ギャラリーフェイク: 狙われた天守閣 (4) (BIG SPIRITS COMICS)
- 小学館 (1994年7月30日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091830241
作品紹介・あらすじ
美術界を舞台に繰り広げられる、芸術をめぐるミステリー!
▼第1話/『展覧会の絵』を追え!!▼第2話/ナイル盗掘ツアー(前編、後編)▼第3話/二つの相続▼第4話/魔鏡とシリコン▼第5話/馬鹿印のバカ一(いち)▼第6話/蝶々夫人の島▼第7話/談合の行方▼第8話/迷宮のキリコ▼第9話/狙われた天守閣 ●登場人物/藤田玲司(ニュ-ヨ-ク・メトロポリタン美術館元学芸員で贋作専用の画廊、「ギャラリ-フェイク」のオ-ナ-)、サラ・ハリファ(Q共和国の王族の娘で、フジタの秘書)、三田村小夜子(高田美術館館長) ●あらすじ/ロシアの天才少年ピアニスト、ミーシャの演奏会に来ていたフジタは、モスクワ音楽アカデミーの教授から、ある絵を探してほしいという依頼を受ける。それは、ムソルグスキー作曲のピアノ組曲、「展覧会の絵」の構想に使われた、ガルトマンの10枚の絵のうちの1枚だった(第1話)。▼スペインの映画プロデューサー、ギブソンの依頼は、ミイラの修復作業であった。美術品専門であるフジタはこの依頼を断りかけるが、修復に成功すれば、ファラオの財宝を掘りだすツアーに参加できるという話を聞き、修復に取り掛かる(第2話)。▼失踪したロックミュージシャン、逆井麗一がギャラリーフェイクを訪れた。彼の目的は、キリコの絵だった。曲作りにいきづまっている彼は、キリコの絵にインスピレーションを感じていた。しかし、その絵は、キリコ自身がニセモノと認め美術館から撤去させた、いわくつきのものであった…(第8話)。 ●その他の登場キャラクター/ラモス(第2話)、ギブソン(第2話)、吉岡助教授(第2話)、菱沼楳一郎(第8話)、知念(第9話) ●その他データ/世界の美術品~ガルトマン「ビドロ」(第1話)、「死者の書」(第2話)、ドガ「踊り子」(第3話)、セザンヌ「サント・ヴィクトワール山」(第7話)、清人の刀(第9話)
感想・レビュー・書評
-
3巻までは絵の話が多かったんだけど、刀剣とかエジプトの財宝とか、なんでも鑑定団めいてきてた。面白かったけど。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
副題は「狙われた天守閣」
ムソルグスキー「展覧会の絵」に発想を与えた画家、キリコに発想を得ようとするロック歌手。
天守閣ギャラリー。
(2005年読了) -
知人から借りて。
『狙われた天守閣』はコレクションを築くということについて考えさせられるエピソードだった。個人がコレクションすることで守られるものも確かにあること、国宝指定と一般公開の狭間で、それらのよさを万人が理解できるか、理解してくれるか、何よりもそれで美術品が傷つかずにすむかという諸問題の模索。興味深い問題定義だった。 -
美術をテーマに取り上げた漫画で、主人公の藤田の美へのあこがれ・探求・崇拝がわかりやすく、時には難解に描いてあります。
一話完結なので、どこから読んでも読みやすく、おもしろいですよ。