黄昏流星群 (44) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091848994

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  • 今回は3話収録。

    「冬の金星」
    初老男性の姿をした天使2人。
    不幸そうな人を見つけては幸福を授ける彼ら。
    そんな天使に目をつけられたのが初老のタクシー運転手。
    天使は客になりすまし、彼に吸うと時間を30分だけ戻せるタバコを1本置いていく。
    競馬をしている彼は有馬記念でそのタバコを使おうとするが-。

    30分だけ時間を戻せるタバコ-競馬をしている者としては喉から手が出るほど欲しいシロモノ。
    そしてタクシー運転手の取った行動に「あ~あ」となるけど、そんな人だから天使に目をつけられたんだよな~と思う。

    天使の粋な計らいがいい。
    いい人だから手に入れられた結果。
    お金なんて使えばなくなるけど、愛は使ってもなくならないからそっちの方がいいよって思った。

    「オーロラ星空シンデレラ」
    パトロンの男性と参加するはずだったオーロラツアー。
    しかし、それが男性の妻にバレて、銀座のママである主人公は一人でそのツアーに参加することに。
    周りは連れと楽しくやっている中、たった一人でツアーを楽しめない彼女。
    そんな彼女の様子を見て、ツアーガイドの男性はキツい一言を言う。
    そしてそれがきっかけとなり、二人は仲良くなるが-。

    「3つ星ピッツェリア」
    もうすぐ80歳になる女性が主人公。
    彼女は行きつけのイタリア・レストランの店員である青年に恋をしている。

    80代手前の女性の皺や顔のたるみ、シミなんかも残酷なくらいリアルに描いていて、それと若い青年との対比が残酷・・・だけど、その歳で初めて恋をしたという女性の心境が可愛らしいと思う話だった。

著者プロフィール

1947年山口県岩国市生まれ。早稲田大学卒業。松下電器産業に勤務の後、74年漫画家デビュー。
85年『人間交差点』(原作 矢島正雄)で第30回小学館漫画賞青年一般部門、91年『課長 島耕作』 で第15回講談社漫画賞一般部門、2000年『黄昏流星群』 で第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、03年同作で第32回日本漫画家協会賞大賞を受賞。07年には紫綬褒章を受章している。
主な作品はほかに、『ハロー張りネズミ』 『加治隆介の議』 など多数。現在は『社外取締役 島耕作』(「モーニング」)、『黄昏流星群』(「ビッグコミックオリジナル」)を連載中。

「2023年 『逢いたくて、島耕作(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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