初期のいましろたかし: ハーツ&マインズ+ザ★ライトスタッフ+その他 (BIC COMICS IKKI)

著者 : いましろたかし

• 小学館 (2002年7月26日発売)

作品紹介・あらすじ

バブル崩壊前夜出現した幻の名作を今、復刻

1989年『ハーツ＆マインズ』、1990年『ザ★ライトスタッフ』…バブル崩壊前夜に奇跡のように出現した二作品が、堂々の復刻版になって登場！ 『ハーツ＆マインズ』…▼モルタルパーティー▼シークレットライフ▼徳永家の興亡▼CITY NIGHT▼岡田の日曜日▼非情の町▼何卒、省吾!!▼忘れられた島▼青年の主張▼ケイゾウ▼中野の友人▼ジャスティ！▼キャンパスクロッキー▼岡田のアルバイト▼ジャスティII▼`84男おいどん▼達人▼刑事課長・島耕助▼厳冬▼銭王▼激突▼LIVE！ヤマギシ▼愛と誠▼省吾のH大作戦▼ハーツ＆マインズ 『ザ★ライトスタッフ』…▼こんにちは▼剣客往来▼流星号消ゆ▼大いなる眠り▼子亀のワルツ▼月月火水木金金（前編）▼月月火水木金金（中編）▼月月火水木金金（後編）▼ナイス・トゥー・ミーチュー▼HAGOROMO▼悲しみのチンコマンコ作戦▼2001年 ボトルの旅▼太陽がいっぱい▼追跡▼野球小僧▼サマータイムブルース▼渚にて 〈単行本未収録作品〉…▼アホ族の男▼ランラン青果店▼美奈子と先生▼ピアノの先生●あらすじ／都会で独り暮らしをする男達シリーズ。高層ビルの見える街に住みたいと言って、西新宿のアパートを借りた佐藤くん。1年後には取り壊して新築ワンルームにするとの大家の計画のために、なかなかにシブい趣の部屋だ。だが、ひとつ許せないのは……共同トイレが「洋式」なこと（「モルタルパーティー」）。●本巻の特徴／時代を予見した魂の漫画家が描いた幻の名作に、その後の単行本未収録作品も収めた豪華な一冊。江口寿史・浦沢直樹らが、刊行に寄せて綴った「祝辞」も見逃せない…!! 充分すぎる読みごたえ！ 総ページ数680ページにも及ぶ、いましろたかしの魂の叫びを聞け!! 笑い、そして泣け…!!

感想・レビュー・書評

[Holonさんの感想 · 2016年3月30日]

祝辞・新井英樹の「いましろたかし」を読んで笑えない奴泣けない奴は殺します ハンパな奴らは強制労働ですには同意。この作品を読んで何も感じない奴とは友達にはなりたくないし、ましてやバカにする奴が居るならこんな世の中滅んでしまっても構わない。登場人物の多くはからっきしな人生だけどさぁ、空回りしているけどさぁ、生き方が不器用で挫折ばかりだけど、その絞り出された残渣的な生き様、奥底から湧き上がってくる強さを見ていると明日に向かってもう少し頑張って生きてみようと思える。私の中では何もかも上手くいかない時に読み返す作品。

[musuda21さんの感想 · 2011年10月18日]

いましろワールド創成期の作品集。昔懐かしい青春と希望、当時の風俗が随所に表現され、読者の共感を誘う。バブル世代に送る、バブル全盛期とそのアンチテーゼへの回顧的ストーリーがおもしろい。

[inudahajimeさんの感想 · 2010年10月24日]

いましろたかしを笑う人間は信用できません。

[肉魔法さんの感想 · 2010年5月19日]

バブル期に最も嫌われた、みじめで生活感丸出しの漫画。華やかでキラキラしている青春物語なんて嘘っぱちだよね？

[もりさんの感想 · 2009年5月15日]

2009/5/11購入

[kkamさんの感想 · 2009年4月15日]

ダメ、定職って何のこと？、使えない、要領悪い、イカ臭い、女はグラビアかポスター、ツキがない、タイミング最悪。そんな登場人物の日常を描いた1冊。

主人公のやるせなくて、こんな筈ではなかったで歯痒い気持ち。加えて、夏のうだるような暑さ、冬の冷たい風、部屋のにおいまで伝わってくる感じ。描かれてないけど、畳のほころび具合まで見えるような。気のせいですが。

[辺土名小次郎さんの感想 · 2008年8月29日]

ハーツ＆マインズ
ザ★ライトスタッフ
アホ族の男
ランラン青果店
美奈子と先生
ピアノの先生
祝辞
江口寿史　新井英樹　糸井重里　浦沢直樹　唐沢なをき　西原理恵子　呉智英　スチャダラパー　土田世紀　松尾スズキ　松本大洋　狩撫麻礼

[ハルコさんの感想 · 2008年6月27日]

東京砂漠で生きてるのに疲れたと思ったなら読む。

[01（れーいち）さんの感想 · 2006年2月17日]

初期の作品がまとまっていて、お得。

著者プロフィール

世間の底辺に蠢く、市井の人々を描けば天下一品！　デビューから一貫して、そのような人々を描いてきたが、３.１１以降、世界の矛盾を描くように作風が変化。

「2017年 『曇天三茶生活 我、かく闘えり 』 で使われていた紹介文から引用しています。」