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なのはな (フラワーコミックススペシャル)

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著者 : 萩尾望都
  • 小学館 (2012年3月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (153ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091791351

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なのはな (フラワーコミックススペシャル)の感想・レビュー・書評

  • あの災害を擬人化して描いた短編集。
    恐ろしさがリアルに迫ってくる。
    テーマが重すぎて読むのが辛いほど。
    最後の銀河鉄道の話に救われる。

  • すべての作品が放射能関連とは知らず。放射性物質を擬人化する手法面白い。

  • 原発事故が起きてから、著者が突き動かされるようにして描いた作品集。特に、放射能を減らすために菜の花の種をまこうとする少女が主人公の「なのはな」は切ない。

  • 3.11についての漫画
    プルトニウムやウランを妖しく美しく擬人化し、その魔力的なエネルギーと毒について考えます。
    さすが萩尾望都だなあ…

  • 東日本地震の原発事故をこんなに深く優しく想像もつかない作品に…萩尾先生だからこそ。改めて、人は小さくて、身勝手だと思い知らされる

  • 〈3.11〉に関する作品集。
    …とはいうのものの、あらゆる作品はフィクションでありエンターテイメントとしてしか読みつけないので、純粋にSFの一種として楽しめた放射性物質と人間の関係を描いている三部作がお気に入り。特にサロメの話が好き。

  • うーん、変にこどもにも読める教育マンガを意識してしまっているのか、微妙...

  • 萩尾 望都はずっと好きだったんですが、ぴんときませんでした。
    原発反対なのは伝わりましたが、ちょっとずるさも感じました。

  • 萩尾望都作品で初めて退屈を感じてしまった。言いたいこともわかるし最もなことも含んでいたけど、押し付けてくる話は漫画として面白さに欠けるし説得も出来ないのではないでしょうか。

  • 久々に読んだ萩尾望都さんの作品。
    ちょっとストレートだけど、描かずにはいられなかったのだろうなと思う。
    サロメとヨカナーンの姿が自分の思っていたイメージに近かった。

  • プルトニウムやウランを擬人化して描いている。プルート夫人は魅力的で、集まった貴族は神だとあがめる。夫人は幸福になるため永遠のエネルギーを与えると約束するのだが、そのエネルギーには毒がある。しかも、その毒は10万年も消えない。その長い年月、人類は滅んでもプルート夫人は毒を吐き出し続けている。
    さいごに夫人は言う「愛しているのにみんな消えてしまったわ」。

  • 望都せんせ、感情に走りすぎましたな
    もう少し、物理の取材をしてから描かれれば良かったのに・・・間違い多すぎですっ!
    そしてそれを信じている人たちの多さ・・・ orz
    ああ、理系行っといて良かったと心から思いつつ、速攻で売り飛ばしました
    まさか望都せんせーの本を売っぱらう事になるとは思いもよらず・・・ orz

  • 今更のようだけど読んでみた。三年前の3月11日の、あの震災と原発事故の混乱の中で執筆されたという。あのときのショックと混沌のまま、ただその強烈な印象を萩尾望都節で詩的に描いた演劇的断片。

    原子力の擬人化、寸劇調の三部作をはさみこんだ、銀河鉄道の夜になぞらえた福島の家族の物語。

    乱暴であり、まとまりはない。無骨にタネアカシがありすぎる。ただその分なまなましく激しい感情がある。

    この擬人化された原子力と人類との関わりの猿芝居的な寸劇はしかしやはり詩的でシンプルで力強く印象的だ。このときでなければ描かれ得なかった、大切な作品であると思う。

  • 東日本大震災と原発事故に着想を得た漫画。
    「なのはな」の前後篇が、原子力に惹かれる人間の姿を擬人化した3話で挟む、というコンセプチュアルな作り。
    迫力があった。
    が、こんなに直接的な語り口を萩尾望都がしたのか、と思うと驚きも感じる。

  • 三部作の方は、私の知識のなさのせいか、読みこなせず。

    なのはなは泣きました。
    うまい感想は書けないけど、読んでよかった。

  • どこで読んだのだったか、"『なのはな』及び全ての作品を讃えて"と、萩尾望都がジェンダーSF研究会から生涯功労賞をうけた(※)というニュースをみて、マンガのリクエストをなぜか受け付けないというルールがある近所の図書館にあるか?と検索してみたら、あった。ので、借りてきて読んでみる。

    2011年3月11日の震災で起こった福島での原発事故。次々と建屋が爆発し、そのなかで政府も電力会社も「大丈夫」と言っている。萩尾望都は、「胸のザワザワが止まらず、といって誰に聞いていいか解らず、何も手がつかないまま」(p.156)だったという。

    キュリー夫人がラジウムを発見したところから始まる放射性物質の歴史を調べながら、萩尾望都は「人々がこの奇跡のような新しいエネルギーに魅了され、のめり込んで行く様子はハラハラします」(p.157)と書く。その力への欲望が、危険だと解っていても逃れられない呪縛のように思えて、ウランやプルトニウムを擬人化した三部作のアイデアが浮かんだのだという。

