ポーの一族 ~春の夢~ (フラワーコミックススペシャル)

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著者 : 萩尾望都
  • 小学館 (2017年7月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091395603

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ポーの一族 ~春の夢~ (フラワーコミックススペシャル)の感想・レビュー・書評

  • 本誌のflowersで全話読んでいたにもかかわらず、今回のコミックス発売が楽しみでしょうがなかった。そして、改めてまとまった一冊を読んでみて、クォリティの高さとストーリーの重厚さをひしひしと感じたのだった。
    雑誌で1話目を読んだときは、「ポー」新作というより「萩尾望都」作品の新作という印象が強かったのだけど、新キャラが何人も登場して話がどんどん広がっていく一方で、エドガーやアランに昔の面影を感じられるようになっていき、場面によってはエドガーの横顔の美しさに「あ、懐かしい、この感じ…!」と一瞬ドキリとすることもあった。
    第二次世界大戦下というシビアな現実や登場人物の不気味な行動…骨太なストーリー展開はさすが、萩尾先生のこれまでの軌跡を彷彿とさせられる。「エッグ・スタンド」をちょっと思い出した。中性的キャラもまた萩尾作品おなじみだし。大老ポーなど懐かしいキャラクターが登場する一方で、ちょっと中性的な紅ルーシ出身の吸血鬼(ヴァンピール)ファルカの登場、レイ(妖精の鎖)ラインなど、ヨーロッパの歴史についても詳しく調べて作品に反映させているのだなということが窺える。
    70年代ポーの儚さも好きだけど、今回のポーのずっしりとした感じも読みごたえがあって、決して別物ではなく地続きだということが今回よくわかって嬉しかった。今後の展開が本当に楽しみだ。

  • 大人になってから本屋さんで漫画を買ってこんなにウキウキした気持ちになったのは久しぶり。あやうくスキップして帰るところだった(笑)40年ぶりのポーの一族新作!!

    最初はやっぱりちょっと絵柄の変化に違和感を覚えましたが、読み進めているうちにすぐに慣れます。とくにアランのほうが絵柄の変化が大きいのだけど、喋ると相変わらず、ヤキモチ焼きで子供っぽい駄々をこねてはエドガーを困らせてるあのアランのままだった。そして相変わらず皮肉屋のくせにアランには過保護なエドガー。

    終盤ちかくでエドガーが「アランがいないと自分は幽霊になってしまう」というようなセリフを言う、そのコマの感じが一番昔と変わらないエドガーだった気がする。

    時期的には1944年、戦争中。前のコミックスをひっぱりだし「ランプトンは語る」の最後のページの年表で調べてみたら、「小鳥の巣」のギムナジウムにエドガーとアランが現れたのが1959年。つまり今回のシリーズはそれよりは少し前の話。「エディス」は1976年だったんだなあ、なぜか感覚的にもっと昔の話のような気がしていたので、今回初めて戦争というワードが出てきて、これまで吸血鬼ということは別にしてもファンタジーのようだった彼らの生きた世界に、ちゃんと現在と地続きの歴史があることに不思議な気持ちがした。

    新キャラのファルカ、ああいうパワフルなタイプは好き。吸血鬼にもいろいろ系列があるらしい。

    クロエとその仲間たちのようなタイプのパンパネラがいるのはちょっとショックというか残念。仲間に加えるには基本的には厳しい承認審査がある=美しく賢いものしか仲間にするべきではないのだと思っていたので、ああいう下品で欲望まみれのタイプがいるのは嫌だなあ。

    挟み込みの月刊フラワー予告では2018年春くらいにまたこの続きが連載されるようなので、また1年以上続きを待たなくてはならなそうだけど、楽しみに待ってます。

  • 驚愕。まさかの驚愕。エピソードとエピソードを繋ぐ物語ではなかった。

    ここに来て、まさか「ポーの一族とは何か」つまり、エドガーとは何者なのか?つまり、あゝもうそれ以上は怖くて言えない。そんな話になってくるとは。

    もちろん、次回作はあるだろう。なくてはいけない(来年の春らしい)。怖いけど。

    昨年驚きの連載開始を経て、7ヶ月間のインターバルを置いて5ヶ月間連載された物語は、一話とは全く違った話になっていた。もはや歴史的事実は背景に落とし遣られ、大老ポーまで、2度も登場して、物語を動かした。

