美味しんぼ: 魅惑の大陸 (33) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091826336

作品紹介・あらすじ

「食」ブームを巻き起こし、アニメ、映画化された大人気コミック!

▼第1話/春の息吹(グリーンアスパラガス)▼第2話/塩梅・前編、後編(コハダの寿司、天然塩)▼第3話/魅惑の大陸・前編、中編、後編(サメ、ウサギ)▼第4話/包丁のない家庭(野菜サラダ、野菜いため、キャベツの千切り)▼第5話/驚きの味・前編、後編(ホウレン草のおひたし、小芋の網焼き、大根の風味焼き) ●登場人物/山岡士郎(東西新聞文化部員・膨大な食の知識を持つ。東西新聞の壮大な企画「究極のメニュー」の作成を担当)。栗田ゆう子(東西新聞文化部員・山岡とともに「究極のメニュー」を担当する)。海原雄山(名だたる陶芸家にして、食の探究者。「美食倶楽部」主宰。山岡の実父) ●あらすじ/料理研究家の生田しょう子と陶芸家の吉野耕一は、10年程前、つきあっていたことがあった。その頃の二人はお互いに伸び悩んでいた時期であり、ささいなことで傷つけ合っていた。ある時、グリーンアスパラガスの調理法で悩んでいたしょう子に、耕一はそれくらいのことで悩んでいるなんて才能が欠如している証拠だと言ってしまい、それがきっかけで別れることになる。そんな二人の再会に偶然居合わせた山岡とゆう子は、二人のために一肌脱ごうとする(第1話)。▼カメラマンの近城は、ゆう子を自分の行きつけの寿司屋へ食事に誘う。ところが、二人が食事をしているところへ海原雄山が現れる。近城はその寿司屋の味に太鼓判を押していたが、雄山は酢飯を食べただけで“失格”の烙印を押してしまう。相談を受けた山岡は、原因は塩にあると言うが……(第2話)。 ●本巻の特徴/この第33巻では、「究極」対「至高」の対決の舞台がオーストラリアに移される。世界中の食材が集まるオーストラリアの食文化も描かれており、興味深いところだ(第3話)。 ●その他の登場キャラクター/唐山陶人(第1・3・5話)「岡星」主人(第1・5話)、大研社社長・団(第3話)、京極万太郎(第3・5話)、 ●その他DATA/表紙写真~小羊の首肉〔調理/BURNHAM BEECHE〕

感想・レビュー・書評

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  • 金城カメラマンの言葉で、なんとなく自分の気持ちに戸惑う士郎。団社長を含めた5人の人間関係にこれから変化が起きるのか。
    塩の話を読んでから、しばらく色々な塩に興味を持っていて、旅行の土産などで買っていた覚えがある。
    今回は世界味めぐりということでなんとオーストラリアまで取材に。カンガルーのステーキとかいいなあ。
    京極さんを説得するところでは士郎の実力が発揮された形になったのではないだろうか。雄山との今後の対決含めて、また士郎の食の実力を披露して欲しい。

  • 春の息吹
    料理研究家 生田しょう子は、
    アスパラガスを美味しく食べることで悩んでいた。
    その頃つきあっていた 陶芸家の吉野は 創作の苦しみを味わっていた。
    その二人が 自我と自我がぶつかりうまくいかなかった。
    10年経って 再度合うことで、客観的に見れるようになった。
    アスパラガスは油に合う。フランス人が好き。
    蟹味噌を出汁で溶いて、塩、コショウ、片栗粉でとろみ。
    クルミ、白みそ、出汁で伸ばして クルミあえ。
    醤油、酒、みりんで 蒲焼き
    オランデーズソースなどのフランス風ソース。
    白ごまを摺り、砂糖とだしで、和える。
    ワサビの葉 和え。
    アスパラガスの素材を生かし、引き立てる。

    山岡は、カメラマン金城に 変な約束をさせられる。
    金城と栗田さんが仲良くなれるように応援する。

    塩梅
    コハダを寿司にする場合に 重要なのは塩。
    専売公社の塩は 塩化ナトリウム。
    そのために味が尖っている。
    自然のまろやかな味を引き立てる塩。
    自然塩。どう丁寧で 海の成分を生かした塩を作るか。

    魅惑の大陸の対決;ひきわけ。
    オーストラリアの素材を生かした料理。
    オーストラリアは 多文化主義。
    様々な料理が 混在している。
    中華料理風フランス料理。
    オイスター レモングラス、サフラン、リキュール。
    ラムのチャーシュー、
    アヒルのレバーの生野菜包 四川味噌にバジリコ。
    カンガルーの肉にブラックベリー、赤ワインのソース。
    さめ料理。さめのすり身。
    そして、野菜サラダの上にウサギの肉のマリネ。

    包丁のない家庭。
    カット野菜の問題は 水分でしゃきっとさせるために
    水にシタシすぎて、養分流出がある。
    また、煮てしまうと水分が多すぎるためにグニャッとなる。

    驚きの味
    土や天気や季節により 
    畑に相談して、美味しいものを選ぶ。
    水上勉の 土を喰らう日々 より。
    美味しさは 土を食べることだ。

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著者プロフィール

本名、戸塚哲也。1941年、中国・北京生まれ。東京大学教養学部基礎科学科で量子力学を専攻。卒業後、電通入社。3年9カ月で退社後、劇画原作者として活躍。1983年より『美味しんぼ』(画、花咲アキラ)連載開始(第32回小学館漫画賞受賞)。1988年より「教育難民」として、オーストラリア・シドニー在住。
原作担当漫画に『まさかの福沢諭吉』『マンガ日本人と天皇』(画、シュガー佐藤)、『男組』(画、池上遼一)、『野望の王国』(画、由起賢二)ほか多数。著書に『美味しんぼの食卓』(角川書店)、『雁屋哲の美味しんぼ列島』(日本放送出版協会)、『日本人の誇り』(飛鳥新社)、『美味しんぼ塾』『同 II』(小学館)、『美味しんぼ食談』(岸朝子と共著)、『シドニー子育て記』、『頭痛、肩コリ、心のコリに美味しんぼ』、『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』(遊幻舎)など。

「2017年 『さようなら!福沢諭吉 Part2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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