桜の森の満開の下 (ビッグコミックススペシャル)

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著者 : 近藤ようこ
  • 小学館 (2009年3月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091825285

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桜の森の満開の下 (ビッグコミックススペシャル)の感想・レビュー・書評

  • 観に行った舞台の原作。の、マンガ版。

    マンガなら分かるかと思ったけど、
    やっぱりよく分からないまま・・・

    こんなに物事を考えない主人公は初めてで。
    自分が1人であることにも気づかない人。

    でも、舞台観ても思ったけど、
    何となく懐かしいような、知っているような感覚になった。

  • 『戦争と一人の女』を読んだあと、他の安吾作品を近藤ようこがマンガにしたのがあると知って、図書館にあったのを借りてきた。

    夜中に読んだらちょっとこわくなってしまった。

    あとがきで、近藤ようこは「この小説の内容が私にはサッパリわからないのだ」(p.190)と書いている。そして、「しかたないので、わからないことに正直なまま、安吾が書いているとおりに描いた。わからないのに、なぜ「桜の森の満開の下」はこんなに面白いのだろう。こんなにシンとして懐かしい気持ちになるのだろう」(p.191)と続ける。

    主人公は、考えなくとも生きていくことができる山賊の男。鈴鹿峠を越えていこうとする人を襲い、逆らわねば命は助けてやるが、逆らった者は容赦なく殺す。女がいれば連れ帰って女房にする。八人目の女房をさらったとき、女の亭主を殺した。

    「今日からお前は俺の女房だ」と、山賊は女を連れ帰る。美しすぎる女は、男の家について、すでに女房になっていた七人の女たちを「汚い」と言い、私を女房にするならあの女を斬り殺しておくれと次々と女を殺させ、一番醜い女だけを女中に使うからと残した。

    女は綺麗だけれど、男は不安を感じる。その気持ちが何かに似ている、これと似たことがいつかあったと記憶を探って、男は「あの満開の花の下を通る時」に似ていると思う。そして、今年こそ桜の花が咲いたら、思い切って桜の下を歩き、思い切って森のまんなかで地べたに座ってやろうと考える。

    女は、都の風をせきとめられた切なさを男に語る。お前は山男だからこれでいいだろうが、こんな食べものは私の喉を通らないと嘆く。

    「お前が本当に強い男なら、都へ連れていっておくれ。お前の力で私の欲しい物を集めておくれ。そして私にシンから楽しい思いを授けておくれ。」と、女は男に訴える。そして、女と男と元女房の女中は、鈴鹿の山を出て都で暮らし始める。

    女は人の首で毎日遊んでいた。男は夜ごとに、女の指図する屋敷へ押し入り、着物や紅やさまざまの宝を持ち出した。けれど、女はそればかりでは満足せず、「その家に住む人の首」を欲しがった。

    女は次々と新しい首を欲しがり、首遊びにふけった。そのあいだ、男は都が退屈であることに苦しんでいた。男は都が嫌いで、珍しさに馴れると、なじめない気持ちばかりが残った。人間がうるさいと思う男は、人間に退屈していた。女の欲望にキリがないことにも退屈していた。

    いつまでも昼と夜がつづくのか!
    俺はずっと首をとりつづけるのか!
    キリがない!涯がないじゃないか!
    こんなことを考えていると、頭が割れそうだ!

    空がキリがないのとは違う、女の欲望のこの涯のなさ、キリのなさが男はいやになり、山中をさまよって「山へ帰ろう!帰ればいいのだ!」と気づく。女は涙を流し「私はお前といっしょでなきゃ生きていられない」「お前が帰るなら私もいっしょに山へ帰る」と言った。山へ戻った男は、女をおぶったまま、桜の森の満開の花の下へ歩きこむ──。

    そこで女が鬼であることをとっさにわかった男は、鬼の首を力をこめてしめた。息絶えた女は花びらのなかにかき消える。そして男も。

    私もほんとうにわけがわからない。わからないけど、男の感じた不安や退屈はちょっとわかる気がした。安吾の原作も読んでみようと思う。

    (5/7了)

  • 私の怠惰で、永いこと借り出されていた本が、この季節にかえってきた
    何の縁だろうか

    じんわり、浸りたいと思う

  • 同じ坂口安吾原作の「夜長姫と耳男」と比べると少し劣る。
    女に抗えないほどの悪女っぽさが無いからか。

  •  坂口安吾の原作読んだ時は、かなりリアルにグロイ想像をしたものでした。
     美しくも儚い愛情の物語です。

  • 坂口安吾の同作を漫画化。近藤ようこだからこそ描けた世界感。

  • 僕には近藤ようこ版は原作のイメージを壊すことなく読めてよかった。必要以上に感情が込められていないと感じられたその画風は、初めてこの物語を読む人にも入りやすいと思う。

  • おーもうすぐ出るのか。楽しみだ。って出てから載っけろって俺。

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