    今の私は??マークでいっぱいだ。もっとも、重要なネタバレになるので、ここでそのひとつひとつを検証する野暮なことはしない。ともかく、青春時代にポーの一族に殺られた人は、必読作品である。

    2017年7月17日読了

  • 迷わず星5をつけるファンの皆さんが多いなか、自分はちがうのだなと、しみじみ感じた。どうして諸手をあげて称讃できるのか、そうした大称讃レビューが大多数なのか、理解できないままだ。

  • 第二次世界大戦の頃の話。

    ポーの一族の関係や村の成り立ちなど、核心的な話でした。

    さすがにだいぶ絵が変わっていて、線がはっきりしていました。
    昔のふんわりとしたやらかい線と、ふわふわした雰囲気がとても好きでした。
    昔のエドガーの方が見惚れる程の魅力があったなぁ、と思ってしまった。

  • オリジナルをほぼリアルタイムで読んでいたので当時の漫画界ではありえないほどのクオリティの高さにこの人はなんなんだと思った。

    他の作品も大好きです。

    今回の続編はできれば出してほしくなかった。

    あのラストで十分満足していたので。

    それにやはり絵が変わっているのがつらい。

    好きすぎて思い出はきれいなままで残したかったのが本当の感想です。

  • Alanが少し肥えた様に感じ、
    対してEdgarは端正な顔立ちに肉が付いた様に感じました。

    そしてこれまではEgdar達ポーの一族を中心に
    人とは違う人達の特徴が描かれていたので、
    Ruthenia Rubra(赤russi)出身のFarkaの空間を擦り抜ける能力に驚きました。

    そしてBlancaとNoahの姉弟の再会が叶わず、悲しかったです。
    彼女は生きて近くまで訪ねたのに会えないなんて…。
    それでも祖母がVeneziaへ訪れている時に、
    祖母と伯父にだけでも会えたらと願わずには居られません。
    Jewsだからと、Deutschland出身だからと
    Deutschの言葉や歌を封じていた幼年時代を送っても、
    成長したNoahがEdgar達と出逢った家で伸び伸びと歌っている姿に安堵しました…。

  • 作者が袖にて言う通り、「絵も顔も変わ」っている。
    やたらエドガーが分別臭そうな顔をしていたり、中年女性の業が戯画化されていたり。
    しかし作品の根底を流れる優しさは変わらず。
    p.38「泣いていいのに」
    エドガーはブランカに言うと同時に自分にも(、つまりは生きとし生けるものすべてに)言っている。
    これは他の作者、他の作品ではあり得ない優しさだと思う。(従来の非情さよりも優しさが前面に出てきたか)
    さらには、
    p.177「アランがいないと、ぼくは幽霊になってしまう」
    これはもはや愛であり恋であり執着であるという意味で、人類すべての尊くもあり醜くもある感情すべての吐露だ。
    萩尾先生の創作における真面目さ・律義さ・厳密さは大変に好もしい、そして心強い、と思った。
    (浦沢直樹の漫勉で、媚びへつらいネームバリュー関係なく、見てよかったとしみじみ感じ入ったのは、萩尾先生の回。)

  • 待ちわびたコミックス。雑誌で読むのとまた違った味があるんだなあ。絵が変わったとか言われてるけど、私は全然気にならなかった。読み出したら、40年ぶりなんてとても思えず、まるで昨日の続きのよう。

