キーチ!! (9) (ビッグコミックス)

著者 : 新井英樹

• 小学館 (2006年5月30日発売)

作品紹介・あらすじ

▼第79～87話

●主な登場人物／染谷輝一（＝キーチ。3歳にして親を殺され、一人で生きる決意をする。現在は小学5年生）
●あらすじ／正門前を占拠した国会議事堂に雷が落ちる中、車上に仁王立ちしたキーチの口から、魂の叫びが放たれた!! 日本国中が注視する中で、ついにその神がかった獣性を発揮したキーチ。政府は、世間は、果たしてこの少年を「何者」として迎えるのか？ そして、警察に身柄を預けたキーチたちの先には…（第79話）。
●本巻の特徴／キーチという一人の少年が、日本国中を大きく巻き込み始める！ そしてついに、キーチと秋ポンが再会へ…!? 大幅加筆で贈る“子供編”完結集!!
●その他の登場人物／みさと（いじめられっ子。自分を助けてくれるキーチに興味を持つ）、甲斐（キーチの同級生。要領のいい性格でキーチに近付こうとする）

感想・レビュー・書評

[Ｕえいさんの感想 · 2021年11月6日]

最高に面白いし、心を抉られる。純粋な主人公の感情がそのまま話の推進力になっているのが凄かった。読み進めるほど、キーチの行いは自分の理想とする生き方だなあと感じた。そして、なんでそうできていないのか、現実に照らして自戒し、辛くなる。

[tsukasa26さんの感想 · 2017年6月23日]

…意味わかんねえもんに縛られてんだな 厭世感の高まり科学一神教 かんが鑑みる お前の理屈は正しくても醜い。まともに考えて今すぐ石塚たちを釈放しろ 「法さえ守れば」って世間に「法を破っても」やるべきことがあるって画を、垂れ流してしもたんや。 独裁者並みに大衆を魅了することや。 訓戒 大岡裁き 右へ左の風見鶏 僕の提案は思い遣りと譲歩や 快哉を叫ぶ 損やから離婚て随分と安い約束やな、結婚は。 そらクソ現実や‼︎負け犬が遠吠えしてリアリスト気取るな‼︎ 筋肉の反射 糖尿病の糖が人を見る目まで甘くしてたんだねえ 嘆願 後戻りできへん現実に向かう覚悟ぐらい決めや 「ひとり」の戦い

[はちのさんの感想 · 2013年3月29日]

最高にスカァーーッとする漫画だ。内容は荒唐無稽なのになーんでか現実味があるんだよね。不思議

[zagasaitoさんの感想 · 2012年2月14日]

革命の話。ぼっちゃんを思い出した。

[もんごさんの感想 · 2007年1月12日]

新井秀樹はとにかく真っ向勝負だ。そこに「負けた」と思うのだろうか。

[毒みかんさんの感想 · 2007年1月8日]

秋ポンとキーチはどうなったのかなぁ。。
もうどういう結末でもいいから、みんなの幸せを願わずにはいられない。

[taka1114さんの感想 · 2006年11月30日]

はいキィチヲタです

続編が書かれるって噂もあるけどどうなるんだろ？書いてほしいけど・・・

まあ主要人物に感想してっかな



まず甲斐、こいつスゲエ。。こんな小５いねぇし(笑)
自分の父も売春してんのまでも簡単に報道のネタにすっし。７巻で父とちゃんと決別して、夢「輝一とっ　日本うごかすことやっ。」を語る甲斐。
だけど、父も買春してったってことは、かなり精神的に来るはずだよなあ。


見た目的にダメージ受けてんのは甲斐の母。夫が買春してるのを聞いて、簡単に離婚しようとするが、甲斐は納得いかない。甲斐の将来にとってマイナスになるから早く離婚しときたいんだろうなあ。甲斐が輝一とさえ、会わなければこんなことにもならなかっただろうと後悔している。。この後、この夫婦はどうなるんだ


んで、国の力によって逆らえず売春させられていた佐治みさと。輝一たちが起こした事件の発端人物やね。ただ、輝一に影響されてる感がどうも好きになれないキャラなんで、あんまコメントできない。。。


んで、久々登場の海のオバァ。５巻で輝一に「子供に戻れえ!!」って殴ったのは、ただのヒステリーかと思ってたけど、違ったんだね。輝一が子供として当然の感情がなくなったからって意味だったんだな。。ここのシーン、かなりすげえと思った。輝一、泣いたしね。


んで、ラストは主人公の輝一ただの自己中？？じゃなく、一人ですべてに立ち向かうことのできる力。自分が動けば周りが壊れると思って行動できなかったんだけど、甲斐という知能の力もあり、行動できるようになった輝一。
しかし、どんなに周りがスゴイと言おうが、自分の初恋？の人、そして自分に一人の大切さ、輝一の元を作った人「秋ポン」を目覚めさせる力がなければ意味がないっつってたけど、ちゃんと目覚めたしんで、他には、俺の頭じゃ上手く説明できん。この漫画を皆に読んでもらいたい。。本当にそう思います。


これでキーチ!!という漫画は完結かもしれませんが、読むたびに自分の考えが変わると思います。

[BOOさんの感想 · 2006年10月26日]

新井英樹は神！
スペリオールで連載中。
とにかく主役のキーチと柳楽優弥が激似。

[ラブバズさんの感想 · 2006年10月26日]

あぁ俺もキーチと一緒に働きたい！

著者プロフィール

講談社でデビュー。「宮本から君へ」で大きな評判を得て、小学館にて「ザ・ワールド・イズ・マイン」で漫画業界を震撼させた。その後も次々と問題作を連発し、現代漫画界で最も刺激的な作家となる。

「2023年 『SPUNK - スパンク！ - 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」