- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091395603
感想・レビュー・書評
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本誌のflowersで全話読んでいたにもかかわらず、今回のコミックス発売が楽しみでしょうがなかった。そして、改めてまとまった一冊を読んでみて、クォリティの高さとストーリーの重厚さをひしひしと感じたのだった。
雑誌で1話目を読んだときは、「ポー」新作というより「萩尾望都」作品の新作という印象が強かったのだけど、新キャラが何人も登場して話がどんどん広がっていく一方で、エドガーやアランに昔の面影を感じられるようになっていき、場面によってはエドガーの横顔の美しさに「あ、懐かしい、この感じ…!」と一瞬ドキリとすることもあった。
第二次世界大戦下というシビアな現実や登場人物の不気味な行動…骨太なストーリー展開はさすが、萩尾先生のこれまでの軌跡を彷彿とさせる。「エッグ・スタンド」をちょっと思い出した。
大老ポーなど懐かしいキャラクターが登場する一方で、ちょっと中性的な紅ルーシ出身の吸血鬼(ヴァンピール)ファルカの登場、レイ(妖精の鎖)ラインなど、ヨーロッパの歴史についても詳しく調べて作品に反映させているのだなということが窺える。
70年代ポーの儚さも好きだけど、今回のポーのずっしりとした感じも読みごたえがあって、決して別物ではなく地続きだということが今回よくわかって嬉しかった。今後の展開が本当に楽しみだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
萩尾望都さんと大島弓子さんが、漫画家の中では、一番?好きです。私のりまのという名は、萩尾作品、ユニコーンの夢 、の中の、リマノという花の名前から付けさせていただきました。 ポーの一族の続きが読めるなんて!とても嬉しかった。
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コメントを読む限り、りまのさんの「大のお気に入り」の感を受けました。
今のところ、「ぞうさん」しか知らない僕ですが、まどさんの世界をゆっく...コメントを読む限り、りまのさんの「大のお気に入り」の感を受けました。
今のところ、「ぞうさん」しか知らない僕ですが、まどさんの世界をゆっくり味わってみたいと思っています。2022/03/02 -
とても好きな詩集です。
こうしてお話していると、また読み返したくなってきました。
今からちょっと、読み返します。
ありがとうございました♪とても好きな詩集です。
こうしてお話していると、また読み返したくなってきました。
今からちょっと、読み返します。
ありがとうございました♪2022/03/02 -
りまのさんも10数編、まどさんの詩を載せてくれているものの、僕にとってはどれも初対面です。
読み終わったら、僕なりの感想書きますね。
お...りまのさんも10数編、まどさんの詩を載せてくれているものの、僕にとってはどれも初対面です。
読み終わったら、僕なりの感想書きますね。
おやすみなさい。
購入報告、ありがとうございました。2022/03/03
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まさかまさかの続刊とは!
ありがとう…です。
エドガーはナチスをどう感じてみてたのか…興味あります。人間の残酷さ、弱さ、傲慢さを知る。人間よりもなにかの存在をみつけようとしているのか、今後の展開が楽しみです!
