海街diary(うみまちダイアリー)6 四月になれば彼女は (フラワーコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 1877
感想 : 177
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091670588

作品紹介・あらすじ

是枝裕和監督による実写映画化が決定!!

待望の最新刊、第6巻がいよいよ発売!!

累計部数250万部突破、マンガ大賞2013を受賞した大人気シリーズ
「海街diary」の最新刊第6巻
「海街dairy 6 四月になれば彼女は」がついに発売!!

2015年初夏公開予定での実写映画化も決定!!
監督を熱望し、映像化に挑むのは『そして父になる』で昨年第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した是枝裕和監督。


すずの母が生まれ育った街、金沢。
会ったことのない祖母の月命日、遺産相続の手続きのため
母の生家を初めて訪れたすず。
そこで四姉妹を待っていた
”いちがいもん”とは!?

鎌倉を舞台に描かれる家族の「絆」の物語。
シリーズ最新第6巻!!

感想・レビュー・書評

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  • 海街daiaryの6巻「4月になれば彼女は」が出ました!
    発売を心待ちにするコミックとは、私にしてはこのシリーズくらいであろうか。第1巻「蝉時雨のやむ頃」から次は!と読み続けています。

    鎌倉を舞台とした、サッカー少女すずを中心とする人々の物語。コミックというより良質な小説を読んでいるようで、心の中の葛藤、伝えられない気持ち、少年たちのストレートな若さ、そして絶妙なボケとツッコミ。吉田秋生さん上手いなあ。

    鎌倉の町は、本当に三方を山に囲まれ路地裏の道も細かいし、谷戸も行き止まりが多い。建長寺の裏手から続く山道は結構きついハイキングコース。迷い込むと「糸切屋」のアトリエにたどり着けるかもしれません。

  • コミック発売日が待ち遠しくてたまらない作品なんてそうそう出会えない。しかも、収録話のうち数話はがまんできまくて本誌の連載で読んでしまっているにもかかわらず、だ。
    待望の第6巻、楽しみだったのは、一話目「いちがいもんの花」。遺産相続の手続きのため、すずの母の故郷・金沢を訪れた四姉妹。鎌倉とはまた違った「金沢」という古都の魅力、伝統を守る金沢人の「いちがいもん」(頑固者)の矜持のようなものが存分に伝わってきた。新キャラ、すずの従兄の直ちゃんがいい味出している。ただのチャラ男不思議君かと思ったけど、その後鎌倉を訪れた直ちゃんが過去を話すシーンは沁みたなぁ。
    相変わらず、ストーリーの緩急の付け方が見事。5巻のように胸をぎゅーっと締め付けられるようなシーンは減ったけれども、やっぱりやるせなさは感じるのだ。
    食堂のおばちゃんが生前洩らした、
    「先に死んでいくものの願うことはすべてかなえられると思うのは、やっぱり傲慢よね」
    のセリフが切ない。
    そんなおばちゃんの口惜しさを背負った、信金の坂下課長もまた苦しかったろう。
    くまさんのような風体でありながら、人としての度量の深さを感じさせる坂下課長が時々すごくいい男に見えます。彼のセリフの一言一言がずしっと重く、胸に刺さるのだ。愛の狩人よっちゃん、がんばれ!
    あちこちに張り巡らされた伏線が、気になります。まだまだ、色々な展開が予想される。皆それぞれに、様々な思いを抱えて悩み、惑っているだけにね。
    今作では特に、すずの表情がよかった。様々な感情を内包したすずの微笑みの深さに引き込まれました。成長したなぁ、すず。彼女のみならず、風太も、多田も、ミポリンも。進路に迷うすずをさり気なく気遣うその優しさに、ぐっとくる。将志は…相変わらずのおちゃらけペラ男の役割を担ってはいるが(笑)、稀に見せる影のある表情(亡くなったおばちゃん絡みで)が泣かせるのよな。本当にいい仲間達、次巻はターニングポイントとなるのだろうか。
    毎度感じるけど、表紙の空の美しさにはうっとりさせられる。青の使い方が抜群に素敵だ。

  • 鎌倉を舞台にした四姉妹の物語、若草物語風第6弾。
    それぞれが、一つづつ過去と向き合っていく、なんて。

    金が絡むと人は“ベツモノ”になってしまうのか、
    そんな中でも“絆”を作ることはできるわけで。

    居場所ができたからこそ、先に進むのを悩んでしまう、、
    でもそんな居場所があるのは、とても幸せなこと、ではないかと。

    ん、久々に金沢に行ってみたくなりました。
    口の中でとろけるような寒ブリは、いまだに覚えています。

  • 夏に是枝裕和監督によって映画化されることもあり、ネットカフェで六巻まとめて集中して読みました。

    ハッキリ言ってどんな作品になるのか、想像もつきません。一巻分だけでも丁寧に描けば十分是枝作品になる気がするし、鎌倉の四季を織り交ぜた日常しか描いていないので、六巻分を反映させようとすれば出来る気もするし。

