マロニエ王国の七人の騎士 (1) (フラワーコミックスアルファ)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091394279

作品紹介・あらすじ

岩本ナオが贈る、中世騎士ものがたり開幕!


マロニエ王国の女将軍・バリバラには七人の息子がいた。
彼らの大義は――

「いつかかっこよく
我が国のお姫様を助けること!!」

そんな彼らに与えられた任務とは…!?


『金の国 水の国』の岩本ナオが贈る、中世騎士ものがたり。

●描きおろし ショート番外編「春がくる前の話」 収録
●第1話扉をカラーで収録


【編集担当からのおすすめ情報】
前作『金の国 水の国』で[このマンガがすごい!2017 オンナ編]第1位、[マンガ大賞]第2位を受賞された岩本ナオ先生の待望の新作がついに登場!

それぞれが特性を持った七人兄弟の名前は…
「眠くない」「博愛」「暑がりや」「寒がりや」「獣使い」「剣自慢」「ハラペコ」。

お姫様に忠誠を誓う彼らが繰り広げる騎士ものがたり、
どうぞお楽しみください。

感想・レビュー・書評

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  • 私が忘れないために、列挙しとこう。
    主役は女将軍バリバラの息子たち。
    長男から順に…
    眠くない、博愛、暑がりや、寒がりや
    獣使い、剣自慢、ハラペコの七人。

    中でも特に城代の娘と婚約中の
    がんばりやな〝眠くない〟と
    お忍び姿のお姫様と知り合って
    男と勘違いしたまま仲良くなった
    〝寒がりや〟にスポット当たってます。

    岩本さんのふんわりタッチで描かれる
    中世風の騎士物語は
    剣と剣との闘いじゃなくて
    静かな権謀術数の闘いなのかも。

  • マロニエ王国女将軍の七人の息子、「眠くない」「博愛」「暑がりや」「寒がりや」「獣使い」「剣自慢」「ハラペコ」。
    彼らの大義は「いつかかっこよく我が国のお姫様を助けること!」
    彼ら七人の騎士はそれぞれ「夜の長い国」「好色の国」「寒い国」「暖かい国」「生き物の国」「武力の国」「食べ物が豊富な国」へ外交に行くことになる。
    あー!設定だけですでにわくわくが止まらない…。
    てっきり全員一度に外交に出るのかと思っていたけど、これ一人ずつ(一国ずつ)やってくれるってことですかね…ありがたい!先が楽しみ!

  • エリーは剣自慢がほんとは好きなんじゃと思ってたけど、眠くないとなにやら過去にあったみたいで、本命は眠くない?
    寒がりやとお姫様はまた再会できるのか?

    兄弟7人がそれぞれで派遣先のこと語るのかと思っていたけど、次巻は来年の六月。
    兄弟全員でとなったら足掛け七年になってしまう。
    その辺は今巻の伏線見るに大丈夫そうな気もするのですが、どうなることやら。

    続きも楽しみです。

  • 微妙なずれに噴き出さずにはいられない第1話から、なんとなく不穏な長兄の外国訪問へ。息子たちのコイバナに一切興味ない母将軍様は、過去にいったい何をしでかしたのか。これからの展開と、途中挿入されるであろうユーモラスな会話、つっこみに期待大。

    太さに変化のない線で細かく描きこまれている画面は、なんとなく安野光雅氏を思い浮かべる。

  • 年に一巻の刊行ペースなので、次巻の内容がとにかく気になる。
    岩本ナオさんの作品は、いろんな立場の中で、それでもみんな優しい。

  • 岩本先生の新作。
    日常に見えて、ファンタジーな作風はやっぱり、見応えがある。
    ブルーノ様との関係が微笑ましくて、応援したくなる。

  • どんなんかな?と思って試しに読んだら面白くて一気に読んでしまった。ファンタジー読み慣れてないと読みにくいかもしれない世界だけど、恋愛要素と世界情勢を少しづつ描いてくれているのですんなり頭に入ってきました。
    キャラクターが何かしら変な子で可愛らしい。

  • 楽しい!2巻まで読みましたが先は長〜い感じがいい♡ゆっくり楽しみたいな。

  • 1冊でこれだけの人数のキャラがよく描かれているのは、作者の表現力に感服せざるを得ない。話題通りの面白さで、2巻がとても待ち遠しい!

