白暮のクロニクル (2) (ビッグコミックス)

  • 小学館
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091861641

作品紹介・あらすじ

ゆうきまさみ新境地!第2集は壮絶な悲劇!

不老不死の種属「オキナガ」。
そのひとりである雪村魁は、12年に一度の惨殺事件…
通称「羊殺し」の犯人を追っている。

昭和初期。
沖縄での戦禍の中で、魁の壮絶なる人生を決した
出会い、別離。そして与えられた運命。
この殺人事件に執着する理由がそこに――


雪村魁は、いかにして雪村魁になったのか。
その謎を解き明かす第2集、霧の中の輪舞(ロンド)!


【編集担当からのおすすめ情報】
容姿は若いままだとしても、しかし88歳である老人、
雪村魁が殺人事件を追い続けている…。
そこにはどんな過去が秘められているのか。

雪村魁こそが『白暮のクロニクル』の核心であり、
伏木あかりと魁の主人公ふたりが出会ってしまった必然でもあり。

魁の慟哭が第2集には詰まっています。
これ以上ない感情の描かれ方だと、思います。

感想・レビュー・書評

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  • コミック

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  • 2巻では魁の過去も語られ、辛くなるところも。
    あかりの真っ直ぐで一生懸命なところは事件の暗い部分とは対照的で物語の光になっている。
    とはいえ、まだまだ事件の全容、物語の行方が読めないので、3巻以降も展開に期待。

  •  不死者の物語は幾多あるが、不死の理由は、もう死んでいるから死なない、死なないほど頑丈、回復力が異様に強い、だいたいこんなパターンだろう。神的な存在はそもそも生物のように生きてはいないから、ゾンビと同じ範疇。
     このマンガのオキナガは、回復力が異様に強いという不死性で、心臓が破壊されない限りは治癒してしまう。心臓が弱点とか日光が苦手とかいう辺りで、ちょっと匂わされていたが、どうやらオキナガは吸血鬼の系譜のようであることが、2巻でさらに示唆されている。

     探偵ものとしては、未年に女性の内臓をえぐる「羊殺し」の謎が提示されるが、2巻では事件にはほとんど進展はなく、88歳だが見た目は少年の雪村塊の因縁の記述に費やされている。
     オキナガは何らかの素質のあるものが、ある契機で「なりあがる」のだが、雪村は第二次大戦中に少年兵として死にかかっているところで「なりあがり」、それがために恋人の棗の前から姿を消さなければならなくなる。そこに関わったのが厚労省の竹之内参事。10年後、雪村と棗は再会するが、その直後に棗が「羊殺し」に殺されてしまう。以来、雪村は犯罪研究に打ち込みつつ、未年に現れる犯人を捕らえようとして失敗を続けている。12年ごとに犯行を繰り返す、息の長い犯人はオキナガに違いないのだ。
     他方、厚労省職員で雪村との連絡係を命じられた、伏木あかりは実は棗の孫であるが、雪村はそのことをまだ知らない。

     一見おどろおどろしいアンデッドの物語が、厚労省によるオキナガの登録管理というお役所仕事で日常にくるまれて、白々とした感覚を醸すのがゆうきまさみ流。

     あとがきによると『白暮のクロニクル』、略して「白クロ」だという。ま、どうでもいいが。

  • 主人公の過去と現代につながる線が結ばれていく本巻。数奇な運命、伏木さんの普通ぽさが光ります。先がどうなるのか楽しみです。

  • -

  • 魁の過去話が、想像以上にヘビーだった・・・。
    久保園さんになんだか癒される。
    殺人の犯人気になるなぁ。

  • 以前からこの人の漫画は好き。続きが気になる。

  • 不死者のいる改変歴史上の物語。ディープで面白い。展開が丁寧でいい。

  • 非日常の存在する設定における日常描写が抜群に上手い。

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著者プロフィール

漫画家。1957年北海道生まれ。80年デビュー。『究極超人あ~る』で星雲賞マンガ部門、『機動警察パトレイバー』で小学館漫画賞少年部門受賞。近作『白暮のクロニクル』『でぃす×こみ』『新九郎、奔る!』。

「2019年 『ゆうきまさみ 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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