美味しんぼ: 炭火の魔力 (3) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 204
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091807533

作品紹介・あらすじ

「食」ブームを巻き起こし、アニメ、映画化された大人気コミック!

▼第1話/炭火の魔力(鰻の蒲焼き)▼第2話/和菓子の創意(吉野葛)▼第3話/土鍋の力(すっぽん鍋)▼第4話/料理のルール(フランス料理・懐石料理)▼第5話/醤油の神秘(せんべい)▼第6話/接待の妙(デパートの試食品)▼第7話/美声の源(オリーブオイル)▼第8話/肉の旨味(ビーフステーキ)▼第9話/昼メシの効果(辛子蓮根、一文字グルグル) ●登場人物/山岡士郎(東西新聞文化部員・膨大な食の知識を持つ。東西新聞の壮大な企画「究極のメニュー」の作成を担当)。栗田ゆう子(東西新聞文化部員・山岡とともに「究極のメニュー」を担当する)。海原雄山(名だたる陶芸家にして、食の探究者。「美食倶楽部」主宰。山岡の実父) ●あらすじ/ある晩、中松警部は銀座の街頭で大暴れをしていた泥酔者を逮捕した。事情を聞くと、彼は老舗の鰻屋の板前で、合理化のため炭火をやめてガスに切り換えた若旦那のやり方に我慢がならず、大酒を飲んでしまったという。そこで山岡が一肌脱ぐことになるが…(第1話)。▼若く、才能ある和菓子屋主人・春野を応援すべく、唐山陶人の仲介で茶道家元の執事を紹介した山岡。だが「新しい味を生み出さねば、うちの茶事には使えまへん」と執事に言われ、春野は悩み、店を閉めてしまう。せっかくの好意がアダになってしまった形の山岡は、和菓子にとっての「新しい味」を模索する(第2話)。 ●本巻の特徴/第4話で海原雄山との対決があるが、ここでは雄山のモデルとされる北大路魯山人のエピソード(フランス料理店の鴨料理をワサビ醤油で食べ「この方が美味い」と揶揄する)が効果的に使われている。 ●その他の登場キャラクター/中松警部(第1話)、唐山陶人(第2話)、東西新聞政治部員・松川(第9話)、角丸幹事長(第9話) ●その他DATA/表紙写真~鰻重、鰻白焼き、肝吸い〔調理/壽々喜〕

感想・レビュー・書評

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  • ケチ平のはなしがすき。

  • 山岡・栗田のコンビが面白い。なんのかんのと言いながら、食い物で様々な問題を解決してしまうところが普通でない。
    食に関するウンチクもあり、知識に関しても楽しめる。そういえば、これを読んだ30年ほど前、うなぎや和菓子、ステーキなどに興味を持っていたことを思い出した。
    今回、また山岡が雄山から一本取った感じで痛快だった。今後の勝負にも期待したい。

  • 2020/05/04 025

  • 「炭火の魔力」を含む本作。
    角丸幹事長の味わい、80年代臭が濃厚な団塊ジャーナリストなど時代性は見て取れる。

  • ウナギの蒲焼き
    その場で割いて、炭火でウナギの蒲焼きをつくる
    って大変面倒なことだよ。
    でも、美味しさは、そういう手間は省けない。

    和菓子の創意
    和三盆をつかって美味しい和菓子を作っていたが
    新しい美味しさ。新しい味 を作ることはむつかしい。
    吉野葛をつかっての 新作が 評価された。

    土鍋のチカラ
    金で作られた鍋で 美味しいを演出するが
    30年 つかった スッポン鍋の方が美味しかった。
    ふーむ。金鍋で美味しいを作る方法もあるはずなのだが。

    料理のルール
    海原雄山は 鴨肉を ワサビ醤油で。
    山岡は、カツオを マヨネーズで。
    美味しさとは同じ手法や既成概念だけではない。
    日本人の味覚のもつ 普遍性ってあるのかな。

    醤油の神秘
    三谷が作る せんべいは ホンモノの醤油を使った。
    それで、美味しいのだ。

    接待の妙
    金持ちだけど ケチなヒトに、
    どう接待するのか?
    デパ地下の 試食だけで 満足できるのか?
    ありえない設定だが。それなりにおもしろい。

    美声の源
    ソウルフードが食べられなくって、
    うたが歌えないという ギリシャの歌手に
    タコとオリーブオイルでもてなす。

    肉の旨味
    出前専門のステーキ焼き屋さんの技術。
    如何にして 肉汁を閉じ込めるのか。

    昼飯の効果
    政治家から うまく情報を引き出すには。

    山岡の表情が、尖っていて
    ちょっと、斜めに構えている。

  • ・鰻屋のガスと炭の違い。炭は芯から暖まる。
    ・和菓子は千菓子をとればわかる。和三盆は砂糖のこと。
    ・吉野葛は最高のもの。
    ・土鍋の力→古い土鍋は、味がしみついていて、だしを取らなくても味が出る。
    ・醤油は完成までに2年かかる。手間暇をかけないと本物の味は得られない。→味を引き出す。
    ・太陽生産、大量販売はどうしても味が犠牲になる。悪いのは我々自身が宣伝に乗せられて、本物の味がわから
    ない。
    ・ケチは本当のお金の使い方を知っている。
    ・カルパドス(リンゴ酒~作った蒸留酒)
    ・美声の源はソウルフード ギリシャではたこと未精製のオリーブオイル。
    ・肉の美味しい焼き方。強火で一面焼く。返して、濡れ布巾の上で蒸らす。弱火でコンロに蓋をする。焼けたら
    フランべしてすぐ完成。
    ・単純なことほど難しい。
    ・レアは火の通った生のこと。

  • マンションで読む。再読です。正直、何度読んだのかわかりません。筋も平凡です。でも、面白いのです。

  • 夏になると鰻を焼くいい匂いが食欲をそそるんだよな~。思い出しちゃった。

  • うなぎの話すき。

  • 栗田さんの首が丸太状になる前です。

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著者プロフィール

本名、戸塚哲也。1941年、中国・北京生まれ。東京大学教養学部基礎科学科で量子力学を専攻。卒業後、電通入社。3年9カ月で退社後、劇画原作者として活躍。1983年より『美味しんぼ』(画、花咲アキラ)連載開始(第32回小学館漫画賞受賞)。1988年より「教育難民」として、オーストラリア・シドニー在住。
原作担当漫画に『まさかの福沢諭吉』『マンガ日本人と天皇』(画、シュガー佐藤)、『男組』(画、池上遼一)、『野望の王国』(画、由起賢二)ほか多数。著書に『美味しんぼの食卓』(角川書店)、『雁屋哲の美味しんぼ列島』(日本放送出版協会)、『日本人の誇り』(飛鳥新社)、『美味しんぼ塾』『同 II』(小学館)、『美味しんぼ食談』(岸朝子と共著)、『シドニー子育て記』、『頭痛、肩コリ、心のコリに美味しんぼ』、『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』(遊幻舎)など。

「2017年 『さようなら!福沢諭吉 Part2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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