RAINBOW (1) (ヤングサンデーコミックス)

  • 小学館
3.83
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本棚登録 : 523
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091530318

作品紹介・あらすじ

▼第1話/After the rain▼第2話/Breaking away▼第3話/Carry on▼第4話/Down by law▼第5話/Eagle fly free▼第6話/Falling higher▼第7話/Going down▼第8話/Hearts on fire▼第9話/In flames ●主な登場人物/水上真理雄(マリオ。17歳。女子高生に暴行を加えようとした担任教師に重傷を負わせ、殺人未遂で少年院へ)、桜木六郎太(アンチャン。18歳。マリオたちから慕われる兄貴分。自身の罪状は親殺しらしい)●あらすじ/昭和30年7月。水上真理雄をはじめ、凶悪犯とされる6人の少年たちが、湘南特別少年院に送られてきた。教官から虫ケラのように扱われ、屈辱的な身体検査を受けた後、彼らは二舎六房という部屋に入れられる。そこには桜木六郎太という年長者がいた。マリオたちはいきなり六郎太にケンカをしかけるが、逆に叩きのめされてしまうBだが六郎太は殴り倒しただけでそれ以上は何もせず、さらに煙草をみんなにまわす優しい男だった。それまで馴染みのなかった年長者の優しさに触れ、マリオたちは六郎太を慕いだす(第1話)。●本巻の特徴/まだ敗戦の傷跡が残っていた昭和30年(1955年)の日本。湘南特別少年院の二舎六房に六人の少年が堕ちてきた。大人が起こした戦争のあおりを喰らって心に傷を負い、それぞれの理由で犯罪に手をそめて、社会のクズと蔑まれるようになってしまった少年たち。マリオをはじめとする六人と、そこで出会ったアンチャンこと六郎太との間には、いつしか友情と絆が芽生え、「再来年の夏、外(シャバ)に出る」ことを唯一の、そして大いなる夢として心に抱き、過酷な日々を乗り越えていく。安部譲二・原作、柿崎正澄・作画によるリアリティーあふれる物語の第1集。本巻では、ジョーとスッポンの脱走のエピソードを中心に描かれる。●その他の登場人物/遠山忠義(ヘイタイ。17歳。罪状は暴力行為・不法監禁容疑)、野本龍次(バレモト。17歳。詐欺横領・置き引き)、松浦万作(キャベツ。17歳。暴行傷害・飲酒等不良行為)、横須賀丈(ジョー。16歳。暴行傷害・不純異性交遊)、前田昇(スッポン。16歳。多額窃盗累犯)、石原(少年院の教官。だが矯正教育者としての自覚はまるでなく、歪んだ感覚で少年たちに接する)●その他のデータ/巻末には、安部譲二、柿崎正澄両作者のあとがきを収録。

感想・レビュー・書評

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  • くそ熱い。あんちゃん。数年後への展開は、漫画にとって難しい局面だけど、面白いってのがすごい。

  • 自由と愛がなければ、奴隷か家畜と同じ人生だと知っています。お金と権力をいくら持っていたって、自由と愛がなかったりニセモノだったりすれば、そんな人生は空しく哀しいだけなのです。しかし、その一番肝腎な自由と愛を、手に入れ全うするのに必要なのは、よりよい価値観と、それに勇気なのです。

  • とにかく面白い。読み出したら止まらないw

  • たまに読みます

  • まず原作の阿部譲二が小説家であり、作品の節々に織り込まれるちょっとした小説の文章力に圧倒される。小説家と漫画家の実力の差を実感する。作品自体も実体験をもとに描かれており、マンガのリアリティを逸脱している。

    加えて天才柿崎正澄の画力が強烈すぎること。作品にこれ以上ないほどにマッチしていることも語らずにはいられない。

    人並み以上にはたくさんの作品に触れてきている自信はある中で、この作品が今まで出会ってきた漫画で一番好きと言える逸品。ストーリーに心揺さぶられ涙し、文章と作画の表現力に感嘆した愛の物語。
    今後これ以上に好きと言える漫画に出会えるのか。楽しみだ。

  • 戦後、各々様々な理由で少年院へ入れられた者達。
    ・同じ独房のあんちゃんがぐう聖
    ・妹が養子に出されたと知り、ジョーがスッポンに助けられながら脱走するが、一人で生きていけると言われ、すぐに捕まってしまう。無意味とも思える行動だったが、チャンスがあれば挑戦し続けなければその途端負け犬になってしまうとあんちゃんに諭される。
    ・あんちゃんを恐れた看守に親を殺したことを吹き込まれる。なんやかんやあって火事に。六房のほとんどが取り残されてしまい、絶体絶命。

  • おもしれーなこれ…
    魂の物語だ。

  • アンチャン・・・(T ^ T)

  • 全22巻 完結

  • 時代の年少物マンガ。やや強調気味だが、多分友情ものだろう。
    あんちゃんが聖人すぎるが。

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著者プロフィール

安部譲二

一九三七年東京生まれ。麻布中学在学中に安藤組に入る。日本航空のパーサー、クラブ経営、ノミ屋などさまざまな職に就く。一九八六年、刑務所での体験を綴った『塀の中の懲りない面々』で作家デビュー、ベストセラーとなる。『絶滅危惧種の遺言』『もう、猫なしでは生きていけない。』ほか著書多数。二〇一九年九月二日逝去。

「2020年 『愛してるよ、愛してるぜ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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