愛…しりそめし頃に… (5) (ビッグコミックススペシャル)

著者 : 藤子不二雄A

• 小学館 (2003年1月30日発売)

作品紹介・あらすじ

▼第28話／完成 ▼第29話／石森氏の外国みやげ話▼第30話／初めての大買物▼第31話／突然の言葉▼第32話／再生▼第33話／常緑樹▼第34話／トキワ荘の決斗▼第35話／西部劇ロケーション▼第36話／試写会●主な登場人物／満賀道雄（21歳の新人漫画家。高校の同級生・才野と共に漫画家を目指し上京）才野茂（満賀と共に、トキワ荘で漫画への夢を追っている漫画家）●あらすじ／満賀は『たのしい三年生』の別冊まんが『こじき王子』の執筆をこなす日々を送っていた。海外旅行へ出かけている石森からの絵ハガキや、『こじき王子』の進行具合について才野と話したのちに、担当編集者の加藤が部屋を訪ねてきて…（第28話）。▼才野の手伝いもあり、無事に描き上げられた『こじき王子』。自信を取り戻した満賀のもとに、海外旅行から帰ってきた石森が訪ねてきた。その夜はトキワ荘の仲間と彼のみやげ話を聞くことになり…（第29話）。▼『こじき王子』の報酬である8万円に喜ぶ満賀と才野。早速そのお金で8ミリを買って、撮影をはじめたふたりだが、夢中になっていろいろなものを撮るうちに、映画への情熱を思い出して…（第30話）。●その他の登場キャラクター／石森章太郎（28～33、35、36話）、講談社の編集者・加藤静子（28、29、36話）、寺田ヒロオ（29、30、32、33、36話）、赤塚不二夫（29～33、35、36話）、手塚治虫（30話）、講談社の編集者・富江道宏（31、33話） ちばてつや（32話）、つのだじろう（33、35、36話）、鈴木伸一（35、36話）

感想・レビュー・書評

[minerva-48さんの感想 · 2012年3月17日]

『まんが道』の続編と位置づけられる作品。
昭和30年代、漫画黎明期をトキワ荘で過ごした若き漫画界の巨匠達の青春期が、当時の社会情勢などとともにリアルに描かれている。
作者の藤子不二雄A氏ご自身も、「この作品はライフワーク」と語っておられるとおり、ゆっくり、じっくり執筆されている。だいたい１年に１巻のペースで単行本として出版されている。
読者も、時折、前の巻を読み返しながら、慌てずじっくり、楽しみながら読み進めたい作品。