美味しんぼ (9) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館 (1987年3月30日発売)
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本棚登録 : 165
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091807595

作品紹介・あらすじ

「食」ブームを巻き起こし、アニメ、映画化された大人気コミック!

▼第1話/ハンバーガーの要素・前編、後編▼第2話/食べない理由・前編、後編(フアッテューチョン)▼第3話/再会の丼(牛丼)▼第4話/黒い刺身(カワハギの肝)▼第5話/5年目のパスタ(マカロニ)▼第6話/日米味合戦(化学調味料)▼第7話/最高の肉(サーロインステーキ)▼第8話/新妻の手料理(うずめめし) ●登場人物/山岡士郎(東西新聞文化部員・膨大な食の知識を持つ。東西新聞の壮大な企画「究極のメニュー」の作成を担当)。栗田ゆう子(東西新聞文化部員・山岡とともに「究極のメニュー」を担当する)。海原雄山(名だたる陶芸家にして、食の探究者。「美食倶楽部」主宰。山岡の実父) ●あらすじ/才能あふれる料理人・宇田が美食倶楽部を辞めたいと言い出した。より大勢の人を喜ばせるために、ハンバーガーショップを始めたいというのだ。最高の牛肉を手に入れ、いよいよ開店の日、海原雄山が宇田の店にやってきた。宇田のハンバーガーを一口食べた雄山は「こんなものは売り物にならん!」と一喝。一般の客たちも見向きもしない。山岡には、その理由が判っていた…(第1話)。▼東京のデパートの経営者は2か月に一度、親睦の意味で食事会を開いている。だが、そのメンバーの一人、東起デパートの稲森社長は、どんな料理を出されても、食通ぶるばかりで一口も食べようとしない。板山会長にその話を聞き、興味を持った山岡は稲森社長を訪ねる(第2話)。 ●本巻の特徴/日本料理の基本となる味「旨味」。この味覚に関しては、実は日本人が最も鈍感になってしまっている。その理由は「化学調味料」の氾濫にあった…。現代日本人にとって非常にショッキングなテーマを提示したのが第6話。“社会派コミック”といわれる本作品の面目躍如だ。 ●その他の登場キャラクター/中松警部(第1話)、周懐徳(第2話)、快楽亭ブラック(第3、6話)、辰さん(第5話)、ジェフ・ラーソン(第6話)、ニューギンザデパート会長・板山秀司(第2、6話) ●その他DATA/表紙写真~牛丼、つけもの〔調理/麻布・酒飯包正〕

感想・レビュー・書評

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  • 今回も個性豊かな面々の登場で、非常に面白かった。富井副部長の意外な一面が印象的で、この話からカワハギに興味を持つようになったと思う。師匠と弟子の仲を戻したり、事件を解決するなど、単なる食べ物の話を超えてすごすぎる。

  • 富井副部長って大陸から引き上げてきた人だったんだね、全く知らなかった。
    うずめめしは美味しそう。

  • ・ハンバーガー。肉とパン、野菜どれもが負けてはいけない。バランスが大切。
    ・佛跳牆はお坊さんが壁を飛び越える位おいしいらしい。
    ・すじ肉は水と日本酒、ショウガと醤油を入れて弱火で2日、更に3日間煮込む。
    ・黒い刺身はカワハギのキモ。
    ・パスタの中に骨髄、子牛の脳みそ、レバーバラなど、色々入れる。
    ・日本は化学調味料を多く使って舌が麻痺している。
    ・肉は落として1週間から10日がイノシン酸の量が最大になる。
    ・おふくろの味はほっとする。

  • 人はある程度自分が精通した分野の構造を見立てにして、新たに直面する問題の解決の糸口を探していくそうです。まさにこれは「食」を見立てにして周りの人生の問題を解決していく話。面白すぎます。お腹が空いた深夜に読み出すと止まらない。古本、少し異臭。

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著者プロフィール

本名、戸塚哲也。1941年、中国・北京生まれ。東京大学教養学部基礎科学科で量子力学を専攻。卒業後、電通入社。3年9カ月で退社後、劇画原作者として活躍。1983年より『美味しんぼ』(画、花咲アキラ)連載開始(第32回小学館漫画賞受賞)。1988年より「教育難民」として、オーストラリア・シドニー在住。
原作担当漫画に『まさかの福沢諭吉』『マンガ日本人と天皇』(画、シュガー佐藤)、『男組』(画、池上遼一)、『野望の王国』(画、由起賢二)ほか多数。著書に『美味しんぼの食卓』(角川書店)、『雁屋哲の美味しんぼ列島』(日本放送出版協会)、『日本人の誇り』(飛鳥新社)、『美味しんぼ塾』『同 II』(小学館)、『美味しんぼ食談』(岸朝子と共著)、『シドニー子育て記』、『頭痛、肩コリ、心のコリに美味しんぼ』、『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』(遊幻舎)など。

「2017年 『さようなら!福沢諭吉 Part2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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