    以前と同じく、描かれる運命の残酷さに心が震える。エドガーもアランも、少女漫画的王子様ではないところがすごいなあと思う。

    こぼれ話的なものではなくて、ポー一族の謎に関わる物語であったことに感激した。キングポーが登場するとは思わなかった! まだ続きがあるのだろうか。メリーベルをふたたび目にしたりできるのだろうか。

  • 前シリーズを持ってたと思ったのに見つからない。
    萩尾望都作品はずっと読み続けているので、絵に違和感はないですね。昔に読んだ時より、歴史を意識させられます。
    まだ小学生だったので、時代背景を知らなかったからかな?
    吸血鬼ものは時代の移り変わりを描写した方が物語に重厚感が出る。
    老成して生気が失われていくエドガーと我儘な少年であり続けるアラン。
    ふたりの旅路を今後も読み続けていきたいです。

  • 雑誌掲載時に読んでいたけれど、一気に読むと、ぐっとあの空気に浸れるのが嬉しい。
    ここにきて、ポーの新作が読めるなんて本当に嬉しい。
    萩尾先生、ありがとうございます。

  •  何十年?ぶりかの続編らしい。
     以前の作品より画力が大分落ちていて、「妖しい雰囲気の美少年2人」という感じがなくなってしまっていた。
     2人の素性を知る同族やポーの一族のゴタゴタが出てきて、何というか、幻想さが薄れている。特に「2人に好意的な同族」というのは、「完全な味方がお互いしかいない」という状態が好きだった私にとってはかなりガッカリ。しかもラスト味方になりそうなのが更に増えるし。
     続編はない方が良かったんじゃないかなあ…。
     あとテレポート?は科学っぽくて何か作品の世界観と少し違う。

     エドガーの行く先々で女の子引っ掛けて遊んでる感じと、アランのあからさまな態度は相変わらずで、そこは好きだった。

  • 絵柄はずいぶん変わったように思う。
    これについては変わらないほうがいいのか、変わったほうがいいのか私にはわからない。絵にも流行り廃りがあり、プロの方は日々努力をされていると思うので。
    自分にとって萩尾先生は一流のミステリー作家なので、切ない心理描写、耽美な世界観に垣間見える伏線の巧妙な張り方、物語の作り方に驚愕した。全く衰えてない!某漫画家も『吸血鬼』と称されているけれど、萩尾先生も実はそうなのでは…?(笑)
    本編のオマケやスピンオフではなく地続きの物語であるというところがすごいです。先生の中にエドガーやアランやメリーベルは生きて存在しているのでしょうね。

  • 宝塚観劇の予習として、旧作(?)から続けて読んだ。
    絵がずいぶん変わっていて登場人物達が同一に見えなかった。
    私には画風とともに作品の雰囲気自体も変わってしまった感じがするけど、他のレビューをみているとそうでもないみたいで、昔からのファンの方には昔のままの世界が広がっているのだろうかなぁ、と不思議。

  • 「ポーの一族 春の夢」萩尾望都著、小学館、2017.07.15
    193p ¥700 C9978 (2017.08.22読了)(2017.07.24購入)

    【目次】
    春の夢
    Vol.1
    Vol.2
    Vol.3
    Vol.4
    Vol.5
    Vol.6

    ☆関連図書(既読)
    「ポーの一族(1)」萩尾望都著、小学館、1974.06.01
    「ポーの一族(2)」萩尾望都著、小学館、1974.07.01
    「ポーの一族(3)」萩尾望都著、小学館、1974.08.01
    「ポーの一族(4)」萩尾望都著、小学館、1976.02.05
    「ポーの一族(5)」萩尾望都著、小学館、1976.09.05
    商品の説明(amazonより)
    名作「ポーの一族」40年ぶりの新作続編!
    不朽の名作「ポーの一族」から40年。ついに新作の続編がコミックスに!!
    永遠の時を生きるバンパネラ(吸血鬼)であるエドガーとアランは、
    1940年代戦火のヨーロッパ、イギリス郊外でナチスドイツから逃れてきたドイツ人姉弟と出逢う・・・
    そしてその出逢いが新たな運命の歯車をまわすーーー

