殺されるなら、いっそ桜の木の下で (Cheeseフラワーコミックス)
- 小学館 (2011年6月24日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (177ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091340160
作品紹介・あらすじ
親友が、私に虐められたと言って自殺した…
親友・早穂が死んだ。
ツイッターに「雪野が憎い」と140文字分書き込んで、自殺した。
廊下に教室、女子トイレ…学校中のいたるところ、
雪野の噂でもちきりになった。
「雪野が、早穂をいじめていたらしい」。
「雪野が、早穂の彼氏をとったらしい」。
そして私は、同級生に「人殺し」とののしられた。
私の名前は雪野。
身に覚えのないことで親友を失い、同級生を失い、
そして、その日の放課後、親友の彼氏にこう言われた。
「雪野ごめん。アイツが死んだのは俺のせいだ。
俺が雪野を好きって言ったから、アイツは自殺したんだ!」
奇才・桜田雛が描く、美しき恋物語!!
感想・レビュー・書評
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表紙買い。
久しぶりにこういう恋愛ものの少女漫画にはまった。
一つ一つはすごく綺麗な男子、女子を書くのに所々に入る、すごく崩した人物像が面白い。
これを買った後、桜田雛さんの漫画を次々に買ってしまっています。
まだ全巻揃っていないけど。
基本1巻で完結なので読みやすい。
全体的にありきたりな恋愛漫画だとは思う。(絵が好きだから買ってしまう。)
その中でもこの「殺されるなら~」はかなり暗い話。
でも、こういう話、嫌いじゃない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最悪にして最高な終わりだった。
どこまでも偏愛的な様がとても心地よかった作品。 -
好きってそういうこと
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相変わらず美しい絵。
しかし共感はできない。だがそれがいい。 -
一般的に歪んだ感情を書くのが上手いな、と。
ただ女の子は救いかなくて切なくなる。
一人残されてしまって…。 -
読後感かなり悪いけど笑 面白かった!
ここまでドロドロの内容を書けるのは凄い。 -
タイトルに引かれて読んでみました。
梶井基次郎の『櫻の樹の下には』をベースにしているのかと思いましたが、そういうわけでもなく、ただ「桜の木の下には死体が埋まっている」という言葉を引用しているようでした。
学園ものですが、若さゆえに誰もが思いつめて、悲劇を生んでいきます。
初めは、誰しも心の中に愛しか抱いていなかったのに、まるで坂を転がるように陥っていく不幸。
止まらない悲しみと嘆きの連鎖。
ヒロインは、完全に巻き込まれタイプです。
誰もさほど悪くないのに、ここまで悲惨な話になるなんて。
やりきれなさと救われなさを感じました。
お正月に読むには暗すぎた感じ。
こんなにあけすけなほどダイレクトに、悲劇まっしぐらのダークな少女コミックもあるんだと、ある意味新鮮ではありました。
コミックに携帯電話が初めて登場した時にはなんだか感激しましたが、twitterが出てくる話を読んだのはこれが初めて。
時代ですね。今に、普通に描かれるようになるんでしょうね。