MASTER KEATON / 1 完全版 (ビッグコミックススペシャル)

著者 :
  • 小学館
4.43
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本棚登録 : 1236
感想 : 102
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091841612

作品紹介・あらすじ

コミック界の至宝、完全版で再発掘!!

日本人の父とイギリス人の母を持つ、平賀=KEATON・太一は、大学で考古学の講師をしながら、保険のオプ(調査員)をしている。また、英国軍のSAS(英国特殊空挺部隊)で、サバイバル術の教官をしていたという経歴を持つ。そんなキートンの夢は、考古学者として、幻のドナウ文明を発掘すること。
異色の探偵、ここに登場!!
名作との誉れ高い『MASTERキートン』が完全版として復活!!雑誌掲載時の4色2色ページを完全再現したA5判の豪華版です。

感想・レビュー・書評

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  • むかし全巻揃えたのだが保管場所がなくなり、泣く泣く手放したシリーズ。さんざん迷った挙句、結局3度目の購入をした。

    約10年ぶりの再読だが、やはり素晴らしい。「学術サスペンス」を標榜するだけあって、何度読んでも新しい発見があり、読むたびに知的好奇心を刺激される。ミステリとしてだけでなく人間ドラマとしても深みがあり、人生経験を積めば積むほど心に迫るものがある。浦沢直樹の作品では、私はやっぱりこれが一番好き。後世に残したい名作。

    追記: 想像ですが、装丁に出版社の意気込みが感じられる気がします。一見、最初の版と同じ装丁に見えますが、よく見ると背景の黒地に特殊加工でアンティーク調の世界地図が印刷されてます。それも巻ごとに違うものが使われています。カバーもめくってみて下さい。表紙にその地図がカラーで印刷されてます。とてもきれいです。購買意欲が30%増します(悪魔のささやき)。

    • 佐藤史緒さん
      「バーコ印刷」
      初めて知りました。ていうか、そんな知識を仕入れてくるnyancomaruさんがキートンみたいです(笑
      「バーコ印刷」
      初めて知りました。ていうか、そんな知識を仕入れてくるnyancomaruさんがキートンみたいです(笑
      2012/08/07
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「キートンみたいです」
      お世辞でも嬉しいです。
      が、、、バーコ印刷じゃなくて、UV厚盛印刷のようです。バーコはマット調の仕上りで、UVは透明...
      「キートンみたいです」
      お世辞でも嬉しいです。
      が、、、バーコ印刷じゃなくて、UV厚盛印刷のようです。バーコはマット調の仕上りで、UVは透明感がある仕上りだそうです。
      2012/08/08
    • 佐藤史緒さん
      UV厚盛印刷、ですか。いろんなテクニックがあるんですねぇ(エンボス加工くらいしか知らなかった…)
      さっき第3巻を読み終えたとこです。何度読...
      UV厚盛印刷、ですか。いろんなテクニックがあるんですねぇ(エンボス加工くらいしか知らなかった…)
      さっき第3巻を読み終えたとこです。何度読んでもウルウルします(T T)
      2012/08/10
  •  大学で考古学の講師をしながら、保険の調査員(オプ)をしている主人公・平賀=KEATON・太一は、かつて英国軍SAS(英国特殊空挺部隊)でサバイバル術の教官をしていたという経歴も持つ。そんな異色の経歴を持つ異色の探偵が主人公の物語。

     基本的に一話完結の読み切りタイプ。考古学の知識と軍事の知識、世界情勢や裏社会の話など様々な分野の知識が、あるときは物語の核心に、またあるときは小道具やうんちくに、と上手く使われている。

     本作は、日本漫画が到達した知的エンターテインメント作品の極致だと思う。残念なことに出版を巡るトラブルで長い間絶版になっていたが、このほど完全版として完全復活している。少し割高だが、読んだことのない人は是非本巻だけでも手にとって読んでいただきたい。絶対損はさせません!

