機械仕掛けの愛 (3) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 76
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091867971

作品紹介・あらすじ

ココロふるわすロボットシリーズ、新章へ!

街にたたずむ自販機、お寺のロボット小坊主、
そして、かつて人間だったころの記憶を持つ「ブレイノイド」……

ヒトのために生まれ、ヒトのために働き、ヒトを想う彼らだが、
実はプログラムされた機能を果たしているのみである。

キカイにココロはあるのだろうか。

ヒトにはココロがあるというのか。

第17回手塚治虫文化賞「短編賞」を受賞した寓話的オムニバス、
1年半ぶりの新刊リリース!!








【編集担当からのおすすめ情報】
人間だったころの記憶を引き継いだ「ブレイノイド」フーコ。
ヒトを愛した感情を持ち続ける彼女は、何を見るのか…?
より深く、近く、響く。全8編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 就活中の女子大生に恋して相談にも乗っちゃう無駄に高機能と言われちゃうドリンクの自販機。その危機には、自ら這って行き、「仕事とは何かの奴隷になることじゃない、社会の役に立つこと、人の役に立つこと、人と人とが一緒に生きていくことだ」と熱くさけぶ。コンビニで働くうちにともに生きたいと願った二体のロボット、閉店に際しオーナーにメモリを抜かれそうになり逃亡するが...預けていった子供のデータが物悲しく。ロボット僧、諸行無常を語り、貧しい人に親切にする先輩僧侶に感化されるが、その結末は...。そして、自由ロボットとなり、ロボット金融を始めるも、脅威に感じた人間の反撃にあい...と。救いのある話ばかりではないところに、よりリアルさを感じる。

  • 3巻。人間社会で使役されるロボットたちを通じて格差の存在を描いてきたが、3巻はさらにを一歩進んだ。例えば第6話の自由ロボットの話などは、主人から自分自身を買い戻す解放奴隷の事例が下敷きになっている。格差だけでなく差別にまでその射程が広がっている。
    仮想的な社会システムを描くことで現実社会の矛盾や問題を浮き彫りにする、これそこSFの力なんだよな。

  • これまでの2作に比べて、読後感がややあっさりした感じ。
    非人間を描くことにより、人間をあぶり出す、業田良家の哲学好きです。

  • 言葉(ロゴス)がロボットを変える。人を変える。やわらかな叙情的ロボットドラマ、第三集。今回も珠玉ぞろいです。

  • 201502/人によってはあざとく感じるかもしれないけど、このシリーズは名作。一貫して描かれるヒトとロボット。ただの感動モノというだけではないのが業田作品のコワイところ。受賞きっかけで知った人には是非ロボット小雪も読んで欲しい。

  • ロボット修行僧の鎮念が修行の道中に出会った元医師で元僧侶のアナンが言った言葉「つまり この宇宙の本質は『存在』ではなく『運動』なんだよ びっくりだよな」「そして人間にとって『運動』とは『行為』のことじゃないのか。」「俺はそう思って生きてるよ。」

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