おやすみプンプン (1) (ヤングサンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館
3.75
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本棚登録 : 5635
感想 : 452
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091512185

作品紹介・あらすじ

▼第1話~第12話

●主な登場人物/プンプン(小学5年生。どこにでもありそうな或る街に住んでいる、どこにでもいそうな或る少年)、田中愛子(練馬から転校してきた女の子)、雄一おじさん(大船に住んでいたが、事情によりプンプンと暮らすことになる)
●あらすじ/ある日のこと、プンプンはクラスにやってきた転校生・田中愛子に一目惚れ。彼女から「もうすぐ地球は人の住めない星になる」「別の星に移住しないと人類はメツボーしてしまう」という話を聞いたプンプンは、今日出された「将来の夢」の作文に、「宇宙を研究する人になりたい」と書こうと思い立つ。だが翌朝、プンプンが起きると家の中が大変なことに…?(第1話)
●本巻の特徴/プンプンの夢は、宇宙の学者になって人類を宇宙に移住させること。たとえみんなを滅亡から救えなくても、愛子ちゃんだけは救いたい。なぜなら彼女は“運命の人”であるかもしれないから…。当代随一の注目作家が、まったく新しいアプローチで21世紀の「イマ」を撃つ衝撃作!!
●その他の登場人物/神様(プンプンの悩みを聞いてくれる存在。“神様神様チンクルホイ”と唱えるとやってくる)、プンプンパパ(お父さん)、プンプンママ(お母さん)

感想・レビュー・書評

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  • むかしむかし、あるところに、naonaonao16gというサブカル好きのメンヘラがいました。彼女の職場は、残業が横行していました。

    最近になって、彼女の職場には新人さんがたくさん入って来て、彼女は定時で退社できるようになりました。しかしながら、早く家路についたnaonaonao16gは、その時間、家で何をしたらいいのかわからなくなってしまいました。

    naonaonao16gの趣味は読書です。ならば本を読めよ!と、そんなツッコミが聞こえてきます。
    しかし、naonaonao16gは晩酌を欠かさないので、酔っ払ってしまうと活字がうまく読めません。
    「もっと、短時間で、チルミュージックやダンスミュージックを流しながら、少し酔っ払っててもできること」
    naonaonao16gがしたいことはそういうことだと気づきました。
    考える時間が必要でした。
    そして、思いついたのです。

    「漫画だ」

    こうして、naonaonao16gの生活に、漫画が加わったのです。

    おやすみプンプン
    彼女はこの漫画を読むことに決めました。

    1巻は、浅野いにおの画力と急にぶっ壊れる登場人物のテンション、愛子ちゃんのじりじりとした怖さ、プンプンの優しさとこれからプンプンの身に起こるであろう不穏さに満ち溢れています。

    次回、2巻では、なぜ今になって浅野いにおなのか、なぜおやすみプンプンなのか、それらについて掘り下げていくつもりです。

    お楽しみに!

    • naonaonao16gさん
      りまのさん

      おはようございます。
      コメント嬉しいです!ありがとうございます!

      このレビュー、かなり冒険的に始めたので面白いという感想はす...
      りまのさん

      おはようございます。
      コメント嬉しいです!ありがとうございます!

      このレビュー、かなり冒険的に始めたので面白いという感想はすごく嬉しいです。飽きるまでやってみます(笑)

      浅野いにお、中でもこのおやすみプンプンは、かなりメンタルやられることで有名な作品なんです…
      最後まで読んでいないのでまだ元気です(笑)
      引き続き楽しんでいただけると幸いでございます!
      2021/01/20
    • 奏悟さん
      naonaonao16gさん

      晩酌しながら漫画いいですよね!
      いにお作品は、我が家の本棚にずらり並んでおります。
      Sinsekaiさんお勧...
      naonaonao16gさん

      晩酌しながら漫画いいですよね!
      いにお作品は、我が家の本棚にずらり並んでおります。
      Sinsekaiさんお勧めのデデデ(私はこれ呼び)も揃え中・・・です。
      正直、病みます(笑)
      またレビュー楽しみにしてます。
      2021/01/21
    • naonaonao16gさん
      奏悟さん

      こんばんは^^
      コメントありがとうござます!

      晩酌しながら漫画、奏悟さんもされるんですか?^^
      まだ開始間もない趣...
      奏悟さん

      こんばんは^^
      コメントありがとうござます!

      晩酌しながら漫画、奏悟さんもされるんですか?^^
      まだ開始間もない趣味ですが、ゆったり過ごすその時間は至福です!
      いにおファン、多いですね~
      他の作品も病んでいく作品多そうですね…嫌いじゃないです(笑)

      また是非お越しください!
      いつまでプンプン口調で続けられるか…不安です(笑)
      2021/01/21
  • 鳥?主人公一家は鳥ちゃん?
    プンプンの純愛漫画を読み出した。YouTubeで進めていた漫画家がいたので期待大に読書をスタート。

