- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091793713
感想・レビュー・書評
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瞳子という名前のプー太郎してる女性の話。日常が描かれている。人間関係のつながりの弱さ、人間関係の危うさについて認識させられる。人間の関係ってすぐ壊れるなぁ…と思いつつそういう所が案外楽だったり…
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心の奥底にどこかひっかかってくる。日常的な話なのに、どこか非日常に見える。第三者の視線がある。
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「年齢を重ねると少しずつ人生の謎は解けてきますが、だからといって不安が無くなるわけではないし、情緒が安定するわけでもありません。」
「今日は昨日の続きじゃない、だから、明日も今日の続きじゃない」 -
学生時代、ですからもう10数年以上も前に
買った本だったと思います。
先日本棚の整理をしたら出てきて、
大切にとっておいたものらしくとても状態がいいのです。
表紙もとても凝っています。
吉野朔実さんのイラストが淡い色彩で入っていて、
型押し加工までしてある。綺麗な本。
買った当初のことを思い出しながら再読しました。
大学を卒業したものの就職もせず、
たまにバイトをしながら自宅で暮らす、
今で言うとニートになるのかしら、女の子のお話です。
親に甘えて一見のらりくらりと気ままな生活を送りながら、
その内面は子どもと大人の狭間くらいでゆらゆらと揺れている。
吉野さんは淡々とした描写のなかに、
その微妙な心情をじつに細やかに拾っていらっしゃいます。
自分のなかにもかつて確かにあった感情を
ほろ苦く思い出しながらまた、大人への階段があるとすれば
その踊り場あたりで足踏みをしながら
じっと大人を観察しているその眼差しにどきりともさせられて。
歳を経て読みかえしてもまた、違った味わいがある。佳作です。
そんな本だからこそ、大切にとっておいたのでしょうね。
当時の自分と握手するような気持ちで、
そっと本棚に戻しました。
また時間をおいて読み返すのも、おもしろいかもしれません。 -
図書館で何気なく借りた、初めて読む漫画家の漫画。全部で6話。「俄か雨」は瞳子と母との話。「お葬式」は瞳子と父との話。この2つの話は思わず泣けた。
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ずいぶん前にツレが買って、貸してくれた本。あまりに私が気に入っていたので「それあげるよ」と借りたまま私のものになった本。日常の何気ない風景なんだけど、なぜかじんわり心に沁み入る。今でも大切に本棚に閉まってある。たぶんこれからもずっと私の傍に置いておくであろう一冊。
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じわじわくる。
淡々と描かれているけれど、時折底なしに深い。 -
自分に正直に、好きなように生きてる瞳子。
あまり彼女には共感しないけど、
森澤や天王寺みたいな友達がいるのはうらやましい。
森澤母も素敵だ。