- Amazon.co.jp ・マンガ (172ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091366269
作品紹介・あらすじ
吉原の遊女たちの悲恋を描いた官能純愛絵巻
プライドを貫いた霧里や恋に生きた朝霧・・・。
たくさんの遊女たちの人生が重なり合い、時にもつれ、
また、はかなく結ばれる江戸・吉原の山田屋。
シリーズ最終章「大門切手」は
山田屋の女将・勝野が負った
廓の内で生きていく宿命と
廓の外に思い残してきた、
淡い恋心の物語!
【編集担当からのおすすめ情報】
女性らしく鮮やかな官能描写が話題を集めた同名小説を、斉木久美子さんが瑞々しいタッチで完全ビジュアル化。
遊女たちの切なくも華麗な恋物語をご堪能ください。
感想・レビュー・書評
-
スピンオフの「大門切手」、原作では文庫収録にあたり賛否両論だった記憶がある。個人的には好きだったけど、本編の遊女達の生き様があまりにも壮絶だったため、それと比べると大門切手はあくまでも番外編だよなぁ、という印象だった。
コミック版の大門切手編は、本編から間を空けての発売となり、雑誌で連載されているのを見たときはすごく嬉しかった。今回改めて読んでみて、やっぱり号泣。原作以上に心を揺さぶられました。斉木さんの画力が素晴らしく、登場人物らの抑えた悲しみが際立つ。山田屋の女将・勝野と髪結いの弥吉の、紆余曲折を経ての切っても切れない関係に遊女達の人生が交差し、小説では自分でイメージするしかなかった場面が視覚化されることで、ますます共感しやすくなった。原作とは違って、この番外編でまるまる一冊だからこそ、本編とは別にして物語にのめり込んで読みやすいということもあり。6巻だけ読んでも十分楽しめると思います。そして、斉木さんオリジナルの粋な演出もあり、それがファンには嬉しい場面。斉木さんの、遊女達への愛が感じられます。
花宵道中は、私が知る限りのコミカライズ作品大成功例と思っており、今回の大門切手は原作のよさを更に高めた稀有なケースかも。特に、表紙の素晴らしさったら!花魁道中の豪華絢爛な衣装は勿論のこと、様々な思いを秘めた勝野の表情がものすごく美しいです。読み終えて改めてじっくり見ると、感無量。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ハッピーエンドなのかそうでないのか。
それでも吉原のたった一つの見世に漂ったたくさんの夢の終わりとしては美しい終わり方だったかな。
全巻通してほんとにいい物語でした。 -
原作読んだ時に大門切手だけコミック化してないのかな??って思ってただけにすごくうれしいー!
弥吉さん、ちょっとあんた!!
改めて見てわりとひどいな!
朝霧さんが死んだときに泣いてたシーン、もう一回見たくなります。 -
よかった
-
宮木あや子原作『花宵道中』コミック版完結編。
姐女郎から妹女郎へ、綿々と受け継がれてゆく山田屋の歴史みたいなのが上手くまとまっている。
今までの五編があるからこそ、実はこの「大門切手編」の切なさが胸にしみる。 -
完結を飾るのは「え、この人!?」です(いい意味で)
また1巻から読み直したい漫画ですね、これは…。 -
6巻が出ているとは知らなかった。
見つけて、即、購入。
【大門切手編】たしか、原作では、文庫化にあたり、付け加えられたのではなかったか(?)。
コレはこのコミックに軍配が上がったかな?
今回も原作の名台詞はそのままに上手く仕上げてると思う。
ラスト近くが少々、急ぎ足な感がなきにしもあらずだが……。
そしてオーラス前は、まるで、カーテンコール。コレもコミックならでは。
当然、今から、1巻から、通して再読しますよ!
終わるまでは寝れないな。
そして、原作も近いうちに再読せねば。