海街diary(うみまちダイアリー)5 群青 (flowers コミックス)

著者 :
  • 小学館
4.42
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本棚登録 : 2453
感想 : 228
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091670533

作品紹介・あらすじ

今、一番胸に沁みる珠玉の感動物語、第5巻

お彼岸の頃、香田(こうだ)家に響いた一本の電話。すずの叔母と名乗る女性は、彼女を捜していたという。会ったこともない親類の出現で、戸惑うすずに三姉妹は…。家族の「絆」と美しい鎌倉の景観を情緒豊かに描いた、大人気シリーズ第5巻!

感想・レビュー・書評

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  • 待望の5巻、期待を裏切らない…いや、期待以上の一冊だった。
    個人的には5巻が最高傑作です。それぞれが抱える悲しみや苦しみが凝縮された…でも、悩みながらも正面から立ち向かっていこうとする登場人物らの真摯さに救われる。
    さすがに今回は、神様のあまりの仕打ちに言葉も出なかったけど、それが現実なんだよね。それをどう受けとめ、昇華させていくか。自分につきつけられたような気がしました。
    特に今回は、喧嘩の絶えない長女・幸と次女・佳乃がちょっと歩み寄ったシーンが好きかな。海猫食堂のおばちゃんと、仕事を介して関わったことで、見えてきたこと。佳乃は、信金の融資の担当になってから、一皮むけたな~。
    現実はシビアで、人の死や病は常に身近な問題…ということを、この作品を読むといつも考えさせられるけど、だからこそ「今」をどう見据えていくかが大切だよなと。実は私も、後半での幸のある「疑惑」と同じ思いをしたもので…「どんな現実も、結局はひとりで向き合わなくてはならないのだ」という言葉が胸に突き刺さった。
    鎌倉の美しい風景、フード描写のうまさも相まって、何度でも読み返してしまう大好きなマンガ。キャラクターも皆本当に魅力的で、仲間や家族、それぞれを思いやるさりげない優しさに、読む側の心も温かくなる。
    次回作、首を長くして待ってます!本当に首が伸びてしまいそう!!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「いや、期待以上の一冊だった」
      早く読まなきゃ~
      何て言うのかなぁ、ジンワリと沁み込んでくる話ですね。
      「いや、期待以上の一冊だった」
      早く読まなきゃ~
      何て言うのかなぁ、ジンワリと沁み込んでくる話ですね。
      2012/12/21
    • メイプルマフィンさん
      nyancomaruさん:涙腺ゆるみまくりでした。読み終わった後、しばらく茫然となるほど色々と深く心に刻まれましたよ。
      nyancomaruさん:涙腺ゆるみまくりでした。読み終わった後、しばらく茫然となるほど色々と深く心に刻まれましたよ。
      2012/12/21
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「しばらく茫然となるほど」
      やっと読み始めました、、、
      登場人物ひとり一人に思い入れしてしまって、通勤途上で読むのは、大きな間違いだなぁと思...
      「しばらく茫然となるほど」
      やっと読み始めました、、、
      登場人物ひとり一人に思い入れしてしまって、通勤途上で読むのは、大きな間違いだなぁと思ってまいす。。。
      2013/01/08
  • すずちゃんを取り巻くひとびとの温かさに、そして海猫食堂のおばちゃんの人生のやるせなさに涙なみだの一冊。
    号泣しちゃうので、一人の時に読まないとキケンですよ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「人生のやるせなさ」
      色々と思うところはあったでしょうけど、ご本人は、周りが思うほど悪く捉えていなかったんじゃないかなぁ、、、(と、私が思...
      「人生のやるせなさ」
      色々と思うところはあったでしょうけど、ご本人は、周りが思うほど悪く捉えていなかったんじゃないかなぁ、、、(と、私が思いたいだけか?)
      2014/04/22
    • ひかさん
      猫丸さんコメントありがとうございます。今頃のお返事でごめんなさい!
      傍から見ていると不条理でしかないですけど、猫丸さんがおっしゃるように、...
      猫丸さんコメントありがとうございます。今頃のお返事でごめんなさい!
      傍から見ていると不条理でしかないですけど、猫丸さんがおっしゃるように、それほど悪くとらえてなかったかも知れません。そう思わせるおばちゃんの人柄にまた涙で・・・
      2015/04/29
  • あ~~良かったぁ~~。しみじみ余韻に浸り、しかる後に二度読み。

