- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091392893
作品紹介・あらすじ
富山・八尾で紡がれる恋物語、ついに完結!
亡き母・繭子の恋人を追いかけて八尾に来た女子高生・蛍子。
しかし彼がまだ母を想っていることを知り、自分の想いに整理をつける。
そして蛍子をずっと見守ってきた同級生・光は…!?
そんな中、9月1日を迎え”おわら風の盆"が幕を開ける。
それぞれの想い、踊りへの情熱、その先に見えるものとは――!?
小玉ユキが贈る恋と秘密の物語、ついに完結!!
【編集担当からのおすすめ情報】
富山・八尾に伝わる伝統芸能「おわら風の盆」を題材に
2世代に渡って紡がれた恋物語。
そのクライマックスは3日間の風の盆本番です。
母への想い、恋人への想い、そして大切な人の喪失――
人が絶え間なく繰り返す営みを描いた小玉ユキ先生の名作、
その結末をぜひご覧ください。
感想・レビュー・書評
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面白かった。近所の古本屋で全巻セットで激安の上にさらに半額投げ売りされていたので、なんとなく買うてきた。小玉ユキ漫画、そういえば、最近オオカミの面白いのがはじまったし、アポロンも好きだったので、ハズレはなかろうと思ったが。これが外れどころか古本で買ったのが申し訳なくなるほどの大当たりだった。新刊全巻セットで買っても損しない面白さ。一気読みからの2巡した。
富山の八尾、”おわら風の盆”を通して描かれる人間模様と、若いロマンス。なんせ、画がいいのと、ストーリーが非常に優しい。なんかややこしいのかと思いきや、ええ人ばっかりでええ話ばっかりで、よかった、ほんまよかったと、漫画に向かって言いたくなるほど。もともとの盆踊りの意義を考えさせられる。
よかったよかった。
富山に行きたくなるねぇ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一気に読んでしまって、
最後の巻を閉じてなお、
まるでまだ夢の中みたいやった。
こんな作品久しぶり。
こんなふうになれる作品に出会いたくて読むのがやめられない。
幸せやった。 -
小玉ユキ先生の
知的で上品で、硬派で独特な設定が多い物語が
どれも優しくて、世界観に浸れるので好きです。
(結構好き嫌いが分かれそうな話と絵柄ですが。)
おわら、という伝統文化に触れながら、
それを取り巻く恋愛模様がとても素敵。 -
徹底して主人公の恋愛のみにフォーカス。イメージ的に、周りの恋愛模様もそれなりに描かれがちだと思うけど、本作については、ひたすら主人公に終始していた印象。でもそれが潔くて〇。それぞれの目線から見た、亡き女性への感情も丁寧に描出されていて好もしい。素敵な漫画でした。
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坂道のアポロンにハマり、こちらも読んでみましたが素敵な作品でした。小玉ユキさん、好きです。
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泣いた、そしてめちゃくちゃキュンキュンした!
きれいで、大満足なラストでした。
こういう伝統芸能に触れてこなかった私にとって、とても羨ましい世界でした。 -
富樫のおじさんのくだりは、勘当された親との関係修復の辺りから出来過ぎで正直要らないんじゃないかなあと思うんですが、まあ良いか…。
物語終盤に描かれた蛍子のお祖父さんの亡くした娘(繭子)との距離のとり方が不器用で切なくて、最終巻でお祖父さんが蛍子を繭子と呼ぶシーンは泣いてしまいます。
所謂死ネタのW三角関係なんですが、それぞれの立場や気持ちを上手く描いていて、流石だなあと。光がめちゃくちゃ良い男で、こんな良い男に気にかけて好きになって貰える蛍子って羨ましい。蛍子の結婚式みたかったなあ。
自分の地元にもこういう伝統芸能があれば良かったなとしみじみと思いながら楽しめました。 -
風の盆が終わるのと一緒にこの話も終わりを迎えて、ものすごく良かった。
結局母親が教えてくれたおわらが、蛍子と街、人とを繋げてくれるものだった。そして、光との縁も結んでくれて、この後その子供達も踊り続けていくんだなぁと、未来も感じさせる終わりが感動的。
光が蛍子に
「いやまじで おすすめやぜ 俺」
って言ってたけど、ほんとそう思います。
「ばかやなくて だら 言うてみて」という場面は、悶えるくらいキュンとしました。
あと、涼くん、結構好きでした。 -
画も美しく、読みやすく、泣けた…!!