藤子・F・不二雄―ビッグ作家究極の短篇集 (ビッグコミックススペシャル)

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  • 小学館 (2013年2月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091850775

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藤子・F・不二雄―ビッグ作家究極の短篇集 (ビッグコミックススペシャル)の感想・レビュー・書評

  • 小学館『ビッグコミック』草創期を彩ったマンガ家の短編集シリーズ、
    藤子・F・不二雄編、全8編。
    1997年に底本に当たる単行本が出ていたそうだが知らなかった。
    三日前、このシリーズの楳図かずお編を買い、ふと、
    もしやあの話が収録されているのでは……と思って購入したら当たっていた。
    ずっと噂に聞いて読みたかった「劇画・オバQ」が!!
    SF(少し不思議)で、やや残酷な、味わい深い作品集。
    「老年期の終わり」に込められた微かな希望が美しい。
    ――あ、今、気づいたけど、吾妻ひでお「不条理日記」に出てくる
    やすらぎの館の元ネタがここに(笑)

  •  ちょうど「有吉とマツコの怒り新党」で藤子・F・不二雄3大マンガをやっていてその中で放送された作品も入ってました。藤子・F・不二雄先生のSFは「S(少し)F(不思議)」というテイストで作品を作っているらしいです。そのテイスト通りの作品群たちで非常に満足でした。

     最初の「ミノタウロスの皿」は非常に皮肉めいた作品でした。牛と人間が逆転した星に漂着した青年が頑張って生贄になった娘を助けようとするんですが力及ばずむしろみんなから煙たがれる始末。これは人間からみた尺度でしか物を語れない傲慢さを描き、最後の地球に帰還するシーンではビフテキを食らうという少し皮肉めいたオチで上手いなと思いました。他の7作品も秀逸と謳って申し分ない作品の数々でした。

     一切ムダのないコマ使い。児童マンガで培われたテクニックを使ってとにかく1コマ1コマ無駄なく物語を読者に伝え見返す必要ない作り方に感動を覚えました。そしてオチに向かっていくスピードと哀愁漂うオチの上手さ。「劇画オバQ」は上げて落として上げて、さぁQ太郎とまた楽しい冒険の毎日へ!と思った矢先に子供ができたからという現実的理由で元気に会社に向かっていく正太。そんな正太を「大人になったんだな・・・」という言葉と共にオバQ王国の旗を残し飛び去っていくQ太郎。こんな悲しい去り方ありかよ!と思わず言ってしまいました。

     他のビックコミックで描かれた作品も是非読みたい!!!

  • ブラックユーモアというか、アイロニカルというか、普遍的で一癖ある短編集。同僚が貸してくれました。ミノタウルスの皿、権敷無妾付き、やすらぎの館、劇画・オバQ、コロリころげた木の根っ子、分岐点、ぼくの悪行、老年期の終り…というラインナップ。個人的には、コロリ〜が一番ゾクっときました。藤子先生の頭の中、のぞいてみたい。どんな風に物事がうつるんだろう。1960年代後半に描かれたとは思えない…んでも、こういういつの時代に読んでも考えさせられる物語を名作っていうんだよね。優れた作家は、作品以上に人間性に魅かれる。夫人によるあとがきも良かった。

  • 絵がドラえもんテイストで、ストーリーが少しブラックという、読んでて少し不思議な作品群。

  • 藤子・F・不二雄の少しブラックな短編集。ミノタウロスの皿、分岐点など既に読んだことがあるものもあるし、一昔前に話題になった劇画オバQも掲載されている。
    日常的な風景の中の非日常感があり、藤子・F・不二雄らしいSFを感じさせてくれた。

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