フットボールネーション (4) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
3.92
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091847492

作品紹介・あらすじ

日本サッカーを根本から変えるには――!?

天皇杯2回戦・RSユース戦で、東京クルセイドは前半”誤審”を恐れ「撃たせて捕る」作戦を展開。しかし、弱点・右SBを相手の10番に衝かれ、千尋がナイスカバーをするが、ファウルを取られ、FKで1点を先取される。だが、高橋監督は余裕の表情でゲームの成り行きを見ていた。そのまま前半終了後、高橋は、千尋の能力の一端が幼いときからの「イメトレ」によるものだと知るが…。そして、後半開始早々「東クル」はいきなり――!! (科学指導:高岡英夫〈運動科学総合研究所〉)

【編集担当からのおすすめ情報】
第4集では、いよいよ運動能力と”脳”力の関係までも科学してしまいました…!!
いろいろ”考えて”戦う…戦えるのも「東クル」流儀!…相手のチームにも、そのサッカーに”次元の違い”を感じる者も現れますが…キーワードは、「人間脳」と「動物脳」!!――“本物の”テクニックとは!?

感想・レビュー・書評

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  • なかなか興味深い漫画。面白い。
    今までに無いサッカーの捉え方。体幹、脳とかを重視。実体験から納得出来る内容もある。

  • ちょっと触発されて、バレエと解剖学の本読み始めた

  • スポーツ漫画は、伝統的な「努力!友情!!」みたいなノリのものも大切だと勿論思うのだけれど、フットボールネーションのように美味しんぼ的なサッカー漫画もあっていいよな、と思う。ジャイキリが戦術とかクラブ経営なんかに焦点を当てるのに対して、フットボールネーションがテーマにしているのは主に「フィジカル」。それも、所謂筋骨隆々とか背の高さとかそういう事ではなくて、モモ裏筋とか体幹とか、この4巻では小脳が、とか、そういう話になってきます。

    ジーコが云ってたフィジカルってのはもしかしたら、こっちの話だったのかもしれないなあ、と思ったりさせられました。(だとしたら、そのときちゃんといって欲しかったけどね。)

  • 11/5 読了。

    相変わらずの賛否両論ありそうな内容。
    学生時代にサッカーをやってた30代には、当時の常識がバッサリと否定されています。

    しかし、次巻が来年夏発売予定ってひどいな。

  • 4巻。

    埼玉RSユース戦の続きから。

    運動と脳の関係性。
    スポーツ科学の面から語るサッカー。

    サッカーは足でやるスポーツなのか。

    果たしてサッカー界を変えることはできるのか。

  •  高岡英夫さんの身体理論を元にしたサッカー漫画&身体操法理論解説漫画。東京クルセイドのチームが出来つつあるのに伴い、天皇杯の予選を勝ち上がる東クル。少しずつ東クルに注目が集まり始めています。
     「あいつら、何か違う」と気づく勘の良い人たちから東クルにアクセスしてきて、今までとは全く違う身体理論と出合って目から鱗が落ちる。これって、甲野善紀さんや高岡英夫さんなどの古武術的な身体操法に出合った人ならおわかりいただける「あるある」だと思います。

     本巻で非常に示唆に富んでいたのは、人間能(大脳)と動物脳(小脳)の話です。
     私自身そうなんですが、合気道の技をするとき、どうしてもあれこれ考えながらやってしまうために、技や動きが止まってしまうことがあります。合気道に限らず、「どうやってやるんだっけ?」と考えれば考えるほど体は動かなくなる。そういう体験をお持ちの人、少なくないんじゃないでしょうか? 考えてから動くのがこの大脳優位の状態ですが、考えている内に動けなくなるというのは、大脳優位の状態の最たるモノと言えそうです。
     この点、興味深い例として挙げられるのが、高橋秀実『はい、泳げません』(http://booklog.jp/users/tomiyadaisuke/archives/1/4101335516)と『弱くても勝てます』(http://booklog.jp/users/tomiyadaisuke/archives/1/4104738042)の二冊です。前者では、水泳で力を抜いて泳ぐ感覚ができたときに、その実感を確かめようとしてすぐプールで立っちゃう高橋が、後者ではあれこれ野球の理屈を考えすぎて動けなくなっちゃってる開成ナインが、まさに大脳優位の状態だと思われます。
     一方、動物脳である小脳は、腕を伸ばしてモノを持ち上げたり、自転車に乗ったり、と、一々考えなくてもできる動きを司るそうです。そして、スポーツでは考えてから動いていたのでは間に合わないことが多く、一々考えなくても自然に反応して動くレベルのテクニックでないと使い物にならない、というのもご理解いただけると思います。
     今までは大脳で理解した一連の行動(テクニック)を、反復練習して体に覚えさせ、自然に出来るようにまでする、と大雑把に考えていました。が、本書の説明を読んで、いかに大脳の優位性を抑え、小脳で動けるようになるかが肝なんだ、と、今までの経験則に別角度からの説明が加わることで、より深く理解できたように思います。

