- Amazon.co.jp ・マンガ (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091822888
作品紹介・あらすじ
▼第1話/剣士▼第2話/煩悶(はんもん)▼第3話/哀切▼第4話/奸策▼第5話/早業▼第6話/奪回▼第7話/邂逅(かいこう)▼第8話/陥穽(かんせい)
●主な登場人物/あずみ(精鋭の刺客として純粋培養された少女)
●あらすじ/毒を盛られ体調を崩した次期将軍・家光を見舞いに訪れたあずみは、そこで、将軍継嗣に絡む陰謀のため甲斐に入国していた仇敵・柳生宗矩と再会する。京極のほかにも、自分の命を狙う人間がこの地にいることを悟ったあずみは早々に退席するが、背後からひとりの侍が声をかけてきて…(第1話)。
●本巻の特徴/いっそ斬られれば、これ以上自分を仇とする人間を増やさずに済む。だが斬らなければ、自分のせいで捕らわれた万の命は助からない。ひとりの若き侍との勝負、あずみの剣が出した答えとは…!?
●その他の登場人物/京極貞麻呂(天海と対立する金地院崇伝の配下)、飛猿(甲賀忍者。現在は天海のために働いている) 、豪山(かつて、爺・小幡月斎に仕えていた男。天海から、あずみを甲斐に案内せよ、という使命を受けている)、万(豪山の強さに惚れ込み、豪山を追いかけて来た、江戸の剣術道場の娘)
感想・レビュー・書評
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面白くなってきた。様々な人物がひとつの地に集結する。その中にはもちろんあずみら一行も。次巻で終わりだけどどんな結末になるのか…。天海は相変わらず出てこないね。
しかし、あずみは終始守りだよなー。当初は小幡月斎の指示でいろいろ暗殺してたのに。天海も、枝打ちというなら、そのように指示してもおかしくない。柳生や風魔、京極はあまりにも酷い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
連載期間14年にも及んだ小山先生の大作。物語をどう終わらせるのかずっと気がかりだったけれども、第1部を終え、舞台を幕末に代えてしまったのに震えた。個人的には静音・忠音が出てくる雪国編あたりまでが何度も読み返したのでよく覚えている。登場してすぐ自爆した飛猿が、その後こんなに主要人物になるとは思わなかった。
それにしても、小山先生の描く人物は、悪人と善人の顔の描きかたの違いが凄まじい(意識的にそうしている、と「お~い竜馬!」連載後の武田鉄矢との対談で言っていた)。 -
家光、福島正則をなきものとする陰謀がメインのストーリーに、榊段二郎との果し合いなどを挟む。もう自分は死ぬしか負の連鎖を止められないのではないかというあずみの思いが提示される。終わりに向けての伏線かも。朽木一心もその奥さんと知り合いとなり悲劇が予想される。また万様の救出はうまくいくのだがこれも不吉だなぁ。上げて落とすからなぁ。