イチゴーイチハチ!(1) (ビッグ コミックス〔スピリッツ〕) (ビッグコミックス)
- 小学館 (2015年3月30日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091866059
作品紹介・あらすじ
胸にぐっとくる青春群像譚!
松栢学院大武蔵第一高校、通称・松武(しょうぶ)高は「文・武・楽」がモットー。
新入生の丸山幸(まるやま さち)はやりたい部活が見つからず、彼女の中学の先輩である生徒会長からの誘いで、生徒会の手伝いをすることに。
そこでは幸が3年前に野球場で見かけた少年・烏谷(からすや)と、かつて野球少女だった生徒会長との運命的な再会があった・・・・・
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高校生活という人生でかけがいのない時期に、楽しさ、切なさ、万感胸に迫る思いを抱きながら成長を重ねる高校生たち。
そんな彼ら、彼女たちを、優しい眼差しで見つめる青春群像譚、開校!
【編集担当からのおすすめ情報】
読み終えたとき、胸にぐっときます!
名作『ガンスリンガー・ガール』で、大きな銃と小さな幸せを与えられた少女たちの運命を描ききった著者が描く新境地は・・・・・・日本の高校を舞台にした青春群像譚!
多感な時期を過ごす少年少女たちの、言葉や表情ひとつひとつを優しく、時には力強くつむぐ本作品にぜひご期待ください!
感想・レビュー・書評
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「最近何かおもしろい漫画ない?」と聞かれたら、まずオススメするのが本作。おっさんはさておき、とくに現役の高校生に読んで欲しいです。ちなみに作者が大学OBなのこともつながりを感じました。個人的経験として、舞台となる生徒会執行部の活動を評して「富士には月見草がよく似合う」とは言い得て妙だなと感心しました。まあ、傍から見れば、何をしているかわからんよなあ。ただし、それでも中の人たちは全力全開であることだけは保障します。ご関心のある方はぜひご一読を!!次巻以降も楽しみです。
追記(2015/4/8)
読み返していて、この作品、烏谷が野球を諦めて「生徒会」に行くところが個人的にクリティカルヒットということに気づきました。
というのも、会長や烏谷のいた野球部やシニアチームは野球を、丸ちゃんがいたバスケ部はバスケをするのを目的とし、そこで世界が完結しているのですが、反して生徒会は先の部活のような目的がありませんし、実に多様な人々(文化部長や体育部長、各委員会の長等)が出てきます。執行部の実働部隊としてHR委員会も登場しますが、彼らは彼らでイベントを楽しむという目的があります。ですが、執行部にはこれといった目的はありません。アイス大作戦が出てきますが、これもきっかけは一生徒の投書からはじまったものであり、どちらかといえば執行部の行動は受動的なものです。
にもかからわず、わたしたち読者は、そこで活動に取り組む会長や丸ちゃん、烏谷たちが輝いていないとは見ません。乱暴を承知でいえば、いわゆる「部活モノ」は「閉じた世界」であるのに対し、執行部は「開いた世界」と言えるのかもしれません。だからこそ、野球部という「閉じた世界」にいた烏谷が「開いた世界」である執行部に来ることで、そこから新たな一歩を踏み出せるということになるのではないでしょうか。さらに、こうした対比構造に、とりわけ第8話で会長がいう「執行部は月見草」発言が効いてくるという。実に上手い構成であると同時に、個人的に自分自身の経験とドンピシャリでリアリティがものスゴいあるという。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
相田先生が『ガンスリンガー・ガール』を連載していた時に、コミティアの同人で描いていた作品『バーサス・アンダースロー』が再編集された連載なので、シングルCDで言うとB面みたいな感じでしょうか。派手ではないけどおもしろいです。
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野球?恋愛?生徒会?いいえ、青春群像譚です。
『1518!』というタイトルや冒頭の野球シーン、そして生徒会入会とイマイチ何の漫画だか掴めませんでした。おまけに群像譚というから余計に混乱します。しかし、詳細な高校生活描写によって読み進めるうちに作中に入り込めるので、方向性の迷子になるということはありません。一巻だけでは魅力を発揮しきれていないように感じたので、全巻読み終わってから読み返したい一冊です。
受験に敗れた者たちの集まる学校ということもあって、青春漫画というには暗めの始まりでした。表紙の空の雲の割合がそのまま作中の空気を反映しています。同じ土俵で再び立ち上がるわけでもなく、派手やかな別の舞台で輝くわけでもなく、現実に即した違う道の歩き方を示すのは苦しさや痛みを伴いますが他作品にない魅力だと思います。そういった雰囲気のためか作品内に流れる時間が非常にゆっくりに感じるのも好感です。彼ら彼女らの行動にどんな意味を与えるかが作品の最大の魅せ所だと思うので、非常にラストが気になります。
週刊少年ジャンプなどを読んでる自分には、生徒会が非常にリアルなのが新鮮でした(笑)。現実的な権限を持った生徒会の現実的な活動の範囲に収まっています。少し埃を被ったような学校描写も素晴らしいですね。生徒会経験のある方には勿論刺さると思いますし、これから中学高校生活が始まる方にもオススメだと思います。 -
松武と呼ばれる高校に入学した丸山幸。彼女は中学の先輩が会長の生徒会を手伝うことに。そこには投手を諦めて会長になった少女と、当時の会長の心を折ったが、後にケガで野球を諦めた新入生・烏谷の姿があった!
ケガで野球を諦めた15番の少年と、男子との実力差で投手を諦めた18番の少女。二人の運命的な出会いと、夢を諦めた続きを描く物語。高校という場所で15歳から18歳まで過ごす彼らは新しく夢を見つけられるのか。そして、何もやることがないと思っていた幸が見つけた目標も心が温まる。
再会した二人の野球対決が熱かった!会長が放つアンダースローの躍動感と、思わぬ宿敵に笑顔を見せる烏谷の構図がいいよね。基本的に学生生活・生徒会活動を中心としたマンガなので、こういう動的な魅せ場とドラマの交差を序盤に持ってくることで一気に引き込まれた。
生徒のマナーが悪くて撤去されたアイス自販機の復活作戦も楽しかった!信用がないのに権利は勝ち取れない。まずは先生に誠意を見せること。それを義務じゃなく生徒全体のお祭りに仕立て上げるというのが面白い。こういう風に知恵で苦労をひっくり返すのは見習いたいよね。 -
昨今むしろ珍しい、すごくまっとうな学園もの。
個性的なキャラクターもいるけれど、突飛なことは基本起こらず、
その分しっかり等身大の「高校生」が描かれている感じがします。
まだ序盤なので、ここから彼女ら彼らがどう動いていくのか、
展開が楽しみです(^^)。 -
コミック
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大人でも子どもでも、生きている限り挫折は付きもの。でもそこからどう立ち上がって、どう次の一歩を踏み出せるかは、新しい人との出会いや、自分を理解してくれる家族や友だちの支えがあるかどうかで、大きく変わってくる。偶然であり必然ともいえる日々を、努めて楽しく力強く前に向かって進んでいけば、きちんと立ち直って想像もしなかった素晴らしい人生を送ることができるようになる。そういうことを思いださせる力がある作品だと思います。
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ふるきよき学園もの!感涙です。