていたけど生きていた!
    そして、勝の中身は貞義と信じて疑わない。
    本当にそうなのか?

    ギイに殺されそうになり、勝の記憶の奥のある人格が話出す。
    それは貞義でもない・・・ 白金だった!

    愛するフランシーヌに振り向いてもらえず、彼女をさらうも愛してもらえず、彼女の死後人形フランシーヌを作ってみたが人形は笑わず、菜の花畑の中で首を絞めて捨てた。

    その後ふるさとに戻り生命の水に溶けようと思ったがある考えを思いつく。
    まず自分の髪を生命の水に溶かし、ついてきた犬に飲ませる…と意思をおなじくする犬誕生!
    やっぱりあの犬だったか!
    その犬を使い、自分が溶けた水をさらってきた子供に飲ませるよう仕向ける。
    フランシーヌ人形の頭に植毛された人間フランシーヌの髪を、なり替わった子供の体でとりに行った際、アンジェリーナに出会う。

    アンジェリーナは、ルシールの子
    ルシールの母の姉がフランシーヌ(人間)
    そしてアンジェリーナはフランシーヌに瓜二つ。
    金(ディーン)はアンジェリーナにロックオン。
    しかし、アンジェリーナは失踪。(ルシールに逃がされた)
    遠い日本で正二郎と出会い、彼は生命の水を飲み幸せに暮らしている。
    ディーンは正二を憎む。

    勝の中に金の記憶があるのは、貞義に途中までダウンロードされかけたから。
    金=貞義だから。
    しかしダウンロードは完了していない。そこで勝を捕まえダウンロードしなおそうと貞義が迫る。

    貞義は、サハラで死んだと思われていたフェイスレス司令だったのだ!

    ナルミの勘は正しかったんだね、やはり胡散臭かったんだなあ。最後は鳴海を守って命を落とした、かっこいい役回りに見せておいて~!
    まあ、勝の潔白は証明できたのはよかったけど。

    現代で正二、ギイ、と貞義の200年に渡る因縁の対決が始まる!

  • ええええー?
    フランシーヌここで死んでるの??
    じゃあみんななんのために病気ばらまいたり、戦ったりしてるんだろう…!
    切ない!

  • ディーンおのれ貴様。

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著者プロフィール

北海道旭川市出身。1964年生まれ。88年、『連絡船奇譚』(少年サンデー増刊号)でデビュー。少年サンデーに連載された『うしおととら』で91年に第37回小学館漫画賞、77年に第28回星雲賞コミック部門賞受賞。ダイナミックかつスピーディー、個性的ながらエンターテインメントに徹したその作風で、幅広い読者を魅了し続けている。他の代表作に『からくりサーカス』(少年サンデー)がある。

「2007年 『黒博物館 スプリンガルド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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