美味しんぼ (94) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
3.12
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091801692

作品紹介・あらすじ

▼第1話/いやしのカニ料理(前・後編)▼第2話/医食同源対決!!(1~4)▼第3話/温かいスープ▼第4話/降り積もる鍋▼第5話/牛肉の危機、再び!(前・後編)●主な登場人物/山岡士郎(東西新聞社文化部記者。膨大な食の知識を持つ「究極のメニュー」担当。ゆう子と結婚し、双子の父に)、山岡ゆう子(旧姓・栗田。東西新聞社文化部記者。夫の士郎とともに「究極のメニュー」を担当)、海原雄山(超高級料亭「美食倶楽部」を主催する希代の美食家。自分に反抗し家を出た実の息子・士郎を勘当、「至高のメニュー」で対決する)●あらすじ/究極vs至高の対決テーマを決める会議中、ゆう子が倒れてしまった。風邪をこじらせた彼女はなかなか食事がとれず、体調の回復も思わしくない。話を伝え聞いた雄山が、飛沢に「魯山人風 カニの薄葛仕立て」のレシピを授け、ゆう子の回復に一役買ったため、士郎は対決再開を前に、雄山から一本取られた形に…(第1話)。●本巻の特徴/士郎とゆう子が設定した「医食同源、人の身にも心にも力を与える食べ物」をテーマに、究極vs至高の対決が再開された。しかも、士郎は今回の対決を皮切りに「究極のメニュー」が完成への段階に進むと宣言。並々ならぬ決意で臨んだ対決の行方は…? 表題作「医食同源対決!!」他、全5話を収録。●その他の登場人物/大原大蔵(東西新聞社主)、小泉鏡一(東西新聞社取締役編集局長。プライドが高く、自説を曲げない頑固者)、谷村秀夫(東西新聞社編集局次長兼文化部長。温厚な性格で常に冷静。部下からの人望が厚い)、富井富雄(東西新聞社文化部副部長)、飛沢周一(東西新聞社文化部記者)、難波(東西新聞社政治部記者。ゆう子の先輩で料理研究家の紺野と恋仲に)

感想・レビュー・書評

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  • 美味しいとは 一体どのようなことだろうか。
    【かに料理】
    風邪を引いて 体調が悪い 栗田さんに 海原雄山は
    かに料理をたべさせる。

    かにをぬるま湯で洗う。
    海水と同じ塩分濃度で、茹で上げる。
    こぶだけでとった 出汁に 吉野の本くずをいれ 透明になったら
    ほぐしたカニの身を入れて、薄口醬油で味付けて 出来上がり。

    中華粥は 大地魚、ナツメ、チンピのだしを入れてつくる。
    マッドクラブを 中華粥に 入れて出来上がり。

    【医食同源対決】
    タマネギ ニンジン セロリ ニンニクをたっぷりにてスープを作る。
    冷やしておいて 完熟トマトを 裏ごしをかけて 
    冷やしたスープに 溶いて 塩で味を調整。こしょうをかける。

    山芋を 粗挽きとして 本くずで溶いて型に流し込み 蒸す。
    ワサビ醤油で食べる。

    餅米7;うるち米3で 人参、シイタケ、ごぼう、レンコンを刻んで甘煮して
    ちりめん山椒をまぜて 蒸篭で蒸す。仕上げに 錦糸卵。タイのデンプ。焼き海苔の細ギリ。

    人の身にも心にも力を与えるたべもの
    食の提言。
    完成させるというが、海原雄山は言う 
    『世の中には登れる山と登れない山があることがわからぬか。』

    山岡は ちょっと、へりくつが多すぎる食べ物を提案する。
    食の基本を大事にすることで 力を与える食べ物につながる。
    1 食材は 自然本来のものとする。
    2 日本の風土と伝統文化を基礎とする。
    3 楽しさをあたえるもの。

    牛肉 霜降り肉への疑問。オーストラリア産 グラースフェッド。
    肉骨粉を食べさせたことへの批判。
    自然本来の味こそが力を与えてくれる。
    といっても、牧畜は 否定しない。
    田楽。稲作の折り目としての行事から発展した。
    イノシシ鍋となめこ。
    タイとウニと焼き海苔での手巻き寿司。
    求肥で作った餅と黒豆のしるこ。

    海原雄山は 序•破•急 をその構成の骨格とする。

    ショウロンポー スッポンのスープをこうらせて。
    完熟トマトのヤギのチーズ詰め
    ホッキ貝と青柳の貝の串焼き。
    子牛の刺身とヤギの刺身。
    牛の第2胃袋(蜂の巣)煮込み
    スズキの丸あげ。シイタケ、人参の細切りをにてくずでとろみをつける。
    フォアグラ トンポーロのキャベツ包み。
    薩摩名物 酒寿司。
    10年もの梅酒を水で薄め、抹茶を立てる。小粒のあられ。

    海原雄山は言う
    『人に力を与えるためには栄養のあるものをたべるのは当然。
    ものをたべることは病気を治療するためという消極的なものではない。
    大事なことは 1回の食事自体が人生そのものということだ。
    毎日を生きてこそ 人生には価値がある。』

    【温かいスープ】
    簡単な野菜スープの作り方。

    【雪鍋】
    大根おろしを鍋に入れて 豆腐を食べる。

    海原雄山は言う
    『ひとつの山の頂上を極めた時にはじめてさらに高い頂上があるのを発見する。
    料理の世界の山脈は無限です。一つの頂上を極めなければ、それより高い頂上がみえることはない。』

    【牛肉の切実】
    アメリカの牛肉解禁。はたして BSEは解決したのか。
    牛肉を食べていいのか。

  • 思想は排除して、おいしい食べ物のことだけ描いて欲しい。

  • 最近親子そろって和解したそうで、おとっつぁんのツンデレぶりにおなかいっぱいのグルメ漫画です。
    シロウの嫁さん七変化は一見の価値ありです。てかやっぱ世の中カカア天下ですか?
    誰もが彼女の手のひらの上で踊りまくります。

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著者プロフィール

本名、戸塚哲也。1941年、中国・北京生まれ。東京大学教養学部基礎科学科で量子力学を専攻。卒業後、電通入社。3年9カ月で退社後、劇画原作者として活躍。1983年より『美味しんぼ』(画、花咲アキラ)連載開始(第32回小学館漫画賞受賞)。1988年より「教育難民」として、オーストラリア・シドニー在住。
原作担当漫画に『まさかの福沢諭吉』『マンガ日本人と天皇』(画、シュガー佐藤)、『男組』(画、池上遼一)、『野望の王国』(画、由起賢二)ほか多数。著書に『美味しんぼの食卓』(角川書店)、『雁屋哲の美味しんぼ列島』(日本放送出版協会)、『日本人の誇り』(飛鳥新社)、『美味しんぼ塾』『同 II』(小学館)、『美味しんぼ食談』(岸朝子と共著)、『シドニー子育て記』、『頭痛、肩コリ、心のコリに美味しんぼ』、『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』(遊幻舎)など。

「2017年 『さようなら!福沢諭吉 Part2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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