海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

著者 :
  • 小学館
4.15
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本棚登録 : 4600
感想 : 479
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091670250

作品紹介・あらすじ

鎌倉に暮らす家族の哀歓を描く超人気作!

男の部屋で朝を迎えた三姉妹の次女・佳乃(よしの)に父の訃報(ふほう)が届いた。母との離婚で長い間会っていない父の死に、なんの感慨もわかない佳乃は…。鎌倉(かまくら)を舞台に家族の「絆(きずな)」を描いた限りなく切なく、限りなく優しい吉田秋生の新シリーズ!!

感想・レビュー・書評

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  • 「蝉時雨のやむ頃」
    …家を出て15年たつ父が亡くなったとの連絡が3姉妹にはいった
    父の葬式で、母の違う妹と出会う
    〇父の優しさを思い出す

    「佐助の狐」
    …すずが引っ越してきた。チカとすずは、佳乃の彼氏を町中で見つけ後をつける
    〇ウソがばれるとき。すずの酒豪の予感

    「二階堂の鬼」
    …すずはサッカーチームに入る
    チームメイトの入院
    〇魂のゴール

    〇ずーっと、読みそびれていた
    読めて良かった

  • 誰かのレビューに書いてあった「誰が読んでも心に響く」が本当にしっくりくる。悩みの種のオンパレードって感じなんだけど、内面描写を毎回しっかり書いているので雑多な印象ではなく、むしろ作者の引き出しの多さとその丁寧さに感心してしまう。

  • 鎌倉に住む「四姉妹」の日常を切り取った連作短編、でしょうか。
    現代版の若草物語なんていうと、イメージはつきやすいかもです。

    2013年のマンガ大賞受賞作とのことで、試してみたのですが、
    ついつい引き込まれて、気付いたら既刊全てを大人買いしてました。

    日々の季節の移ろいと共に描かれる、姉妹のエピソードが魅力的で。
    その姉妹は、アラサー、20代中盤、20前半、ティーンエイジとの構成です。

    この先、どこまで描かれていくのかわかりませんが、
    長く読んでいきたいと感じたシリーズです。

  • 祝映画化!しかも是枝裕和が監督、、、期待し過ぎてしまいそうで怖い←意味不明。。。
    「海街diary6 四月になれば彼女は」も、もう直ぐ。。。

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    http://sol-comics.shogakukan.co.jp/solc_dtl?isbn=9784091670250
    (吉田秋生)
    http://flowers.shogakukan.co.jp/artists/yoshidaakimi.html

  • 父のお葬式のシーンでのさち姉の台詞が最高。
    喪主の挨拶を妻が子供のすずにやらせようとした時の言葉。
    「これはおとなの仕事です。おとなのするべき仕事を子どもに肩代わりさせてはいけないと思います。子どもであることを奪われた子どもほど哀しいものはありません。」
    かっこよすぎる。

  • 我が家では吉田秋生については、うかつなことは書けない。読みたければ、いつでも読めるのだが、「ちょっと、それ、ページをぎゅーって開かんといてくれる。」とか言われちゃうので、読むのも、少々気を遣う。とはいいながら、映画「海街diary」を観て、ここは、どうしてもという気分で、原作の「海街diary1~8」(小学館)をトイレなんかに持ち込まずに読み終えた。

    吉田秋生のマンガの特徴について、一般論というか、マンガとしてどうなのかということは、ここでは、あまり言う気はない。一つだけいえば、クローズアップの描線の鋭さ、それと、おそらくセットになっている登場人物の表情の厳しさ。その結果、傑作「バナナフィッシュ」なんて、登場人物が、男なのか女なのかよくわからないノンセクシャルな表情をしていて、漫画家のきつい性分のようなものを感じさせる。それが彼女のマンガの魅力なのだが、まあ、印象は人それぞれだろう。

    ともあれ、読後の印象は映画を観た感想とは全く違っていた。映画は過ぎ去った時間や家族の死からの再生の物語、新しい出発のための助走の姿を映しているのだが、なんとなくの「暗さ」が漂っているように感じたのだが、原作のマンガの中で、娘たちは過去の時間に憑りつかれたりしていない。

    父親や家族、知り合いの死や、娘たちだけで暮らす古い民家のたたずまいや、歴史に彩られた鎌倉の街の風景は、確かに、彼女たちの境遇を取り巻いているし、物語の主人公にふさわしい、独特な背景、あるいは舞台を作り出している。しかし、それが過去をクローズアップして、登場人物たちを縛り付けるような印象はない。