     大脳優位の状態を抑え、小脳の働きを強化するにはイメージトレーニングが効く、というのも非常に納得させられました。ごちゃごちゃした理屈、すなわち大脳の論理的な「A→B→C」という行程で体を動かすのではなく、サッカーのシュートなら「足をスムーズに振り抜く感覚」などをイメージする方が、その通り動きやすく、それって小脳を使った動きに近い状態だと言えます。
     なるほどなぁ、と思いつつも気になったのが、イメージだけでも出来るようにはならないということ。私自身、古武術の身体操法を習う時に「胸を下げる」とか「鎖骨から腕を出す」など、言語(大脳レベル)では理解できるものの身体感覚(小脳レベル)では理解できないことが多々ありました。このイメージを具体的な身体感覚として把握するためには、身体の側にそのイメージを理解できるだけの感覚が備わっていないといけません。
     ではその身体感覚をどうやって獲得するか、ですが、私は松村卓さんの『誰でも速く走れる骨ストレッチ』(http://booklog.jp/users/tomiyadaisuke/archives/1/4062170515)と『骨ストレッチ ダイエット』(http://booklog.jp/users/tomiyadaisuke/archives/1/406218057X)をオススメします。詳しくは『骨ストレッチ ダイエット』("ダイエット"とありますが、実際には本当の体幹トレーニングです)の紹介文で書こうと思っていますが、現在松村さんのセミナーに通っていて、その自分の体験から、これはスポーツ・武道を問わず全てのアスリートに勧められる、というよりも基本のキとしてマスターしておくべき内容だと断言できます。

     話がだいぶんずれてしまいましたが、この人間脳(大脳)の優位と動物脳(小脳)の軽視というのは、我々の生活のいろんなところに見られる現象だと思います。
     情報が溢れかえる現代において、我々はどうしても情報(大脳)重視の生活になり、いきおい身体感覚(小脳)をないがしろにしてしまいがちになります。SNS中毒や、ネット上での暴言などを見ていても、明らかに大脳優位の状態で情報に溺れ、身体感覚のブレーキが効かなくなっているように思われてなりません。スポーツや武道だけに限らず、身体実感を意識し直し、取り戻していくというのは、我々現代人にとって一番大事なことなんじゃないのか、と本書を読みながら考えがとめどなく広がりました。

     ストーリーの方は、サイドバックの遊佐が加入し、次巻ではプロチームとの対戦と、こちらも楽しみです。

  • 長友のことかな?と感じたのは気のせいじゃなかったwでもレッズユースのことではなかったw

  • コミック

  • 気付けば午前0時を回っていた。理屈っぽい台詞回しだが、東クルと対戦する選手の違和感を説明するには必要なことかも知れない。本巻前半ではレフェリーの技量不足に言及しているが、自分が審判員であるため、天皇杯予選を担当する審判はそこまで酷くないと思うのだが……実際こんな夢のようなチームの試合を審判してみたい。沖と遊佐の掛け合い漫才のような反目がなかなか面白い。

  •  四巻ではRSユースとの対戦を終え、またサッカーを学ぶ回に入っている。ユースの田之上やSBの遊佐などにスポットが当たっている形だろうか。
     こうして育成年代の選手がサッカーの楽しみを学びなおすようなシーンは、やはりよいものがある。誰だって最初は楽しくて仕方がないからやっていたのに、気づけば社会からの不要なプレッシャーに晒されたりするのだから、因業なものだ。
     今回は田之上のシーンが非常に印象深かったので星五つと評価している。これからにも期待したい。

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