    大好きなシリーズなのだけど、今回は特に心にしみた。いろんな縁でつながったり、離れたりする人たちがいて、嬉しいことがあれば、つらいこともある。当たり前といえば当たり前のこと、それが丁寧に物語として紡がれている。読んでいてずっと、優しい風を感じる。

    きっちり笑わせてくれるところも、また好きだなあ。よっちゃんとチカちゃんがいい味なんだよねえ。シャチ姉とよっちゃんが仕事について語るシーンは、ウンウンそうだよそうだよねえと思わせるとてもいい場面なんだけど、その真ん中でチカちゃんがテレビの草原チャンプルーを見て笑っているという(そして二人に張り倒される)あたりが、もう吉田先生うますぎます。

    ほかにも、喫茶店のマスターであるフクちゃんとか、すずのおばさんとか、いいなあと思う人がいろいろいる。わたしが特に興味津々なのがナースのアライさん。顔がまだ一度もちゃんと登場してないんじゃないだろうか。どんな人なんだろうな。そのうちアライさんのお話も読めるかな。楽しみです。

    • じゅんさん
      うんうん、私も大好きなシリーズだけど今回は特によかったですね。(*^_^*)
      風太の顔がちょっと大人になったと思いません? おっ、男前!と...
      うんうん、私も大好きなシリーズだけど今回は特によかったですね。(*^_^*)
      風太の顔がちょっと大人になったと思いません? おっ、男前!と思えたのが嬉しかったし、ホント、それぞれ登場人物たちの成長が優しく描かれていましたよね。
      2012/12/14
    • たまもひさん
      そうそう!風太は、ふとしたときに大人になりつつあるんだなと気づかされるような年頃の男の子の感じがすごく巧みに表されてると思います。「河よりも...
      そうそう!風太は、ふとしたときに大人になりつつあるんだなと気づかされるような年頃の男の子の感じがすごく巧みに表されてると思います。「河よりも長くゆるやかに」(古いですが)のトシをちょっと思い出したりして。

      「バナナ・フィッシュ」も「カリフォルニア物語」も永遠の名作だと思うのですが、これも吉田秋生さんの代表作の一つですよねえ。
      2012/12/14
  • 第1巻1話のすずの号泣からもう、読まずにはいられないシリーズ。
    看護師の長女幸、銀行員の次女佳乃の、それぞれの仕事から生きること、病になること、そしてお金のこと、生きてるとどうしても背負わなくてはならないものへのやりきれなさを感じる巻でした。
    でも支えあう人達がいてくれることの大切さも感じられる。
    そして姉妹それぞれの恋の行方も気になりますね。

    追記:感想ブログをアップしました

    http://rucca-lusikka.com/blog/archives/4515

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「読まずにはいられないシリーズ。」
      吉田秋生の作品では一番好きです。。。1巻目からカウンターパンチで、読み続けられるかなぁと不安になったけど...
      「読まずにはいられないシリーズ。」
      吉田秋生の作品では一番好きです。。。1巻目からカウンターパンチで、読み続けられるかなぁと不安になったけど、仰言るように「読まずにはおれません」。。。
      2013/03/08
  • このシリーズを読んでいると「自分らしい生き方・死に方」について考えてしまいそうになる。けど・・・答えは出ない^^;

  • 神様は気まぐれで
    時々ひどい意地悪をするので

    振り回されて
    エラい目に遭うこともあります

    でも

    晴れた日は空が青い

    どんな気持ちの時も
    それはかわらない

    それだけは
    神様に感謝したいと思います

    ー群青ー

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「エラい目に遭う」
      そんな風に達観出来ないから、居ないコトにしました。。。
      「エラい目に遭う」
      そんな風に達観出来ないから、居ないコトにしました。。。
      2014/05/16
  • 不思議な漫画である。ラブストーリーではないし、学園モノでも、家族ものでも、ましてスポ根でもない。鎌倉という舞台で(3+1)姉妹が干渉しあう物語。
    登場人物の全てが、どこかで物語の大きな筋とつながっていて精巧に作られた箱庭をみるかのような、妙な気分になる。