    原作の中では、登場人物たちは生き生きと生きているのだ。

    たとえば、第8巻の表紙絵の階段を駆け上っていく四女スズの後ろに広がるのは、父が捨てた街の風景ではなく、その街の上にひろがっている今日の青空だ。

    ぼくが最も印象深く読んだ、第5巻「群青」にあるシーンだが、海猫食堂のおばさんの死に際して、四女スズのダイアリーであるだろうモノローグが、こんなふうに四角囲みで書き込まれている。

    入院して
    3週間後

    山猫亭の福田さん
    豪福寺の和尚さん
    将志の一家に
    見守られて

    海猫食堂の
    おばさんは
    亡くなりました

    神様は
    気まぐれで
    時々ひどい
    意地悪を
    するので

    でも

    晴れた日は
    空が青い
    どんな気持ちの時もそれはかわらない

    それだけは
    神様に
    感謝したいと
    想います


    海街の日々を生きる人々の上には、晴れた日の青い空が広がっている。時間は、さまざまな可能性をはぐくんで、過去から未来に向けてゆったりと流れている。四姉妹と彼女たちを取り巻く人々の生活や人柄は、重なり合う時間の厚みが丁寧に書き込まれて、明るく深い。コミカルなギャグと繊細な描画の組み合わせが、物語の展開を支えていて、読者にゆっくり読むことを促しているように思える。いまさらいうまでもないが、傑作だ。(S)

  • ずっと気になりながらも読むのを迷った作品。やっと読み始めましたが、すぐに世界に引き込まれました。
    親子関係、姉妹関係、恋人、様々な複雑な要素が絡み合いながらも、鎌倉という地で生きていく様子が、すごく見ていてひこまれます。母親の異なる妹が、山形から鎌倉へきてみんなとの距離を少しずつ縮めながら生きていく様子が良かった。

  • 大好きなBANANA FISHの作者のマンガということで、期待して読んだけど、その期待を裏切りませんでした!複雑な家庭環境ながら、まったく暗さを感じさせずに生きる三姉妹(途中で四姉妹になる)のキャラがどれも良くて、自分が三姉妹なだけに、かなり共感して読んでしまいます。

    絵も好きだし、鎌倉のゆったりした空気感も良い。
    ここ最近で一番のヒット。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ここ最近で一番のヒット。 」
      読み終えると、次が待ち遠しい。。。
      「ここ最近で一番のヒット。 」
      読み終えると、次が待ち遠しい。。。
      2014/04/21
  • 誰が読んでも心に響く、普遍的に価値のある作品だと思う。手放したくない、ずっと側に置いておきたい。色んな絆が描かれている。帯コピー「別離と慕情」。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「普遍的に価値のある作品」
      吉田秋生が、この話を、どんな風に構想して描き始めたか知りたい。。。
      「普遍的に価値のある作品」
      吉田秋生が、この話を、どんな風に構想して描き始めたか知りたい。。。
      2014/04/21
  • 三姉妹+異母姉妹の末っ子の同居生活。

    こういうありふれた日常の漫画をきちんと読むようになったのは、年を重ねた証拠なのかしら?

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「年を重ねた証拠なのかしら?」
      若い人の反応も悪く無いから、それだけじゃないと思います。
      「年を重ねた証拠なのかしら?」
      若い人の反応も悪く無いから、それだけじゃないと思います。
      2013/06/13
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著者プロフィール

同姓同名あり。

1. 吉田秋生 (よしだ あきみ)
1956年、東京都渋谷区生まれの女性漫画家。武蔵野美術大学卒業。1977年「ちょっと不思議な下宿人」でデビュー。1983年、「河よりも長くゆるやかに」及び「吉祥天女」で第29回小学館漫画賞を、2001年に「YASHA-夜叉-」で第47回小学館漫画賞をそれぞれ受賞。その他代表作に、「BANANA FISH」。
代表作のメディア化が多く、「吉祥天女」は2006年TVドラマ化、2007年に映画化された。「海街diary」は2015年に映画化されている。2018年には「BANANA FISH」がTVアニメ化された。

2.吉田 秋生(よしだ あきお)
1951年生まれのテレビドラマ演出家。学習院大学法学部卒業。

吉田秋生の作品

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