淀川ベルトコンベア・ガール 1 (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 227
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091831453

感想・レビュー・書評

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  • 「白黒つければええってもんともちゃうねんけどな…」
    スミ江さんのセリフに「全くそうなんですよ」と同意したくなる。
    「この世で白黒つけてもいいのは~ぐらいなものさ」と、村上春樹風に言えればいいのだが、ろくな例えが浮かばない。
    そんな簡単に白黒つけられるもんでもないですよね。
    グレーを受け入れながらしぶとく生きていかないといけない時もあります。

  • 不完全燃焼気味だけど村上かつらというだけでも一読の価値あり。

  • ノスタルジックで、痛い物語。
    読後に感傷が胸に広がり、何とも言えない気分になる。
    王道だけど、素朴な味わい。

  • 16歳ってこんなもん

    中学を卒業してすぐ家の事情で働きに出された主人公の瀬川かよ。
    彼女は友達が欲しかった。
    淀川の高架下で阪急電車が通過する時、大声で願いを叫べば叶うと聞いて叫んだかよのもとに一人の少女が現れる。

    メインの登場人物の二人の女子高生は本当に等身大。友人関係で悩み、自分にないものを持っている友人に嫉妬し、進路に悩み、自分がどうなりたいか考える。見栄、嫉妬、羨望、煩悶、嘘、不安、焦燥、みーんな16歳のなかにある。

    そんな中で救いになる存在がいれば、それが本当に友達なんでしょう。

  • 積極的に泣かせようとするシーンはないのだけど
    心の琴線に触れるシーンがやたら多くて その度に涙がポロリポロリ
    かよちゃんのいじらしさが可愛いやら悲しいやら
    いい話だなって素直に思えるマンガでした

  • はぁーやばい、こういうの好きだ。過程の事情で進学せずあげ工場で働くことになった少女と、パートで働くことになった美少女との友情……物語になっていくんだと思う。萌えがあるわけでもなく、現実的な世界観ですし、別段百合百合しているわけでもないけれど、少しだけニヤニヤしてしまう、2人の関係がこれからどうなるのか先が気になります。

  • 心のツボを押してくれます。それが良いか悪いかは人それぞれでしょうが…何回も読んでなお、良さが溢れてくるマンガです。大阪が舞台というのが更にステキ☆

  • 16歳の主人公は高校にいかずに、工場で働いています。新しく入った、歳の近い女の子がやってきて、お友達になろうと近づいていくというお話です。個人的にちょいと人間関係の生々しさを感じました…

  • サユリ1号で知った村上かつら。
    やっぱり好きな世界。

    2010.11購入  /  2010.11.4読了

  • 『ラッキー』がすごく面白かったので、村上かつらさんの別作品を読んでみました。主人公のひたむきさに共感して、青春の痛みを感じずにはいられません!月刊スピリッツの連載も読んでみようと思います。
    http://www.shogakukan.co.jp/magazines/detail/_sbook_2776910110

  • 真面目で、感動の押し売りはしない作家さん。
    書店の平台にはなかなか並ばないけど、棚一冊いれて欲しい。

    ひとりぼっちで終わる一巻。
    友情の二巻を期待しちゃいます。

  • やっぱり「村上かつら」は好きだ。次巻にも引き続き期待。

  • 表紙に惹かれて買ってしまったものの、内容の深さにとても驚きました。
    諸事情で工場で働いている16歳の「かよ」。
    そのかよの寂しさがしみじみと伝わってきました。
    わたしもいつもかよみたいに、心からお互い支えることのできる友達が欲しいし、ずっとわたしのことを支えてくれている友達に感謝しているから。
    かよのことを大事にしてくれる人が早く現れるといいねと作品を読んでいるうちにずっと思いました。
    読んでてとてもほっとしました。説得力のある作品です。
    表紙に負けてません(笑)

  •  私も、友達が欲しくて、おまじないをしたりしたことがあります。 はたして願いは叶っているのかはどうでもよくて。 ココロがほっこりする漫画です。

  • 月スピで一番楽しみな作品。友だちを作ることの難しさと大切さ。

  • 中学を出てすぐ就職した女の子が抱く小さな願い、「ともだちがほしい」。そんな所に、新しくパートの女子高生がやってきて・・な、平和な感じが漂う日常系なゆるり作品。
    全体的にちょっと切なくなる部分がありつつ平和な雰囲気で、読んでいて心がほうっと温かくなる。
    各キャラを見てて、どことな~く「オクターヴ」を彷彿とさせてくれるように感じたけど、それよりもピュア度が高い感じで、キャラの魅力がかなりあるな、と。
    だからこそ、「ともだちがほしい」という願いを応援したくなる!w
    あとこの作品、今後の展開如何では百合物語に化けていただけるかもしれませんので、是非そっち方面に傾くよう強く応援しております!

  • タイトルに惹かれたのと、村上かつら作品最近読んでなかったので購入。

    そういえばこれ、連載時に読んでたなー、と七年前のうすーい記憶が蘇るような蘇らないような、その程度の記憶があるようなないような。

    作者が後書きで書いてる通り、設定と社会的文脈が七年でズレてる事がどうにもこうにも、どう考えるべきなのか悩ましい。どーしても若干古い感じがしてしまうのは否めない、かなあ。

  • 欲しいものは友達。<br /><br /><br />家庭の事情で高校に進学せず、油あげ工場で働く16歳、かよ。土手の高架下で「友達が欲しい」と叫ぶ。そこにある日工場に同い年の美少女那子がパートとして入ってくる。<br /><br /><br />まだ未知数。<br /><br />個人的には「村上かつら短編集」以来の村上かつら作品。<br />「CUE」とか「サユリ1号」は商業誌に揉まれすぎて味がなくなっていたような気がするので、これくらい重めの方が好みではある。<br /><br />これからに期待。

  • 村上かつらの世界感が満載。

    なんか切なくなります。

    この微妙な感じを表現できる
    村上かつらという人はすごい。

  • 村上かつら最新刊。あいかわらず、心の隙間をそっと埋めてくれる作品。。

  • 地元を離れ、住み込みであげ工場につとめる、16歳のかよちゃんの物語。ともだちがほしい、と願った翌日に、同年代の女の子が工場にはいり、物語が動き出す。最初はおずおずと、だんだん打ち解け、けど、つまずきもあり。いじらしく、時にいたいたしいけど、目が離せない。/同年代のいない職場に、同僚のおばちゃんの、ほしいものはちゃんとほしいといわなきゃいけない、ほしくてほしくてしゃーないのに手に入らないものを、最初からほしくなかったことにしてあきらめてしまう前に、はぐっとくるなあ。

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村上かつらの作品

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