上京ものがたり

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著者 : 西原理恵子
  • 小学館 (2004年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091792747

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上京ものがたりの感想・レビュー・書評

  • せつない。せつないんだけど清々しい。
    励まされるねー。

  • 西原理恵子「ものがたり」三部作の最初に当たる作品です。主人公の女の子が上京しなりふりかまわずに生きていく様子を描いた物語です。ミニスカパブの「おねいちゃん」から徐々に自分の夢を生きる姿に励まされます。

    久しぶりに読み返してみました。本書は西原理恵子が大学生活を送るために上京し、なりふりかまわなかった日々を振り返ったエッセイ漫画です。ここに描かれているのは華やかなキャンパスライフからは程遠いもので、歌舞伎町のミニスカパブの「おねいちゃん」として生活費を稼ぐ日々や働かずに彼女の家に転がり込んできた男との同棲生活。そして、駆け出しの「イラストレーター」として営業として売り込みの毎日…。

    主人公いわく「生きるって、なさけねぇなぁ」と自身があげたフライドチキンを猫がかじっている姿の中に見つめていたり、ミニスカパブでの客や他のおねいちゃんとのやり取りに理不尽さを受け止めながら、東京にしがみついていく彼女の姿が、当時上京してきたときの自分とオーバーラップしたりしながらページを読み進めておりました。

    すべてが見所といってもいいのですが、僕が印象に残っているのはミニスカパブのバイト中に酔っ払った客が彼女に心ない言葉を投げつけるところで、彼女はそうした「しんどい言葉」を本心とは真逆の感情である笑顔で受け流す努力を続けるうちに、夜、自分の部屋で寝ているうちに顔面麻痺になってしまうところで、それを彼女の店の店長に言うと、彼は大声で
    「バカヤロー。だから高い時給がもらえんだ」
    と、大声で言い放つ場面で、それで彼女は
    「あ。そうか」
    と納得するのです。

    伊集院静先生が自身の著作の中で確か『大人になるには、理不尽と遭遇することだ』というようなことを申していたかと思いますが、その言葉を連想しました。僕も実はこういう席のおねいちゃんにこのエピソードをかいつまんで話したことがあって、そのときに彼女は職業的良心かはたまた本心なのかは今となっては知る由もありませんが
    「あ、それわかるー」
    といっていたことも同じく思い出しました。

    やがて彼女の絵が売れるようになり、絵で食べていけるようになったときに、読者の一人からこんな手紙をもらいます。
    『毎日しごとがしんどくて、上司ともうまくいかなくて
    家に帰っても、こころが苦しくて
    ねむれなくて
    そんな時にいつもあなたの本を読みます。
    あははと笑って
    いらいらしてた自分がもうどーでもよくなって
    それでぐっすり眠れます。』
    他のインタビューで、筆者が一番うれしかったと語っていた手紙です。どんなことを描いても最後はここに立ち戻ってくる。叙情系サイバラ漫画の好きな作品のひとつです。

  • 西原先生は、すごい

  • つまらない日常を、面白く描く。
    ただそれだけ

  • 根が真面目で繊細で感受性豊かな女の子が無理して上京するとこんな感じになるのかな、というようなストーリーだった。

    ミニスカパブのヤンキー姉ちゃんの「イヤだったらイヤって言えなきゃダメだよっ」は忠告ではなく怒りの言葉だったんだと思う。私も嫌なことを嫌って言えない女は嫌い。そういう女を見ると、「嫌なことを嫌って言わないで得た幸せはアシが速いのになんで嫌って言わないの?」って思う。

    第41話の
    わたしはなぜこんなに一人でいることができない、あたまのよわいよわむしけむしなんだろか。
    という文章を読んだ時、「弱虫」の「弱」は心ではなく頭の弱さを指してるのかもしれないと思った。

  • 初めての西原理恵子。生活の猫写とか身につまされる・・・。仕事をしない彼氏の話とか、なんだか分かんないけど、ぼくが西原理恵子に謝りたくなった。仕事が軌道に乗っていく後半が面白かったけど、全体的に繊細な印象があって、自分にはあまり合わなかった。

  • 私も19歳で東京に出て、色々あって今があるから、なんだか懐かしい思いもしながら読んでいました。

    働かないダメ男と暮らしながら、別れることもできず、生活の為に水商売で働く。イラストの仕事がしたいと思っても上手くいかない。東京には夢をもって来たはずなのに、なんて冷たいんだろう。