    夢のエネルギーとほめそやされた原子力。その平和利用が原発だという。だが、ひとたび放射性物質が拡散されれば、汚染で100年住めない土地も出てくるかもしれない。それでも何百万人の死者が出る戦争よりましなのではないかと、ウラノス伯爵(ウラン)は問いかける。人間のすべての望みをかなえてあげると、プルート夫人(プルトニウム)は幻惑する。

    原発の推進派と反対派とのあいだで繰り返されてきたやりとりをなぞるように、ある人たちはウラノス伯爵に魅せられ、ある人たちはこんな危険人物はないと言う。危険な魔女・プルート夫人を、人間は地下深くに閉じこめようとするが、プルート夫人の火と熱をさます前に、自分たちが先に死んでいく。

    フィクションでなければ描けないなと思いつつ、ノンフィクションとして、放射性元素発見から、その利用を企ててきた人間の歴史を、萩尾望都の漫画で読んでみたいとも思った。

    表題作の「なのはな」と、巻末に収録された続編「なのはな―幻想『銀河鉄道の夜』」は、原発事故後のフクシマで生きるナホと兄の学[ガク]、そして津波で行方不明になったおばあちゃんの話。

    ※受賞の言葉(萩尾望都)
    http://gender-sf.org/sog/2012/4091791352.html

    (7/31了)

  • 図書館にて。

    原発事故後のフクシマが舞台の「なのはな」は泣けた。
    ウランとプルトニウムの恐ろしさ。
    25年ごとに原発事故が起こっている事実。
    人間は愚かだ。

  •  原発っていいもんだ、いいもんだといわれてみんな信じてけどほんとにいいの?美しいものではないですよといった感じかな。そこに住む小さな女の子の悲しみを中心に描いている。夢過ぎて凡人の私には、少し違和感がある。

  • 原子力発電所、放射能をテーマにしたマンガです。
    このマンガには5話が収録されていて、最初と最後の物語は原子力発電所の事故により祖母が行方不明になってしまった福島の小学生の女の子のお話。
    他の話はプルトニウムやウランを擬人化した話となっていて、小学生の女の子の話は発電所の事故により大切な人を失った、故郷すらもなくした人々の悲しみややるせなさを描く、被害にあった人々の立場から見た話となっています。
    そして、他の話はプルトニウム、ウランをとても魅力的に擬人化して、それに魅せられる人間の姿、そして本来の恐ろしい姿を描いています。

    このマンガを読んで、植物には土をきれいにしてくれる力があるというのを知りました。
    だからタイトルが菜の花なんですね。
    植物はいつも、私たちに何も要求せずに黙って色んなものを与えてくれる。
    福島が菜の花であふれる地になることを願います。

  • 擬人化された原子力が、無邪気にあるいは献身的に社会の役にたとうとして結局周りを汚染してしまう、というのは表題作以外のどの短編でも共通。結局それらは基本的に同じ構成なので、どれか一つ描けば充分だったのではないのか。

    原子力という技術に罪はなくて、それを安易に求めてしまう人間の愚かさを描いているという見方もできるのかもしれない。でも、萩尾望都には、原発事故の後に原発反対漫画とかいう安易なことをやって欲しくなかった。残念だ。原発に対する意見どうこうではなくて、タイミングに対するテーマの選び方がありふれ過ぎてて、萩尾望都はそういう漫画家じゃないと思ってたのに、本当に残念だ。

  • 放射性物質の擬人化も面白かったが、「なのはな」が泣けた。お勧め。

  • 3月なので時期的な1冊としてお持ちしました。311関連作品として、時期や内容など賛否両論あるようですが、個人的には下手にリアルな体験コミックよりもこういう作品を支持したい気持ちがあるので。
    <しろいまちこ>

  • 表題作とラストの書下ろしに挟まれた3作はプルトニウムやウランを擬人化した作品ですが、いずれも構成は似たりよったりで作品の完成度としてはどうかな?3.11直後の溢れる思いのままに描いたことは、他の表現者たちが文章や音楽で行ったことと同じなのだと思うけれど、さすがとかすごい、という言葉は私の頭には浮かばなかった。あの時生まれた様々な他の動きが今どうなっているのかはわからないけれども、いずれにしても今後も続く想いがあるならをれを再び拝見できたその時に、萩尾ファンとして評価したいと思います。

  • 核の危険さと恐ろしさ、力に引かれる人間の弱さを描ききった、萩尾望都の筆力とエネルギー!

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3.11の大震災と原発事故。かつてない事態に直面した作者は、震災後に取材し、原発事故後の福島に暮らす少女の日常を描いた表題作「なのはな」を描きました。
その後、放射性物質と人間との関係を描いた3部作を立て続けに発表。今回はそれらに加え、特別描き下ろし「なのはな-幻想『銀河鉄道の夜』」を収録しました。
雑誌掲載直後から、各メディアで話題となったこれならの作品を、3.11から1年後の今、「祈り」と「希望」を感じて読んでほしい。

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