美味しんぼ: 食卓の広がり (4) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091807540

作品紹介・あらすじ

「食」ブームを巻き起こし、アニメ、映画化された大人気コミック!

▼第1話/直火の威力(チャーハン)▼第2話/女の華(握り寿司)▼第3話/旅先の知恵(浜鍋、筍の刺身)▼第4話/酒の効用(日本酒)▼第5話/食卓の広がり(カツ丼)▼第6話/うどんの腰▼第7話/板前の条件(料理人と喫煙)▼第8話/茶の味わい(玉露)▼第9話/縁日のにぎわい(タコ焼き) ●登場人物/山岡士郎(東西新聞文化部員・膨大な食の知識を持つ。東西新聞の壮大な企画「究極のメニュー」の作成を担当)。栗田ゆう子(東西新聞文化部員・山岡とともに「究極のメニュー」を担当する)。海原雄山(名だたる陶芸家にして、食の探究者。「美食倶楽部」主宰。山岡の実父) ●あらすじ/周大人の妻が山岡たちに相談があるという。娘の香玉が、屋敷のコック・王士秀と駆け落ちしたというのだ。この二人が場末で営む中華料理店を訪ねた山岡たちは、王が華僑同郷会の融資を得るために料理の試験を受ける事を知る。だが、王の料理には決定的な弱点があることを、山岡は見抜いていた…(第1話)。▼ひょんことから女の寿司職人・夏子と知り合った山岡とゆう子。男の職人に負けたくないばかりに、荒々しく振る舞う夏子に、客として訪れた女形の名優が「あなたからは男の醜さしか感じとれない」と苦言を呈する。失意の夏子を、山岡が一軒のフランス料理店に招待する。そこは一人の女性シェフが調理場をしきっている店だった(第2話)。 ●本巻の特徴/第7話で海原雄山が主催する「美食倶楽部」が登場。「岡星」の主人の弟・良三がここで働き、喫煙が原因でクビになるが、山岡の機転で許されるというエピソードが描かれる。傲慢不遜なだけではなく、懐の深い雄山の一面が。 ●その他の登場キャラクター/周懐徳(第1話)、「寿司とも」主人・夏子(第2話)、東西新聞編集局長・小泉(第4話)、ニューギンザデパート会長・板山秀司(第4話)、良三(第7話)、京極万太郎(第7話) ●その他DATA/表紙写真~鴛鴦を型どった冷菜のオードブル、香り野菜のサラダ 〔調理/龍の子〕

感想・レビュー・書評

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  • 今回、再び周大人が登場、またもや山岡が華麗に問題解決!と言ったところか。社主に喧嘩を売り続けて出世したという、編集局長登場。板山社長や京極さんもレギュラーっぽくなってきた。しかし、山岡・栗田コンビはヤクザを撃退したり、偏食まで治したり、ほとんど無敵の状態になってないか。今後の活躍も見ものである。
    美食倶楽部の片鱗がうかがえるところもあり、面白くなってきた。雄山は俗物なイメージでずっと登場しているが、なかなか懐が深い一面も出てきたか。

  • まだ料理の描き方が固まってない感じはするけど、初期の名作が出てきてる。
    海原雄山のツンデレぶり、山岡士郎も強引さ、いい感じにできてる。

  • 直火の威力
    チャーハンを作るには、
    火のチカラに負けない 鍋を持つ力が必要。
    パラパラチャーハンには 思いっきりがいる。
    遠慮している性格では、できない。
    周大人たちのネットワークはさすが華僑。
    その助け合いの仕組みが 華僑が生き残る。

    女の華
    気っぷのいいオンナ。夏子。寿司職人である。
    しかし、それは オトコの真似をすることではない。
    片意地はることはないのだ。

    旅先の知恵
    海岸で 浜鍋。まぁ。この料理は 春から夏だけだね。
    タケノコのサシミ。やはり 春先か。

    酒の効用
    西洋かぶれした局長は ワインと洋食だった。
    そこに、山岡が 日本酒の美味しさを
    料理と合わせて 説明する。
    この 料理との相性というのが重要なんですね。

    食卓のひろがり
    帝王学で、トンカツ、ハンバーグ、カレーしか食べない。
    それは、帝王学であるまい。無理がある。
    このような偏狭な視野では何もできないはずだ。
    ふーむ。このヒトは 接待をまったくしないのかな。

    うどんの腰
    粉をこねるには チカラがいる。
    暴力団が占拠することで、店が寂れた。
    中松警部が対応すればすむ話。

    板前の条件
    岡星の弟 良三も 料理人をめざすが
    煙草を吸うことで 雄山に破門される。
    確かに、料理人がタバコすうと無理がある。

    茶の味わい
    お土産屋の インチキお茶。
    グルタミン酸ナトリウムで旨味をだす。
    スケバンでなくても怒ると思うよ。

    縁日のにぎわい
    たこ焼きのタコは 海で釣ったものに限る。
    ふーむ。毎度 釣りに行っていたら、
    どうしょうもないと思うが。

  • ・チャーハン:使用人根性で協力な炎を卸せるわけがない。あなたの問題はそこにある。
    ・男の姿をしているあなたから男の醜さしか感じ取れない。
    ・本物の酒は職を引き立たせる。
    ・酒はカビが生えそうな暗い所にある。カバーがかかっていると傷まない。
    ・黒豚など偽物が氾濫している。サツマイモを食べずに育った黒豚。
    ・肉が厚い方がよいというのは日本が貧しくて暑い方が贅沢と思われていた。暑さは5mmが限界である。
    ・ごま油で上げるのは江戸前のてんぷら
    ・煙草をのむと味覚が無くなる。
    ・お茶(くず茶に着色して騙した物がある。)本当は針みたいに細く、黒に近い緑色。お茶に産毛は入っている
    のは新鮮な証拠。
    ・60度のお湯で入れる。入れたらじっくり葉を開かせる。最後の行って気が上手い。

  • 浜鍋。
    東西新聞社の男気。

  • 現在と比べると絵はかなりまずいと思うけど、内容はあまり思想的でなく面白い。しかし出てくる人出てくる人、いくら漫画とはいえ下品すぎる。

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著者プロフィール

本名、戸塚哲也。1941年、中国・北京生まれ。東京大学教養学部基礎科学科で量子力学を専攻。卒業後、電通入社。3年9カ月で退社後、劇画原作者として活躍。1983年より『美味しんぼ』(画、花咲アキラ)連載開始(第32回小学館漫画賞受賞)。1988年より「教育難民」として、オーストラリア・シドニー在住。
原作担当漫画に『まさかの福沢諭吉』『マンガ日本人と天皇』(画、シュガー佐藤)、『男組』(画、池上遼一)、『野望の王国』(画、由起賢二)ほか多数。著書に『美味しんぼの食卓』(角川書店)、『雁屋哲の美味しんぼ列島』(日本放送出版協会)、『日本人の誇り』(飛鳥新社)、『美味しんぼ塾』『同 II』(小学館)、『美味しんぼ食談』(岸朝子と共著)、『シドニー子育て記』、『頭痛、肩コリ、心のコリに美味しんぼ』、『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』(遊幻舎)など。

「2017年 『さようなら!福沢諭吉 Part2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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