生きていると思いがけない読書体験ができるのも本読みにはたまらなく幸せですね。
これからも素敵な読書体験ができますように…
ぜひ〜 -
表紙のエドガー、宝塚のスターさんを彷彿とさせる美しさで思わずため息が…。
宝塚舞台のポーも素晴らしかった〜。
正直今回は物語そのものよりも(笑)、美麗なカラーイラストの数々に感動した。
時代を超えて生き続ける途方もない孤独感と喪失、人間的な感情の振り子の揺れ幅が小さいエドガーと、それが大きいアラン。
ああ、愛しいこの世界、この二人。
また読むことができるなんて。
ありがとう萩尾先生! -
40年ぶりのポーの一族の新刊。
もーさまは、絵柄が色々と変わっている。
エディスの時で、正直ちょっとなってなっていた。なので、まぁ自分の幻想をぶち壊すこともあるまいと、傍観をきめこんでいたのだが…。
もーさまが生きてるこの時代に生まれてよかったよ。
ポーの新作読めて、本当によかったよお。
やっぱり、もーさまは偉大なのである。
第二次世界大戦中のイギリスの島で、エドガーとアランは、ドイツから来た姉弟と出会う。
エドガーたちも、ただ二人だけで生きているわけではない。
ヴァンパイアのコニュミティが存在し、その中で利用したりされたりしている。
なんというか、年を経たからこそ、人は一人では生きていけないということが、その意味がわかる。
そういうことが、強くでていると思う。
と、同時に哀れも感じる。
過去作品では、それこそ幻想の中でだけ生きていたエドガーたちが、そこのままにはいられないこと、時代が幻想をそのままにはさせてくれていないことを実感するのである。
ビアンカのような少女を描かせたら、本当に上手いなと思います。
下着のシーンで赤面するところとか、暴力と恐怖で落ちていく表情とか、胸が痛かった。
…昔は、いらっとしたアランの我儘っぷりが、今じゃむしろ安堵の対象であるって、自分が年食ったのを実感したよぉ。 -
驚愕。まさかの驚愕。エピソードとエピソードを繋ぐ物語ではなかった。
ここに来て、まさか「ポーの一族とは何か」つまり、エドガーとは何者なのか?つまり、あゝもうそれ以上は怖くて言えない。そんな話になってくるとは。
もちろん、次回作はあるだろう。なくてはいけない(来年の春らしい)。怖いけど。
昨年驚きの連載開始を経て、7ヶ月間のインターバルを置いて5ヶ月間連載された物語は、一話とは全く違った話になっていた。もはや歴史的事実は背景に落とし遣られ、大老ポーまで、2度も登場して、物語を動かした。
今の私は??マークでいっぱいだ。もっとも、重要なネタバレになるので、ここでそのひとつひとつを検証する野暮なことはしない。ともかく、青春時代にポーの一族に殺られた人は、必読作品である。
2017年7月17日読了 -
連載中の「秘密の花園」にケイトリンという一族が出てくる。彼女の名が「春の夢」に出てくると指摘するブログがあって、再読する。確かにそう。自分は何処を読んでいたのか。
初めて読むように面白い。
二次大戦下のエドガーとアランの生活が描かれる。
バンパネラ、広く不死の一族の設定が厚みを増す。
新キャラクター ファルカから授かった能力は、今後の展開、とりわけ現代編にどう影響するのだろう。 -
絵柄は昔と変化しています。でも話の進行に伴い確実に作者の筆が「ポー」の世界の空気を思い出し、それでいて全く新たな物語を紡いでいるのが分かります。
かつての流麗でいて繊細で柔らかなタッチで描かれ、永遠の少年の妖しい美しさと哀感に満ちた「ポー」を好きだった者としては、現在のモーさまの流麗さは変わらないながら硬質なタッチの画風で描かれる、綺麗事だけではない言わばポーの一族の人々のリアルな大人の事情にひとりで対応するエドガーの姿は、それなりに衝撃でした。
しかしそれでも、旧作のたくさんの謎のほんの一部とは言え、40年の歳月を経ていくつかの真実が解き明かされるのに立ち会えたことは、やはり幸運であると思います。そして謎や隙間を穴埋めするにとどまらず、旧作には登場しなかったキャラクターも加えて新たな物語を見せてくれたことを、読者としては喜ばしく思うとともに、今はさらなる続編の執筆を待ち望むばかりです。 -
Alanが少し肥えた様に感じ、
対してEdgarは端正な顔立ちに肉が付いた様に感じました。
そしてこれまではEgdar達ポーの一族を中心に
人とは違う人達の特徴が描かれていたので、
Ruthenia Rubra(赤russi)出身のFarkaの空間を擦り抜ける能力に驚きました。
そしてBlancaとNoahの姉弟の再会が叶わず、悲しかったです。
彼女は生きて近くまで訪ねたのに会えないなんて…。
それでも祖母がVeneziaへ訪れている時に、
祖母と伯父にだけでも会えたらと願わずには居られません。
Jewsだからと、Deutschland出身だからと
Deutschの言葉や歌を封じていた幼年時代を送っても、
成長したNoahがEdgar達と出逢った家で伸び伸びと歌っている姿に安堵しました…。