トーマの心臓2 萩尾望都Perfect Selection 2 (フラワーコミックスペシャル)
- 小学館 (2007年7月26日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091311290
作品紹介・あらすじ
冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。トーマ・ヴェルナー。そして、ユーリに残された1通の手紙。「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。
感想・レビュー・書評
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上質なミステリとして読みました。
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別冊収録の湖畔にてがよかったです。分厚くて読み返しにくいけど大判で絵がうつくしい
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再読。
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【経緯】
ぺりこさんオススメ
【書き出し】
ぼくはほぼ半年のあいだ
ずっと考え続けていた
ぼくの生と死と
それからひとりの友人について
【感想】
男でも女でもない「少年期」。
女も「少年期」を持ちうるのだと思っている。「っポイ!」のなるちゃんとかね。そして「少女期」なるものもしかりなんだろうな。純粋な目で見た「マリアさまが見てる」ですね。
【引用】
ぼくは成熟しただけの子どもだということはじゅうぶん 分かっているし
だからこそ
この「少年の時」としての愛が
なにか透明なものへ向かって
(性もなく正体も分からない)
…投げ出されるのだということも
知っている -
耽美〜。素敵でした。
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『トーマ~』は、中学生のときに買ったフラワーコミックス版、その後出た豪華版(東逸子が表紙の)、さらに文庫版も持っているので、すでに3種を所有しており、数年前に新たにまたこれが刊行されたときは、さすがにもう買わなくていいだろうと思ってたんですが…。『トーマ~』の後日譚にあたる『湖畔にて』という絵本調の短編があり、去年の萩尾望都展で原画を見て以来、どうしても手許に欲しくてむずむずしてたところ、調べたらなんとこれに付録として別冊がついてくるというので、結局4種目を買うはめに(笑)。しかしそのためだけに買う価値は十分にあり。別冊になっている上に、全部カラーで、感涙もの(泣)。やっぱり『トーマ~』は私にとって永遠のバイブルです。
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手放しました(泣)
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翼を失ったユーリと、彼の為に投げ出したトーマ。他に『訪問者』『11月のギムナジウム』、別冊付録『湖畔にて』。オスカーが一番好きだけど何気にバッカスも好き。
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BL…違うなあ。昔のジュネ系?
全集がんばってそろえました。
けっこう難しい話が多いです。「11人いる!」が好き。