  • ほう。時間がゆっくり流れる。

  • 何年経っての新シリーズか分からないけど、まだこんなストーリーがあったなんて…!あの重厚なストーリー、表で描かれた以外にももっともっと世界観が決まってるんだろうなと思ってたけど、これだけ経ってまたこんなストーリーを出せるのがすごい。
    続くのかなこれ…期待しちゃいます。

  • 絵柄は昔と変化しています。でも話の進行に伴い確実に作者の筆が「ポー」の世界の空気を思い出し、それでいて全く新たな物語を紡いでいるのが分かります。
    かつての流麗でいて繊細で柔らかなタッチで描かれ、永遠の少年の妖しい美しさと哀感に満ちた「ポー」を好きだった者としては、現在のモーさまの流麗さは変わらないながら硬質なタッチの画風で描かれる、綺麗事だけではない言わばポーの一族の人々のリアルな大人の事情にひとりで対応するエドガーの姿は、それなりに衝撃でした。
    しかしそれでも、旧作のたくさんの謎のほんの一部とは言え、40年の歳月を経ていくつかの真実が解き明かされるのに立ち会えたことは、やはり幸運であると思います。そして謎や隙間を穴埋めするにとどまらず、旧作には登場しなかったキャラクターも加えて新たな物語を見せてくれたことを、読者としては喜ばしく思うとともに、今はさらなる続編の執筆を待ち望むばかりです。

  • 母親が萩尾望都さんのファンなので、書店で見つけて買って帰った。喜んでもらえたので良かった。

  • 古典的名作の続編。絵柄などが変わったのは仕方のないことだし、現代版として楽しめた。この作品で描かれていることを踏まえると旧作のラストの解釈、可能性が変わってくる。

  • つい買ってしまった、ポーの新シリーズ。
    今まで、あの村が、ポーの村だと思ってたのが、違うみたいだし、キングポーは、生きてるの?とか、まだまだ謎が多くて、悶えてしまう。
    続きが、みたい

  • あの当時とは絵柄も違うし、
    何より数十年幾多の作品を生み出してきた上で今の萩尾望都先生が紡げば、
    確かにポーの一族はこう描かれるんだという実感。

    あの『ポーの一族』のままではないことが少し寂しくもあり、
    でもより人物造形と歴史への関わり方に説得力も生まれていて、面白かった。

  • なんというプレゼント!
    40年ぶりの新作とな、そんなのあっという間でしたよ。

  • 自分の中の吸血鬼好きのルーツでした。イメージで美化しすぎていた分少しがっかりしたのかな。残念。

  • ポーの一族を引っ張り出して読まねば!
    と、読んだ後に思う。

    遠い記憶の彼方になってるところに読んだので
    これはこれで萩尾さんらしくて良かったです。
    アランはやっぱりアランだ。

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ポーの一族 ~春の夢~ (フラワーコミックススペシャル)の作品紹介

名作「ポーの一族」40年ぶりの新作続編!

不朽の名作「ポーの一族」から40年。ついに新作の続編がコミックスに!!

永遠の時を生きるバンパネラ(吸血鬼)であるエドガーとアランは、
1940年代戦火のヨーロッパ、イギリス郊外でナチスドイツから逃れてきたドイツ人姉弟と出逢う・・・

そしてその出逢いが新たな運命の歯車をまわすーーー


【編集担当からのおすすめ情報】
2016年月刊フラワーズ7月号に第1話が掲載されてから、伝説の復活に大反響を呼んだこの作品は、エピソードとエピソードの間の小さなお話ではなく、物語の根幹に関わるドラマティックで今現在の萩尾望都さんの想いがつまった作品です。かつてファンだった方も初見の方もともに夢中になる渾身の物語です。お読みください!

ポーの一族 ~春の夢~ (フラワーコミックススペシャル)はこんなマンガです

ポーの一族 ~春の夢~ (フラワーコミックススペシャル)のKindle版

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