    そんな著者が、エッチなカットを描くことで道が開け、仕事が色々と舞い込み、ダメ男とも別れて引っ越して東京を好きになっていく。

    西原さんの今を知っているから、安心して読めたけれど、「東京なんて嫌い」で終わる話じゃなくて良かったなと思いました。

  • 漫画だったので読みやすかった。上京の大変さを知る手がかりになる、そんな本。

  • 東京の生活はたいへんだ。
    日常の中の、非日常。
    おもしろさがよくわからず。

  • つらいことも笑いに変えてくれる力がある!私も絵を描きたくなった。

  • サイバラさんの自伝。この人は苦労してきてるからこそ小さな幸せを大切にできる。 「次はなにをかいたらしんどいひとはわらってくれるかなぁ」

  • 試写会が当たったので、観てきました!!
    この夏公開の映画、北乃きい主演、『上京ものがたり』!!
    (※DVD化されるまでここに記録しておきます。)

    私はもともと育ちは埼玉(≒東京)かつ実家なので、上京って感覚はピンとは来ない。はっきりと断れない主人公・菜都美とはあまり似てもいない。だから、すごーく共感したか、と問われれば、違う、といえる。

    ただ、この映画、夢を追う菜都美を叱咤激励し、温かく見守る、先輩ホステス・吹雪がかっこいい。
    ――最下位には最下位の戦い方がある
    吹雪のような人になりたい、と思わせる。

    ネタバレになるので書かないけれど、ほろりと泣かされるシーンもある。
    可愛らしく健気な吹雪の娘、沙希。彼女が『絵、描いて』と、差し出すシーンは切ない。そして、夢を追う菜都美にどれだけ勇気を与えたことか。

    がむしゃらに頑張る菜都美の姿、それを見守る人々。頑張ろう、と思える作品。

  • 2013年8月24日公開
    田舎から上京して美術大学に通い、作家デビューするまでを描いた西原理恵子の自伝的コミックを映画化した青春ドラマ。
    北乃きい、瀬戸朝香
    http://jyokyo-movie.com/

  • 映画『上京ものがたり』|8月、シネマライズほか全国ロードショー
    http://jyokyo-movie.com/

    小学館のPR
    「田舎から出てきた女の子が東京で暮らしていくために、同棲したり水商売を始めたりと、何とかギリギリ暮らしていくが、最後には好きな絵の仕事で認められ、作家としてデビューしていくまでを描く、感動ものがたり。 ●本巻の特徴/憧れを胸に上京した女の子を待ち受けるのは、厳しく、切なく、時に厳しい現実。名作「ぼくんち」から5年、等身大の幸せを描いた新作がオールカラー単行本で登場!」

  • 2013年5月8日(水)、読了。

  • 苦労したんだなぁ…とじんわりきた。

  • 古き良き時代を西原さんが体験した美化しないで描いた作品。

    淡々と少しの幸せとたくさんの不幸をこなしていく。
    心折れる描写が少なかったのが救い。
    リアルではもっと壮絶に辛かったと思う。


    最後、彼女が評価され、世間受けしていることを評価され、彼女の存在に救われる人が。
    本音が少し漏れてるけど、幸せそうな笑顔が描かれていて嬉しかった。
    しない方が良い経験ではあるけど、決して無駄ではない経験。

    淡々と、しんみりと、ほっこりと。

  • 久しぶりに本棚から引っ張り出してきて読んでみた。
    ここまでドラスティックではないが、彼女に共感する上京少女は少なくないはず。
    まわりよりもどこかいけてなくて、やっぱり都会の素敵な生活なんて到底かなわなくて。ただ、転んでただ起き上がるだけでは、おもろないよねーと。

  • 読みやすく、元気になれる一冊です。
     
    明日からまた頑張ろうという気持ちになりました。

  • 1ページ目から夢を突き放していくのでショッキングで面白かった。

  • 手塚治虫文化賞短編賞受賞作。
    よかったー。
    西原の上京してからの自伝だと思う。苦労してるんだなあと思った。
    最後はちょっと泣けた。がんばんなきゃなあと思った。

  •  「女の子物語」の続編です。上京した西原理恵子を待っていたものは?得意なはずの絵では全く勝負にならないと芸大に入ったあと思い知らされます。そして歌舞伎町でのバイト、おカネがない中、部屋に転がり込んでくる男、歌舞伎町のホステスの間の愛憎、そしてエロ雑誌のカットが最初の西原理恵子の金になる仕事になったのでした。
     中学生のころの自分に、「案外、面白いことが待っているよ」と言いたい、と描きます。

  • この本には格別なひねりがないが、
    それがサイバラの『上京ものがたり』そのものだったんだろう。
    初めて仕事をもらったときの喜び、あれは確かに絶対忘れられない。
    自分は覚えているだろうか?
    初めて、手術したとき、初めて患者さんが死んだ時、あれだけ悪かった人が元気な顔で退院したとき。結構覚えてるもんだ。

  • 絵が好きで上京してきた一人の女の子。
    水商売のバイトをしたり、働かない男と暮らしたりしながら頑張って絵で食べて行けるようになる。
    健気で可愛くて心から応援したくなる。

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