昴 (1) (ビッグコミックス)

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著者 : 曽田正人
  • 小学館 (2000年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091860019

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昴 (1) (ビッグコミックス)の感想・レビュー・書評

  • 唯一買って持ってる漫画。大好き。熱苦しくて。

    自分には「バレエしかない」と、本当にそれだけで生きていこうとする昴。まっすぐすぎて痛々しいけど、こんなに荒れ果てた我が道でも、天才が突き進めばローマに通ずんだな~。

    クライマックスはボレロ。かつて刑務所の慰問公演で囚人たちを嗚咽させた昴が、今度は一般の観客をかき乱す。やわな感動を通り越して苦しめる。ここがこの作品の神髄だと思う。
    囚人は自由を渇望する。でも、普通の人間は、檻の外でだって昴のようには突き抜けられない。自由を持て余す。その点、昴には「ダンスしかない」。その不自由さが眩しい。

    「あんたは、これで生きるの死ぬのという踊りをしたことがあるかい」
    「こいつだけ追いつめられ方が違うんだ」

    そんな昴を唯一惑わし、引き上げたダンサーが、ギエムを彷彿とさせるバレエ界の女王、いわば正規の道を通ってきた天才(プリシラ・ロバーツ)というのが、またすごい。昴でも、まだ甘い。

    早く続編を読みたい!

  • 曽田正人のバレエマンガ。『シャカリキ!』や『capeta』みたいに熱い作品を描く曽田正人が「なぜバレエ」「どうやって表現するのか」と不思議に思いながら読んだ。


    バレエは女性がやるものみたいなイメージを抱かせる頃のマンガは、いじめ系少女マンガだったが、そういうのは読みたいと思わなかった。最近は、そういうイメージはなくなったのだろうか。この作品は、バレエそのものが人生である女の話。

    俺は不思議だった。あの曽田正人がどうやって女性を描くのか。『め組の大吾』『シャカリキ!』『capeta』どれも男性が主人公だ。彼の熱い作品は男性でしか描けないと思っていた。自分と異なる性を持つ人格を表現するのは難しいと思う。萌え系、エロ系、少女マンガ系のクソマンガには多いが、所詮作者都合の異性に描かれており、ありえない異性像が描かれる。どうやって表現するのか興味深々だった。

    彼らしく、主人公はバレエだけを人生とする女性だった。そんなものに普通の人がなれる訳がない。案の定特殊な子供時代で描かれていた。そんな主人公がバレエによって壊れた人生を、バレエで再構築していく。彼女の中にはバレエしかなく、そのバレエが彼女を作り上げていく。


    なぜこんな作品を描けるのか、考えてた。彼の作品はどれも自分に一心不乱に向き合って生きる作品ばかりだ。きっと彼もそうなのではないかと思う。彼は、マンガを描くことだけに一心不乱に向き合って生きているのだろう。マンガに限らず作者が存在する作品は、必ず作者の人生観が現れる。作品自体に人生観を感じる作品というのは少ないが、『昴』『MOON ~昴 ソリチュードスタンディング~』は間違いなくそういう作品だ。


    作品の最後に書いてあったのだが、作者は実際に自分でバレエをやりながらこの作品を描いたらしい。まぁ、じゃないとこれは描けないよな。

  • 11巻まで読了。
    作者が男性なので今まで読んできた少女漫画バレエもの(テレプシとか)と違って内面的な描写が少なく、ゾーンとかいかにも漫画的な描写が出てくるし主人公補正は全開だしでやや荒唐無稽に感じる箇所もあるが、そこが新鮮で面白い。
    少女漫画バレエものの主人公は傷付き恋をし成長するというような、あくまでも関係性の中での一人の女の子として描かれるが、この作品の主人公昴は一人の天才、しかも大天才として他を蹴散らしていく孤独な一人格という感じ。観客が羨望で泣き出す中「アハッ気持ちいい~」と笑顔で踊り続けるような強烈な自己陶酔を肯定したキャラクターなど、背筋が寒くなるような恐ろしい女として昴は描かれているが、「ワタシ普通の女の子なの」な主人公がコンクールで勝ち上がっていく少女漫画バレエものよりも、世界の頂点に立つ物はかくありなんと、逆に説得力があるかもしれない。

  • 凄まじい、の一言。

    漫画、しかもテーマがバレエだからとあなどっていたものの、序盤からの壮絶なストーリーと主人公の圧倒的な才能に思わず鳥肌が立ちました。まさかバレエ漫画でここまで圧倒されるとは…。

    主人公、昴は小学生時代の弟の死を通して、次第に踊ることが好きな少女から、弟の死をバレエに重ねて踊るダンサーとなっていく。
    そして彼女が持っていたダンサーとしての才能はあまりに途方もない可能性を秘めており、果ては新人バレエダンサーの登竜門、ローザンヌでグランプリを獲得するまでに至る。
    しかしその反面、周りを取り残したまま更なる進化を続けて、行き急ぐ昴と他の登場人物との間に溝ができてしまい、孤立していく苦悩は天才にしか起こりえない苦悩なのだろうなぁ、と思ってしまいました。
    没頭して読んでいると、独りで行き急いで壮絶に燃え尽きようとしている主人公に感情移入してしまい、切なくなります。

