バルバラ異界 (4) (フラワーコミックス)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091670441

作品紹介・あらすじ

研究所の近くで青博士(=エズラ)に会ったキリヤは、彼の一族の秘密や研究データなどが入ったメモリーチップを受け取る。そして、自分が“本当のキリヤ”ではないことを知ってしまい…。近未来SFロマン衝撃の最終巻、青羽(アオバ)の夢の中に存在する島“バルバラ”の謎がついに明らかに―――!!

感想・レビュー・書評

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  • 世界の謎が知りたくて一気に4巻読んだけど、やはり分かりづらいところがあり、すぐにググるも、あまり考察サイトはないようだ。こうゆうの、萌えキャラのゲームとかだと、時系列の年表とか〇〇回目とかまとめてくれてるサイトがあるんだけどな~

  • ようやく全4巻読了。
    巻数以上に長く感じた。
    最終巻で一気に展開し、何度もどんでん返しがあり、頭の中が?だらけ。
    理解するためにもう一度読み返すエネルギーが湧かない……。

  • 怒涛の伏線回収…ッ
    ぞくぞくしました。
    「やり直し」てギリギリ掴んだハッピーエンドのようなもの、という展開には弱い。

  • 3巻から一気に面白くなった。
    最後はハッピーエンドでは無いのだろうけれど、
    読んでいてぞくっとする終わり方。
    未来を夢見る少女の夢の中に入って
    現実を修正するっていう発想がすごく不思議。

  • トキオとキリヤの親子関係重視で読んでたもので、悲しいんです。
    二人は絆を深めつつあったから。
    いくらキリヤが未来に生きていようと、あのときのキリヤがもういないことを思うと悲しいなぁ。

  • 眠り続けてることでそれを見守るしかない周囲の人間に謎を振りまき続けた青羽が何ゆえにそうしていたのか解った瞬間、約束されている訳ではない未来の為だけに身を削ってたのか、と思うと感情が揺さぶられる。切ない部分はありつつも、渡会が息子を思う父として着地している所が優しくて素晴らしい。

  • 思いがけないラストでわくわくした!
    壮大な夢と未来の物語。

  • 2005年10月20日初版第1刷発行
    2007年2月25日第3刷発行
    渡会は息子のキリヤを助けようとして、逆に永遠に失ってしまった。行ってしまったキリヤは実の息子ではなく、手元には実の息子が無事に戻ったのに、実はタカだった最初のキリヤを取り戻したいと願った。
    ぼくは葛藤が怖くて…
    手に入らないものはあきらめよう忘れようと思うようにしてきた
    もめごとや苦しみや……
    つらいことから逃げて…
    いまそのツケを払っているんだ
    二度も捨てた息子とようやく真剣に向き合おうと努力した矢先に。
    血の繋がりだけではないんだ、という陳腐な感動も、ハッピーエンドにはしてもらえずもどかしさが残る。上手く言えないけど、この寂しさを味わいたいのかもしれない。

  • 最終回刹那過ぎる

  •  2052年、両親が殺されるという惨殺事件のあと、9年にわたって眠り続ける少女と、彼女の夢のなかにはいっていく男、そしてその息子の物語。

     「残酷な神が支配する」の後に描かれた作品で、「ああ、あれはやっぱり萩尾望都にとってターニングポイントになった作品だったんだな」と感じる。もっとも、それを具体的に説明しろといわれると困るんだがww
     ただ、きっと今までの萩尾望都なら、夢に入っていく男、トキオの息子、キリヤを主人公にしただろう。そして、ずっと彼の視点で描いていただろう。「スター・レッド」のように。
     が、これは絶対的に、トキオの物語なのだ。
     眠り続ける少女、青羽の物語だけれど(彼女の夢の中の世界、バルバラは彼女を中心に世界はなりたっている)やはり、夫として、父親として、不完全なトキオが、その不完全さをそのままに世界を愛する物語であるように感じた。

     うん、そうだ。
     キーワードは、親であり、不完全な世界、なのだ。

     それにしても、説明不足で訳わかりません、っていうギリギリのラインで保持されている世界の美しさよ。
     萩尾望都の世界が美しいのは、このあやうい中で美しいバランスを保っているからなんだと思う。

     萩尾望都が読める、今に生きてて、本当に幸せ。

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著者プロフィール

漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本SF大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞歴多数。

「2022年 『百億の昼と千億の夜 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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