フットボールネーション (7) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 154
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091867933

作品紹介・あらすじ

日本DFの常識を覆す!DFは○○するな!

天皇杯4回戦で沖千尋を欠いたままJ1のバクレータ高知と一進一退の激戦を繰り広げる東京クルセイド。イワンの声が出るようになり、少しずつ本調子に戻ってきたクルセイドは…
一方、千尋は引きこもっている兄との会話で自分がサッカーを始めるきっかけとなった出来事を知ることに…


【編集担当からのおすすめ情報】
2014年W杯での日本の惨敗以降、注目され続けている日本サッカーのディフェンス力! 科学的な視点からその向上方法を探り、緻密なロジックでそれを展開します。
日本を“真のサッカー先進国”にするために日本のディフェンスの“常識”を覆します!! サッカーを愛する全ての人に読んで頂きたい一冊となっております。

感想・レビュー・書評

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  • コミック

  •  仕事上の必要があって、大武ユキの『フットボールネーション』の既刊1~7巻を読んだ。

     サッカーマンガなのに、サッカーに微塵も興味のない私が読んでもすごく面白かった。
     本物のエンタテインメントとはそういうもので、「その世界にくわしい人でなければ楽しめない」ようでは、エンタメとして二流なのだと思う。
     たとえば、私は麻雀をやったことがないしルールも知らないが、それでも映画版『麻雀放浪記』(和田誠)はすごく面白かった。

     この『フットボールネーション』は、運動科学総合研究所の高岡英夫の「科学指導」のもと、科学的なサッカー理論をふまえた、いわば“理詰めのサッカーマンガ”である。
     「もも裏筋」などのインナーマッスルを使うことの重要性をはじめ、作中で描かれる訓練法や監督の指導はどれも、ド素人の私にも納得のいく合理的なものだ。

     “理詰めのサッカーマンガ”といっても、頭でっかちで堅苦しいマンガというわけではない。
     主要キャラはみんな「キャラが立っている」し、型破りなアマチーム「東京クルセイド」がプロチームを次々と破っていく基本構成も、昔ながらの少年マンガの王道を行くものだ(連載誌は『ビッグコミックスペリオール』だから青年マンガだが、内容はよい意味で少年マンガ的)。

     あの『ラストイニング』が本格的な野球理論を持ち込んで高校野球マンガに革命を起こしたように、『フットボールネーション』はサッカーマンガの革命と言える……のではないか(ほかのサッカーマンガをよく知らないので、自信なさげ)。

  • 日本人のサッカーを見直す実験的な漫画として楽しんでいる。今まで読んだサッカー関連書籍と自分の経験に照らして、本書で発信されているメッセージは大いに共感できる。曰く「身の丈に合ったサッカーをやって勝つのが監督の仕事」戦術メモリーでは「良い文章を読んだことのない者が決して良い文章を書けないように」と言いえて妙。さて次集はヒール役の愛知SC・綿貫とのマッチアップが楽しみだ。

  • 「自分たちのサッカー」と「相手ありきのサッカー」。もちろん、自分たちのサッカーで勝ち進むのが理想。王者ってそういうもんだしね。誰が見ても強いサッカー。
    でも、それだけじゃ勝ち続けられないのも現実。「相手ありきのサッカー」もしないといけない。この二つって相反するものととらえてしまうけど、実は併存可能なんだよなぁ、と。高知に対するフロント批評は、かなり耳の痛いことなんではないでしょうか。

    DFの腰の高さについて。ちゃんとした指導者とかの前に、「腰を落とす」ことが頑張ってる、というように見えるからね。どうしても素人目からするとそう見える。なので、頑張ろうとしてそうなっちゃう、それが癖になっちゃう、というのはあると思います。あ、だからちゃんとした指導者ということか。了解です。

    綿貫はイヤなやつ。

  •  準々決勝、ようやくここに来てJ1上位陣との対決となった愛知戦の始まりである。露骨なローテを組んでくる相手に前半で2点を奪い、相手の主力を引きずり出す展開で次へと話を譲っている。
     今回の啓蒙内容は戦術メモリーについて触れている前半と、終盤に次への引きにもなっている日本型の守備の問題について。腰を落とす守備については以前も指摘していたが、今回改めてしっかりと説明するようである。
     物語と啓蒙内容がバランスよく配置されている一方、ここではもう少し試合について話を進めてほしかった感もある。おそらくは都のサッカー初体験を描くことになるだろうこの試合は、その点でも注目したいところなのだから、なおさらである。

     というわけで、今回は星四つ半相当と評価している。とはいえ、啓蒙の内容についてはなるほどとうなずくところがあった。
     余談になるが、以前NHKがチャビの特集を組んでいた折には、彼が戦術メモリーを利用してサッカーを組み立てているであろうことを脳波の点から検証していた。ここでの啓蒙内容はまさにあれのことだろう。

  • これ、中学の時に読んでれば、俺は高校でもサッカー続けてたかもw

    ってくらい守備の姿勢について説明してます。
    そうね、腰低いのオールドスタイルですよね。

  • -

  • 「球蹴り」と「サッカー」の違い。

    「サッカーは何人でやるスポーツだ?」の答えで違いが分かります。

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