  • 目次
    迷宮の男、天使のような悪魔、小さなブルーレディ、ダビデの小石、黒と白の熱砂、砂漠のカーリマン、背中の裏側、遥かなるサマープディング、貴婦人との旅、狩人の季節、獲物の季節、収穫の季節

  • 昔日テレの深夜に放送されてたアニメにハマって以来、ずっとコミックを買おうと思っていたけど、そのままズルズルと時間が流れ手に入りづらくなってしまった。
    最近電子書籍版が解禁になったらしく、早速ebookjapanで購入。(PayPay祭最高)

    ストーリーは重厚だけど、長くなく読みやすい。
    Masterには色んな意味があるが、1巻はMaster(教官)で始まりMaster(達人)で終わる。(達人の文脈はややほろ苦い)
    構成も巧みだった。

  • なんだこの完成度の高さ! 浦沢作品は幾度も読んでいるが、ひょっとしてこれが最高だったのか? ドラマとしてもアクションとしてもミステリーとしても逸品で、こんなに完成された漫画があるのかと驚く。

  • 一番好きな漫画と聞かれたら 迷わずこれ!

    昼行灯な主人公が とても多才で
    ありながら 気取ったところもなく
    普通の人っぽくていい(*^-^*)

    恋愛に関してだけは 不得意のようで
    不器用なところが たまらなく
    +.(´∀`*).+゚.ぃぃ

    こんな人居たら 絶対に好きになるなぁ
    と 思い何年たっただろう 
    この漫画の好きな女子のコメントは
    たいてい主人公loveのご様子

    主人公の人柄が一番の魅力なんだろうなぁ

    リアルキートン 居るんだろうか…?

  • 歴史も学べるし、内容も濃いしで他の人に薦めやすい本。

  •  敏腕オプ(探偵)にして、元SASの曹長。考古学を愛する、心優しき青年・キートンが様々な事件に遭遇し、人々の人生に触れる。
     元SASであり、考古学の研究員であることから、その知識量が彼自身の機転につながり、ピンチを脱する。この流れは、もちろんおもしろいんですが、人生の機微を感じることのできるストーリーは、何度読んでも心を潤してくれます。時にほんわかと、時に切なく……。
     基本的には読みきり。ちょっとした時間に読めるのもうれしい。

  • 今日は『漫画』です。
    『20世紀少年』『YAWARA!』『MONSTER』の著者で知られる

    浦沢直樹さんと、漫画原作者の勝鹿北星さんの共作

    『MASTER キートン』。

    少し古いですが、今でもわたしの中の漫画No.1。

    名作です。

    ストーリーは、
    ロイズの保険調査員(オプつまり探偵)である平賀・キートン・太一は、オックスフォード大学を卒業した考古学者であると同時に、元SASのサバイバル教官でもある。フォークランド紛争や在英イラン大使館人質事件では隊員として活躍したとされる。
    父は日本人の動物学者、母はイギリス人。オックスフォード大学時代に日本人女性と学生結婚し、一女をもうけたが、離婚。別れた妻は、数学者として大学教員を勤めている。本人は考古学の道を進みたいと思っているが、職もままならない。発掘費用のために調査員を続けるが、過去の経歴からいろいろな依頼が舞い込み、数々の危険な目にも遭ってしまう。
    冷戦終結前後の社会情勢、考古学、そして太一をめぐる人々のドラマを描いた作品。(-Wikipedia先生より)
    こんな感じです。

    基本1話完結ですが読み応えありです。



    家庭の事情で海外旅行に中々行けない時期ですが

    最近読破したら、ちょっと旅行した気分になれました(笑)。



    娘を持つ父となった今

    娘にはキートンの娘

    百合子のように育って欲しいと願い



    自分もキートンのように

    人生のMASTERに一歩でも近づきたい...



    そしていつでもどんな時でも人は学べる

    という言葉に、いつもドキッとさせられます。



    著作権トラブルで絶版との噂もありましたが

    8月30日に小学館から「MASTERキートン 完全版(全12巻)」が

    順次発売されています。

    名作復活。楽しみです。

  • 一番好きな漫画です。オリジナル版より1冊のページ数が多く、ワイド版より少ないのでもしかしたら「学者になる日」から続く最終話が最終巻に綺麗に収まるのかなと今から期待しています。

    インドロス村→イシドロス村
    スベダレ・ドーモ遺跡→スペダリーノ・ドゥオーモ遺跡
    ザクセン・ブルー→ザクセン・ブラウ

    など、固有名詞が現地語に近い表記に変わってるのが気になりましたが話に大きな変更はなさそうです。

    一巻から既に「遙かなるサマープディング」「貴婦人との旅」など、話の終わらせ方の上手さが目立ちます。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。1982年、小学館新人コミック大賞入選。1983年、デビュー。代表作は、『パイナップルARMY』(原作・工藤かずや)『YAWARA!』『Happy!』『MONSTER』『20世紀少年』『PLUTO』。

「2012年 『BILLY BAT(8)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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