花宵道中 (2) (フラワーコミックスアルファスペシャル)

  • 小学館
4.20
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本棚登録 : 349
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091332868

作品紹介・あらすじ

江戸時代後期、幕府唯一公認の遊廓だった吉原。
山田屋の新造・茜は、美形の船頭・平左に片想い中。
しかし、彼は大見世・角海老楼の看板遊女・水蓮の恋人だった。
時代は死んだ朝霧の姉女郎・霧里が京都島原で活躍していたころに遡る。
吉原に追放されることになった霧里と弟は深い絆で結ばれているが
ふたりには暗い過去があった――
遊女たちの悲恋を描いた官能純愛絵巻第2弾!

感想・レビュー・書評

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  • よかった

  • 茜のエピソードなごみますねー。
    1巻の朝霧とちょっとリンクしていたりして。
    そして後半、また新しいエピソードです。これも面白そう!

  • 江戸時代後期、幕府唯一公認の遊廓だった吉原。茜は、美形の船頭である平左に片想い中。しかし、彼は大見世角海老楼の看板遊女・水蓮の恋人だった。時代は、死んだ朝霧の姉女郎・霧里が京都島原で活躍していたころに遡る。

  • よかった。
    1巻の話から過去に戻ったけど、それぞれのキャラクターの事情を知るにつれてもっと幸せにしてあげたいってすごく強く感じた。
    水連の好きな人の事を考えて抱かれるって…
    なんか切ないやり方だけど、一番自分を納得させるやり方でもあるんよねT^T
    遊女だって他の人と変わらない女であり、それを遊女だからって蔑むことはできないよ。

  • 第二部 薄羽蜉蝣
    一巻からの続き。看板女郎の桂山や大見世角海老楼の看板である水蓮に憧れつつも、同期の緑に嫉妬する茜。しかし緑の初見世の道中を見て、緑には敵わないと認める。三津の『遊女は皆同じじゃないんだ』って台詞があるけれど、それは事実で、茜はそれを認めた事である意味で初めて緑と対等になれた様な気がする。そしてそれは遊女に限った事ではなくて、どんなに憧れても妬んでも、結局自分は自分でしかないってのは人間ならば誰にも当てはまる訳で。
    それにしても、茜が初見世で着た着物が青い牡丹というのは、用意して送り出す八津の心中を思うと複雑ですね。
    茜が初見世が終わり枕元にある八津の用意したよもぎまんじゅうを見て涙するくだりは泣けました。本当に茜を思ってくれている八津の思いがよくわかる描写ですね。恋に恋していたような茜も、朝霧のようにこれから遊女として生きていく中で本当に愛する男と出逢うんだろう。

    第三部 青花牡丹
    朝霧の姉女郎であった霧里と、その弟である東雲の話。小説で読んでいるから尚更だとは思うけれど、この話は本当に酷。省かれるのかなと思っていた場面もきちんと描かれていたのでよかったです。やはり霧里を思うと不憫で不憫で、京にいて月に一度、弟と会っていた僅かな時間が彼女にとって一番幸せな時間であったのではなかろうか。二巻ではまだ霧里も東雲も、先の人生に希望が持てる様な綺麗な終わり方になっていて、それがまた切ない。

  • だんだん話がつながってきて、それぞれの関係がみえてくる。茜の話と平次郎の話。

  • 新造、茜の初見世のお話です。

    女にとって初めてというのはやっぱり大切なものだと思うのだけど、それを商品として売らなければならない・・・。
    切ないなぁ~と思うのだけど、切ない中にも、そうすることが決まりの中で生きている女達の気持ちの切り替えが暗すぎずに描いてあって爽やかでした。

    しかし、次の章の主人公・霧里さん、東雲さん・・・こういう登場人物が飛び飛びに出てくるの苦手(;´・`)>。
    とは言え、霧里さんの人生は切ないのか、それとも弟がいてくれたから幸せだったのか・・・(゜ーÅ)。

  • 前巻の続きの「薄羽蜻蛉」と第三部「青花牡丹」です。

    「薄羽蜻蛉」は、平左がああいう人だったのにはびっくり(耳が聞こえなくて話せなくても、目は見えてると思うのだけど・・)しましたが、最後に茜と朝霧がつながって、八津の気持ちとか唐島屋さんの気持ちにしんみりしました。

    第三部の「青花牡丹」は、冒頭にドキッとしましたが、朝霧の姉女郎の霧里と弟の東雲のお話。そういえば、第一部に死んじゃた霧里がちょっとだけ出ていたような?と思っていたら、弟の東雲のほほに傷があり、もしかしてって思ってたら、あの朝霧の相手の半次郎が霧里の弟東雲だったと。

    京都にいた二人がなぜ吉原に来ることになったのかは、まだ謎ですけど、霧里の過去は壮絶です。。

  • 妹から。
    茜の初恋は町娘なら微笑ましく思えるが、遊女のと思うと切ない。

  • なるほど~青花牡丹そう、繋がるんだ.... ちょっとヘビーな物語だけど...

    前半の茜編もよかった。

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