神の左手悪魔の右手 1 (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 12)

著者 : 楳図かずお

• 小学館 (2011年2月26日発売)

作品紹介・あらすじ

楳図かずおの最先鋭・進化形ホラー、降臨！

週刊ビッグコミックスピリッツ誌上にて1986年から連載された、
ホラーの巨匠の名をほしいままにする、楳図かずおが満を持して描く、
ホラーコミックの決定版！。
悪夢、不条理、スプラッター、人間のすべて
の恐怖の本質を抉り取り、すくい上げた
エッセンスが凝縮され、提示される。
連作短編の体裁をとった本作は、全4巻だった文庫版に対し、
UMEZZ PERFECTION!では全2巻とし、
戦慄の内容を息つく暇も無く一気に読み進める
ことができるジェットコースター・ショッキング
・ホラーとしてリリースする。
第1集では、錆びたハサミ、消えた消しゴム、
女王蜘蛛の舌、の3編を収録。

【編集担当からのおすすめ情報】
ホラー漫画の第一人者、楳図かずおが描く、究極のホラーコミック。
戦慄のスプラッターシーンからスタートする『錆びたハサミ』を
はじめ、生理的な痛みから、不条理な恐怖、不穏な空気を孕みつつ
進行する夢と現実の混濁など、ありとあらゆる恐ろしさを内包
した恐怖の作品集。600ページを超える厚さの本書は、特別装丁・
回り込みカバーと三方小口吹き付け印刷により、禍々しい存在感
を放つ『恐怖の箱』として刊行されます。

感想・レビュー・書評

[kuinashiさんの感想 · 2011年3月8日]

とにかくすごい！　一度目にしたら、驚くことが満載。

まず、どちらが背だかわからないカバー。それをめくると、1巻の表紙は養生シート、2巻の表紙はラミネートされた菱形糸入り未晒クラフト！！！　今までこんな加工紙を書籍に使ったものなんて、見たことない！　そしてカバー裏に目を移すと、濃い紫で印刷された絵柄の上にPP貼りがされていて、デラデラ。小口は上巻が赤、下巻が青に塗装されていてるのにも驚く。おまけに表紙の背は、タイトルなどの印刷はなく、下の方に小さく貼られたシールだけが情報だ。ひょえー！

極めつけは本文。なんと、漫画用の色更紙やチラシ用のデイリーカラー、ダイニカラーなど、ラフ色更紙をこれでもか！と折り毎に変えて使われている。こ、これは、すごすぎる！

ブックデザイン：祖父江慎＋吉岡秀典

[hikarockさん · 2011/04/19]

すごい表紙ですよね。僕のような出版の素人が見てもすごさがわかります。

[sunnybeachさんの感想 · 2011年10月25日]

とにかくグロくて次から次へと出てくるトンデモスプラッターシーンのあまりの超絶ぶりに爆笑してしまう。

話の展開も常人には思いつかないような超展開ぷりでこれが20年前に発売されていたとは驚き。

ただこの豪華版はカバーを外さないと読めない＆紙質が週刊誌並という読者を無視した不親切仕様なのですこしむかつく。
表紙のロックな雰囲気は大好きなだけに残念。

[kato yuheiさんの感想 · 2011年5月28日]

初めて楳図漫画を読んだ。
一枚絵のインパクト！グロい！たまらん！
同じようなコマが連続してて眠気を誘発された。動きが少ないな～。
でも、そのじれったさもホラー的です。

著者プロフィール

楳図 かずお（うめず かずお）1936年和歌山県生まれ。55年に貸本漫画家としてデビュー、『週刊少年サンデー』などに作品を発表。ホラー漫画の第一人者。代表作に『漂流教室』『まことちゃん』『わたしは真悟』『14歳』など。ホラー、SF、ギャグ、時代劇まで幅広い。1995年以降、腱鞘炎という理由で漫画は休筆中。タレント活動を行い、2014年には長編ホラー映画『マザー』を初監督・脚本・出演。

「2022年 『こわい本11 猫』 で使われていた紹介文から引用しています。」