    登場するキャラクターも個性的で、その中でもバレエ界の女王として君臨するプリシラ=ロバーツはどことなくMadonnaを髣髴とさせる存在感があります。
    終盤の有名なバレエの「ボレロ」での昴とプリシラとの対決シーンは展開自体のインパクトだけで本当にゾクゾクします。

    作者の都合で11巻で話は止まってしまっていますが、また連載が再開してもらいたいものです。

    …とか言ってたら、祝連載再開です。

  • 電子無料。話は面白い。けど、絵が怖い。。

  • 九重くんの本 読了

  • 全11巻→続編moon

  • 絵が暑苦しくてよい

  • 「SWAN」より好き。「SWAN」の主人公はすぐピーピー泣いて他力本願だったけど、昴は孤独でひとりよがりだけど自律してるところがいい。
    素晴らしい作品なのに、話しがあっちゃこっちゃ飛ぶのはなんなんだろう。。。当時の編集者とうまくいってなかったのだろうか?
    でもこの破綻した感じがこの作品を伝説っぽくしたのかもしれないけど。。。

  •  運動や勉強。そんなことを人と比べて劣等感を感じることもあった。俺にはあいつのような頭脳、運動神経はないんだなと。悔しさ、諦めいろんな感情が混ざった何とも言えない、マイナスの気持ちを抱かせるような。 
     しかし、そんなことを遥かに超越した天才を見ると、マイナスの感情は生まれない。素直に応援したくなる。これは、一握りの人々が持つ才能に、魅了させてくれる漫画である。この作者の描く、才能ある人間はプラスの感情ばかりが湧きあがらせてくれる。

  • バレエの漫画。全11巻。幼少の頃に性格を激変させる事件にあった主人公(♀)が、その後中学生になり、バレエで世界に出て行く物語。

    とにかく絵の躍動感が凄い漫画。バレエに興味がなくても、何か引き込まれるものがあります。一見の価値有り。この漫画を見た後、YouTubeでボレロを探してしまうのはお約束。

    「あたしはバレエがやりたいの。それ以外、全てを捨ててもいい。もしダメだったときは、あたしは、それで終わりでもいいの。」

  • 昔は週間漫画雑誌をよく読んでたんだけど、ある時からバッサリ読まなくなった
    ちょうどその時この作品も途中だったんだけど今でもたまにどうなったか思い出して気になる

    今度一気に読もう

  • 完結
    昴の鬱屈した天才さや躍動感は鳥肌ものだと思う。
    「昴」も続編の「moon」もバツっと終わってしまった感はあるものの、バレエに興味有る無いは関係なくどっぷりはまれる作品。

  • 全巻。
    一気に読める面白さはあるけど、バレエの表現がイマイチ伝わらない。

  • 危うい天才、スバル。しかし彼女の選んだ道に間違いはない。

  • ダンスが好きな人におすすめ

  • 遅ればせながら連載再開おめでとうございます。
    観てないけど映画化もおめでとうございます。
    兄が好きで、連載中断までの既刊は家にあったので何回も読んだマンガ。

    主人公宮本すばるの性格が最高。
    生命力がすごい。大好きな天才像、大好きな女性像だ。

    バレエのことはよく分からんが、よく分からんでも楽しめる。
    演目『ボレロ』を踊るシーンの迫力に乗せられて
    現役最高と言われる(らしい)ギエムの演技をYouTubeで観てみたが、深すぎてついていけません。

    『ノノノノ』は読む気失せたけど、同じく冨樫推薦のバレエ作品『舞姫 テレプシコーラ』は読んでみよう。

  • 曽田先生が描く天才バレリーナのサクセス(?)ストーリー。でも早熟すぎると作品の端々に語られるのでちょっと嫌な予感もしつつ読んでいたけど今の所心配はなさそう?昴の熱気が読み手も巻き込んでもはや漫画を読んでいるということすら忘れてしまう程の魔力を持っている。

  • 一番好きな漫画です。
    昴の才能の浪費具合がとても素敵です。

  • バレエ漫画…かな。

    と言うより、この漫画家さんの
    これまでの作品を聞く所によると
    (ワタシ、読んでは居ないのですが)
    「人には無い、特殊な能力を持ったヒーロー
    又はヒロインたちのサクセスストーリー。」
    を、多く書いていらっしゃると。
    そんな流れの漫画なのだと感じました。

    とにかく読んでいて、どっぷり引き込まれました。
    ヒロイン「すばる」ちゃんの
    天才ならではの「自信過剰さ」
    16歳少女としての「わがままさ」
    波瀾万丈な人生から身に付いた「取っ付きにくさ」…
    【こういう人格です】って、ハッキリしたキャラクターで
    魅力的に思います。
    成長して行くカリスマダンサーのサクセスです〜。

    終わり方が微妙だったので
    ☆一個無くしてしまったけど…スイマセン
    でも、凄い面白いです。

  • 曽田正人の天才漫画です。
    意味もなく興奮します。

  • マンガの中で、一番好きなシリーズの一つ。レビューを見ると昴を"天才を書いたマンガ" と評価する人が多い。たしかに一つのことだけに没頭し成功できる人間は少ない。だけど、そのような客観的な見方でこのマンガを見るのはもったいないと思う。主人公スバルに感情移入し、自らも何かに没頭した頃を思い出す。"強い人なんていない、いるのは強くあろうとする人だけだ"という文句がある。天才なんていない。なにかに没頭し極めようとしたいという気持ちが重要だと、思い出させてくれる作品だ。

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