  • 1-5 読了。
    大人も子供もいろんなことを考えて、結論を出さなきゃいけない。
    悩んでばかりもいられないしね。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「悩んでばかりもいられないしね。」
      一概には言えないけど悩みが多そうな職場(病院、金融機関)に、ハンデを負った友人を持つ子ども。そして人生...
      「悩んでばかりもいられないしね。」
      一概には言えないけど悩みが多そうな職場(病院、金融機関)に、ハンデを負った友人を持つ子ども。そして人生の指針となるべき親(重荷を負わせ過ぎ?)の不在。
      その中で、人と人の繋がりの温かさや厳しさが示される。
      そう言った話の得意な?是枝裕和が監督するから、期待しまいます「海街diary」の映画。。。
      2014/06/23
  • やっぱり、泣ける。
    どーしょーもないことは、どーしょーもないのだ。全てを受け止めて、前へ進む。神様だって、いちいち人の事情は考えてくれないから、こちらが考えないとな。それでもって、
    ヘタレた時は飴ちゃん。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「どーしょーもないことは、どーしょーもないのだ。」
      私も、そのコトを強く感じました。
      でも最初っから諦めてもイケナイ。それも忘れないようにし...
      「どーしょーもないことは、どーしょーもないのだ。」
      私も、そのコトを強く感じました。
      でも最初っから諦めてもイケナイ。それも忘れないようにしたい。。。
      2013/01/15
  • 今までの巻もずっしりと重いものを内包していたけれど、今巻は今まで以上に重い。それでいて重すぎず読後感は温かい気持ちになる。
    干渉しすぎず、必要なときは寄り添える四姉妹がいいなぁと思う。

    なぜかわからないけれど、これを読んでいるとき、自分が鎌倉に住んだことがあるかのような懐かしさを覚える。
    同じ古都でも、京都とはまた違った趣のある町でいいですね。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「住んだことがあるかのような懐かしさを」
      生活範囲の風景がシックリしているそうでしょうか?自然な登場人物の振る舞いの所為かも知れません、、、...
      「住んだことがあるかのような懐かしさを」
      生活範囲の風景がシックリしているそうでしょうか?自然な登場人物の振る舞いの所為かも知れません、、、
      四姉妹を通して鎌倉を見ているから、近しく感じるような気もします(結局、どう言うコトって言わないでね)。。。
      2013/01/22
    • マリモさん
      nyancomaruさん

      こちらでは初めまして♪
      何でしょうね、日本の原風景的なものがあるんでしょうか。
      でも、実際に鎌倉に観光に行ったと...
      nyancomaruさん

      こちらでは初めまして♪
      何でしょうね、日本の原風景的なものがあるんでしょうか。
      でも、実際に鎌倉に観光に行ったときは、特に懐かしいとは思わなかったので、漫画の描き方に秘密があるのかもしれませんね。
      2013/01/23
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著者プロフィール

同姓同名あり。

1. 吉田秋生 (よしだ あきみ)
1956年、東京都渋谷区生まれの女性漫画家。武蔵野美術大学卒業。1977年「ちょっと不思議な下宿人」でデビュー。1983年、「河よりも長くゆるやかに」及び「吉祥天女」で第29回小学館漫画賞を、2001年に「YASHA-夜叉-」で第47回小学館漫画賞をそれぞれ受賞。その他代表作に、「BANANA FISH」。
代表作のメディア化が多く、「吉祥天女」は2006年TVドラマ化、2007年に映画化された。「海街diary」は2015年に映画化されている。2018年には「BANANA FISH」がTVアニメ化された。

2.吉田 秋生(よしだ あきお)
1951年生まれのテレビドラマ演出家。学習院大学法学部卒業。

吉田秋生の作品

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