  • 「金の国水の国」にこの物語のオマケ漫画が付いていて、発売を楽しみにしていました!読んでみて期待通り面白かったです!
    群像劇+ファンタジー+恋愛モノと好きな要素が詰まっていて、絵柄も素朴で可愛いです。キャラクターは一人一人が個性的で、でも身近にいそうな等身大なところが好感を持てます。まだまだ秘密が隠されていそうなので読み進めるのが楽しみです!
    なおビジュアルが好みなのは獣使いです。動物のことしか眼中になさそうだったり、それでいてしっかり動物使って情報収集してるのが好きです。剣自慢も女の子苦手そうで可愛い。そのくせエリーに対して長男のこと頼む、って頼むのが素晴らしい。長兄はブラコン気味でちょっと鈍感なのが良い。うーん、みんな気になりますね!

    以下ネタバレ考察。超偏った思考です。

    ★眠くないが幼少期のトラウマを抱えていそう。そのエピソードを見るに、眠くないは他人へ睡魔の影響を及ぼしてしまうのでは?そのタイミングは自分が「眠い時」あるいは「眠りたいほど心がしんどい時」なのでは?(逆に、周囲の心の動きに影響されて眠くなる可能性もある。)
    →「僕が うたた寝」というモノローグに加えて泣きじゃくる幼い彼の姿。そして西領貴族の「あんなバケモノ」という言葉に、「これは僕のことだ」と思う眠くない。夜の長い国では「体力のある人と一緒にいるせいか眠くならない」と冗談っぽく言っていた(精神的にも心強いからこっちも支えられて眠くないということか、あるいは周囲が落ち着いていてしんどくならないということか)。
    極めつけはエリーが男性に褒められて動揺したとき周囲の人々が眠気を訴えており、「子供じゃないから大事にはしない」と彼は言っていた。彼はエリーを女性として見ており、奪われる想像をしてしんどくなってしまったのかもしれない。

    ★寒がりやは暖かさを感じた時に髪の色が変わる。(巻末オマケで、暑がりやも寒さを感じた時に髪の色が変わっている描写がある。これによって兄弟みんなに不思議な力がある可能性が示唆されている。)
    →ブルーノ様と一緒にいた時に急激に寒さを感じたのは、「一緒にいられないと寂しい」という気持ちが呼び起こした、彼自身の力かもしれない。眠くないのように他者に知られてはいないのかも(眠くないは幼少期に事件を起こしてしまってバケモノ呼ばわりされたのか。眠くないに対して城代が「いくら君でも死ぬよ」と冗談を言うシーンがあり、評判が広まっていると思える。そのせいで、ただでさえ母の出自で肩身が狭かったのに兄弟たちも冷たい目で見られ、長兄としてますます責任を感じているのかもしれない)。

    ★夜の長い国にて、「神様を女将軍が塔の上に閉じ込めた」「返してくれないなら眠くないをもらう」「それがあの男が20年前に世界と交わした約束」という言葉があった。夜の長い国で生き神扱いされていた(か、予言の力を持っていて大層大事にされていたとか?)七兄弟の父親が、バリバラと恋に落ちて国を出奔した、となどの可能性がある。病弱だったからマロニエ王国で療養させるため塔の上にいさせたのかも。そんなVIPを連れ出したバリバラは国外追放になった。
    →その一年後に眠くないと博愛が生まれているとすれば計算は合う。そういう力を持つ父親の血を引いているなら、兄弟たちが不思議な力を持つのは納得がいく。
    だからこそバリバラは「不思議な力を持つ兄弟たちにこの国へ恩返しするように→王女様を助けるように」教育したとか?
    眠くないは父親の何かの予言によってこの国にもどるようになっていた?というより、兄弟全員に何らかの予言が?
    王女様に「呪い」が何度も起きるのは、まさかのまさかで、兄弟たちの潜在意識が起こしてしまっていたとか。それを危惧したバリバラはそれぞれの特色に合った国で生活するならそれも良いと考えているのかも。ここら辺はまだ全然考察できない。

    ★兄弟たちは自分の名前に関わる不思議な力を持っていているのかもしれない。
    →眠くない…眠い時に他人も眠くする(しんどい時に眠くなる)
    博愛…? ※好きな相手に好きになってもらえる?
    暑がりや…寒い時に髪の色が変わる(しんどい時に暑くなる?)(雪や冷気が得意)
    寒がりや…暑い時に髪の色が変わる(しんどい時に寒くなる)(火に触るの得意)
    剣自慢…?
    獣使い…?
    ハラペコ…?
    名前と逆の状況の時に何かの力を発揮するのかなぁと思ってみたりしてます。博愛とかとても気になりますね。少女漫画的に美味しい展開が待っていそうで。五六七男はどうにも想像がつきません!反対の力ってなんだよって感じ。
    少なくとも、王女様をはじめとした女性たちとそらぞれが関わっていくことで、その力が良い方向に向かう物語なのかなぁ、と思っています。

    とにかく言えるのは…次巻が待ち遠しい!

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