  • 全巻
    難しい内容で暗くて苦しいような場面が多かったけど、プンプンが人間じゃない見た目だったからこそ、読めたのかもしれない。
    プンプンは現実の世界にいれば、異様な存在であるはずなのに、作中では周囲の人々の扱いからも分かるように普通の人間として扱われている。
    途中までは、みんな同じ人間に見えて本当は違う生き物くらい違うし、みんなプンプンのような存在なんだというメッセージなのかと考えていたが、最後まで読んで違う意図を汲み取った。
    プンプンは子供の頃はただ純粋な子供だったけれど、話が進んで成長していくにつれて4つ目の男になったり、角が生えたりする。全ての始まりは、小学生の頃に一目惚れした愛子ちゃんであり、当初は純粋な恋心だったはずなのに、愛子ちゃんの小学生とは思えないような言動が、成長して愛子ちゃんと疎遠になってもプンプンを縛り続ける。誰にでもある小学生の頃の初恋から、当たり前のごく普通の人生のように見えて、少しの選択でどんどん狂っていくプンプンの人生が変にリアルだった。
    小学生の頃のメンバーたちの成長の様子が途中途中で挟まれるが、あんなに無邪気だった子供たちがそれぞれ辛く重たい現実を生きて、幸せに見えるあの子も心の中では人生楽勝すぎて意味わかんないなんて思っていて、人を殺さなきゃなんて刺激を求めている。
    最後の場面で小学生の時の同級生と遭遇するプンプンであるが、その同級生はプンプンの名前を思い出すことができなかった。そして、壮絶な狂った人生を送ってきたプンプンが、彼の目にはただの幸せな普通の人に見えるのである。
    主観から見た他人なんて主観に過ぎず、実際はどうであるのかなんてわからない。

  • 【再】
    「プンプンは嘘つかないもんね!?」

  • プンプンに自分自身を重ねる男なんてつまんないと思う、けど元来つまらない人間なのでこういう悲喜劇に憧れちゃうし…少年漫画的で少女漫画的でロードムービー的で、誰にでもある過去を拡張してシュルレアリスム的に描き出す世界観が好き、はわぁ人生山あり谷ありモハメド・アリだぜ!

  • 人に会いたくなった

  • 重い腰を上げて読んだが、やはりしんどい。

    メインの登場人物がだいたいみんな自分勝手で、でも時折優しくて、葛藤を抱えてる。プンプンを呪って絶望に叩き落とすのも、気付きを与えるのも、引っ張り上げるのもそういった身勝手な人たちの葛藤の上での行動なわけで。ある意味お互いが相互依存して成り立ってる図式。
    そんななかで「普通で順当な」人間性を持っている三村ゲス美、大家のおっちゃん、晴見くんの清涼感ったらない。特に最終話の晴見くんは、すぐそばの幸せに気づけてイージーに幸せな人生を歩んでいる代表として、近くの幸せに気づけず呪われ続けたプンプンとの強烈な対照になっていた。でもそんな晴見も衝動的に「誰か殺さなきゃ」なんで頭をよぎる一面もあったり、たしかに人間ってそんなものかなーと思わされる。

    でも愛子ちゃんは終始こわすぎる。プンプンに取っては呪いでもあり、生き続ける(絶望ごっこ)を続けるための理由(依存先)にもなっていた。
    プンプンを死なせない(依存しきっているので一緒にいるため)に母を最終的に殺したのは自分といったり、自分が自主するといっておきながら1人でに首を吊ったり身勝手の極意すぎる。
    終盤になってさっちゃんがプンプンがまともに努力を続けてたことを知っていく展開との比較で異常性が際立つ。

    身近な幸せに気づいて素直に反応できる人間でありたいねー。

  • 鬱マンガ好きは読んだ方がいい、と学生時代の友人が私に言っていたことを思い出す。印象的な表紙に書店でもらったカバーをかけ直しながら。
    アジカン好きで入ったソラニンの映画に原作を読んで胸を打たれていたがその作者だと聞いて。。ふざけた(ように見える)タッチのイラストを見ながら1話から読んで、確か屋上に行ったあたりで怖くなって読むのをやめた気がする。精神を守るために。。
    そんで大人になった今、無料になったというから便乗する感じで重い腰を上げて読んでみた。
    結論から言うと具合悪くなった。フィクションなんだからそう思って読めばいいのに、誰も彼も人間の、他人には隠しながら生きてる部分があるけど、それがリアルすぎて変に共感して少年だったこともないのに少年だった頃の罪悪感に苛まれて、母になったこともないのに母の罪悪感に苛まれて……という感じで、展開がわりとフィクションみを帯びる後半まではなんだかつらくて布団でずっと泣いていた。
    ということは、人が一度でも感じたことがある罪悪感とその爆発しそうな鬱を、どんな立場の人もそれなりに感じたことのあるレベルでみんな感じてるんだな。この作品の展開よりはマシだな。って自分を守って周りに感謝して安心するっていうひどい使い方をしてしまった。でもそれくらいしないとしんどい作品ってことで……
    また落ち着いてこれをフィクションだ!!と思って読めるタイミングがあればちゃんと感想を書きたいけれど、読後1日おいた感想はこんな感じです
    覚書として。

  • 2015/10/29

    2023/06/29
    相変わらず、心がガサガサになる本
    スカート好きなんだなぁ
    いつも何もせずとも女の子が近寄ってきて
    救ってくれる物語

  • 全巻読了
    凄い漫画であることは分かる。「普通ってなんだろう」という問いが痛い程分かるし考えれば考えるほど気が狂いそうになるのも分かる。最後まで一貫してプンプンの世界観を貫き通したけど、ハッピーエンドを見たい欲が湧いた。プンプンの全顔見たかったし関くんももっと見たかった。分からないままの部分もあってスッキリはしない終わり方。トリのプンプンはとにかくかわいい‪('v')重たくて濃い漫画。
    思考するのが好きな人、漫画の好きなシーンや歌詞の好きなフレーズをメモに書き溜めていくような生き方をしてる人には刺さる。絵と魅せ方が良いのでどのシーンを切り取ってもTシャツにできそうなクオリティがある。

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著者プロフィール

1980年生まれ、漫画家。1998年、デビュー。日本の青年誌漫画を牽引してきた作家のひとり。主な作品に、『ソラニン』『おやすみプンプン』『うみべの女の子』『零落』など多数。『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』を連載中。

「2019年 『漫画家入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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