    しっかり者の看護士の長姉の幸に綾瀬はるか、愛の狩人次女に長澤まさみ、マイペース三女に夏帆、そして新たに家族になる腹違いの末妹に広瀬すず。彼女たちがきちんと動けば「歩いても、歩いても」に次ぐ傑作が出来ることだろう。広瀬すずがどこまで「すず」を演れるかにかかっている。愉しみ。そして不安。

    人が死んで想いはどう繋がっていくんだろ。家族って何だろ。

    多分そんな話になるのではないかと思う。

    2015年3月23日読了

  • 久しぶりに本屋行って、新刊あり
    読みたくなったので購入。

    実写映画化…⁈

    綾瀬はるか、シャチ姉か⁈
    長澤まさみ、次女よっちゃん‼︎

    でもこの二人の共演ってちょっと楽しみかも…!

  • (´;ω;`)ブワッ・・・なんて大人なんだろう>中学生

    今回は、重いばかりでなく、琴線に触れる箇所がいっぱいあって(´;ω;`)ブワッっとなった。
    それぞれの「こんなはずじゃなかった。。」がキメ細やかに描かれていて。。。(´;ω;`)ブワッ
    「立ち上がってたたみなさい 君の悲嘆の地図を」のページに付箋を。。(´;ω;`)ブワッ
    映像化が決まっているわけだけど、2時間かそこらで、ドコかを切り取るって、難しいよねぇ。粛々と流れていく時間、それこそが海街diaryなのだろうから。

    ライフワーク的にずっと続いて欲しい。

    それにしても、また鎌倉に行きたくなっちゃったなぁ。
    伝説のアジフライや、フツーのお家にしか見えないカフェや、地図にないアトリエや・・・行ってみたいなー。(現実と架空が入り交じる)

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「行ってみたいなー。」
      右に同じ、、、どんどん迷って歩き回ろう。。。
      「行ってみたいなー。」
      右に同じ、、、どんどん迷って歩き回ろう。。。
      2014/07/22
  • 今回もすごくよかった。すずちゃんが色々なことに悩み、迷い始めた今回、いつも以上に風太の支えがすごくいいなと思った。風太がものすごくかっこよく思えた。タイトル通り、4月になれば彼女は、どうなるのかはわからないけれど、いつまでも変わらない二人でいてほしいなと思う。
    幸はしっかりしてると思うけれど、佳乃のしっかりさもだんだん表に出てきた気がする。直人の新しい恋も今後出てくるのだろうか。すずの恋や進路だけではなく、幸や佳乃、チカの恋も今後が気になる。こんなにも色々な人の事情をやるのに、一本に話がまとまっていていつも深いなあと思う。

  • 最新巻もまた期待を裏切らない味わいある話ばかりだった。すずの従兄の話もいいねぇ。

  • すずの母親の故郷・金沢に行ったり、そこで知り合ったいとこが鎌倉に来たり。

    「家族のアルバムに親戚の写真が増えた」っていうセリフが好きです。

  • 主要キャラ以外に、このストーリーに登場する人物って他の漫画に比べて凄く多いのではないでしょうか。普通ならその時点で話がとっ散らかってしまったり、薄味になりそうなものですが、逆に人間って大勢の人との繋がりの中で生きているんだなと、そして“すず”は両親との縁が薄くても孤独ではないんだなと改めて意識させてくれます。「地図にない場所」では“すず”は主役ではなく傍観者的な立ち位置ですが、それが何だか大人びた雰囲気で好きです。

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著者プロフィール

同姓同名あり。

1. 吉田秋生 (よしだ あきみ)
1956年、東京都渋谷区生まれの女性漫画家。武蔵野美術大学卒業。1977年「ちょっと不思議な下宿人」でデビュー。1983年、「河よりも長くゆるやかに」及び「吉祥天女」で第29回小学館漫画賞を、2001年に「YASHA-夜叉-」で第47回小学館漫画賞をそれぞれ受賞。その他代表作に、「BANANA FISH」。
代表作のメディア化が多く、「吉祥天女」は2006年TVドラマ化、2007年に映画化された。「海街diary」は2015年に映画化されている。2018年には「BANANA FISH」がTVアニメ化された。

2.吉田 秋生(よしだ あきお)
1951年生まれのテレビドラマ演出家。学習院大学法学部卒業。

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