深夜食堂 (7) (ビッグコミックススペシャル)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091837509

感想・レビュー・書評

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  • 「人生ってタイミングだね。
     タイミングがピッタリ合うと、
     いろんなことがあるもんさ。」

    鶏そぼろご飯の話を読んでておばあちゃんの作るそぼろを思い出した。

    食を通して割ときちんと育ててくれた母親のたまに晩ご飯を作れない時のピンチヒッター役として登場するおばあちゃんのそのとりそぼろは、良く言えば素直なんだが別の言い方をすれば思いやりの足りない子の発言として「おかあさんのよりちょっとしょっぱい。」と評していた記憶がある。子供がそんな薄味好みになってしまったのは母親が「年寄りには塩分控えめが一番。」とお味噌汁を含むありとあらゆる家の献立を塩分控えめに仕立ててしまったのが理由のひとつでもあり、逆にたまに自分で作る時ぐらい自分の塩加減にさせてんかというおばあちゃんの主張もあったかもしれない。そんな母親も今は味の濃いものを好むようになっているのだろうかと想像するとふと切なくもなる。

    本巻の食べたい度一等賞は「煮こごり」。 ぜひ新米で食べたい。

  • 連れ子同士だが仲良し兄弟だった二人の再会「ハムカツ」や、ちっちゃい上司とのんびりした大女の部下の交流「グリーンアスパラ」、清楚なわけあり女の子と彼女に一目惚れした男の恋物語「煮こごり」ゲイの小寿々さんの過去の恋「甘い玉子焼き」など、切ない話が今回秀逸。
    ジンジャーエールとお子様ランチは、内容の濃さにページ数があわないのが残念。
    炒めごはんは、元バンギャの端くれとしてわかるわかる!と頷きました。神戸ですしね…
    にんじんは、ミキさんが相変わらずいい人でだから幸せになれないことに気づいてないところが、お茶漬けシスターズの中で一番好きな理由。
    人に勧めるならこの巻かな。

  • 7巻の表紙は黄色…タクアンの色?

    深夜から早朝にかけてだけ営業している一風変わった店『深夜食堂』。メニューは豚汁定食・ビール・酒・焼酎だけ。あとは、できるものならなんでも作ってくれる。

    この店を舞台に、そこに集う人々それぞれのドラマをオムニバス形式で綴った作品。
    「甘い玉子焼き」「もち」「ハムカツ」「煮こごり」「鶏そぼろ重」「グリーンアスパラ」「にんじん」「レバにらorにらレバ」「カツ煮」「炒めごはん」「ジンジャーエールとお子様ランチ」「揚げもの」「朝カレー」「酢豚」。
    「お湯」

    ワタシの心に残ったのは『甘い玉子焼き』『ハムカツ』『揚げもの』の3作。

    煮こごりって美味しいよねぇ。炒り卵とニ色になった鶏そぼろ重、たまに無性に食べたくなります。
    そして、ワタシもカツ丼よりもカツ煮の方が好み。

  • 訳あって6巻より先に7巻。とりあえずいつもの常連に安心。何しろ1巻飛ばしちゃったから。

  • いろいろあった今日のシメに。

  • 好きだなあ、この漫画。

    1話が10ページずつの短いお話なんだけれど、
    最後に切なくなったり、ほっこりしたり、
    ふっと笑えたり、必ず何か足あとが残るんです。
    激しさやドラマチックさはないけど
    それが味のある絵とマッチしていて、
    料理も丁寧に描かれていておいしそう◎

    7巻のお気に入りは“煮こごり”。
    これからも読み続けるだろうなと思えるマンガです。

  • 毎度のことながら、
    心に沁み入る良いお話ばかり。
    そして、
    出てくる料理、みんな食べたくなるものばかり。

    ごちそうさまでした。

著者プロフィール

高知県中村市出身。早稲田大学漫画研究会所属。2003年『山本耳かき店』で小学館新人コミック大賞を受賞。翌年、41歳でデビュー。06年『深夜食堂』の連載を開始。09年にドラマ化、10年に小学館漫画賞を受賞。

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