- Amazon.co.jp ・マンガ (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091805195
作品紹介・あらすじ
▼第1話/花咲爺(はなさかじい)の犬▼第2話/割られた鏡▼第3話/織女(しょくじょ)と牽牛(けんぎゅう)
●主な登場人物/宗像伝奇(むなかた・ただくす。東亜文化大学で民俗学の教鞭を執るかたわら、日本各地に伝わる神話、伝説の謎や由来を解明している)
●あらすじ/犬を拾ってから、本業の造園事業が好調になったという歴史研究家・花崎。その話がまるで「花咲爺」のようだと感じた宗像は、その話の元になったという中国の「狗耕田」という民話を思い出す。しかしふたつを比べてみると、「花咲爺」は登場する主人公たちが赤の他人であるのに対し、「狗耕田」は兄弟の話。このすり替わりがなぜ起きたか不思議に思った宗像の脳裏には、古代日本で起きたある事象がよぎり…(第1話)。
●本巻の特徴/民俗学研究の第一人者・宗像伝奇教授が、神話・伝承に隠された更なる謎を解く! 邪馬台国の秘密の鍵となる“銅鏡”について語られる「割られた鏡」など、重厚な歴史ミステリーロマンを3編収録!!
●その他の登場人物/忌部捷一郎(宗像を目の敵にしている歴史研究家)、忌部神奈(女性史研究家であり、また神木鑑定家、温泉評論家でもある。忌部捷一郎の妹)
感想・レビュー・書評
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コミック
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第2集のテーマは「縄文と犬」「邪馬台国」「七夕」。とくに「七夕」での牛の犠牲は奥深いテーマ。
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マンションで読む。
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花咲爺の犬/『ビッグコミック』 2005年3月10日号、3月25日号
割られた鏡/『ビッグコミック』 2005年4月10日号、4月25日号、5月10日号
織女と牽牛/『ビッグコミック』 2005年7月10日号、7月25日号、8月10日号、8月25日号 -
今回は七夕とミノス島のお話
姪っ子がなんかもりもり食べてる描写が多いのは伏線ですか? -
裏表紙
民話「花咲爺」に込められた古人の想い、古代史最大の謎、邪馬台国のダイナミズム、織姫・彦星伝説にまつわる時空を超えた論考-
世界各地で語り継がれてきた伝説や神話、古来から受け継がれてきた風習等には、何らかの歴史的事実が秘められている。
東亜文化大学教授・宗像伝奇が閉ざされし歴史の真実の扉を開く。 -
教授ピンチ!今回は邪馬台国や織姫と牽牛のお話です。
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縄文人と弥生人の血か、なるほど。相変わらず読ませる。
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1年ぶりの宗像教授新シリーズの新刊ですよん♪ 「花咲爺の犬」「割られた鏡」「織女と牽牛」の3話収録。 「花咲爺の犬」では花咲爺伝説を、「割られた鏡」では邪馬台国、そして「織女と牽牛」では七夕を考察し、神話・伝承の裏側に隠された歴史的真実に迫るのはいつもどおりなんですが、「花咲爺の犬」での宗像教授は、まったくの傍観者ですな。作中披露される「正直爺・欲張爺説」にはなるほどと思ったけれど、宗像教授自身の説も知りたかったし、この最期は…腑に落ちません。ぶすぶすぶす。 「割られた鏡」では邪馬台国の真の所在に迫ります。地名を根拠にした宗像教授の説、ものすご〜くもっともらしくて、ものすご〜く説得力があるんですが…どこまで信じていいものなのか(汗)。 最新の邪馬台国論議では、どこが有力なのか、とても知りたく思いました(宗像教授が称える邪馬台国東遷説って、どっかで読んだ記憶がある。『ヤマタイカ』だっけ?諸星大二郎『海神記』だっけ?) 第2集で一番読み応えがあったのが、「織女と牽牛」でしょうか。織姫と彦星伝説という中国由来の日本の伝説と、あの有名なギリシアの伝説が繋がる驚き。織姫の遠い源流があの女性にあっただなんて!!そう懇切丁寧に比較しながら指摘されると、今の今まで結びつけて考えもしなかったことが、不思議でたまらなくなってくる。 そして作品では、現代のもう一つのロマンスが絡めて描かれていて、悲恋の恋人同士をなぞるかのようなロマンスの行方が、ちょっぴり切なかったりします(涙)。 押掛け助手である宗像教授の姪瀧は、今後レギュラー化するんでしょうかね?
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宗像教授のような方が大学にいればなあ、とつい思ってしまいます。
今回は、邪馬台国の仮説が新鮮でした。