太陽の黙示録 (2) (ビッグコミックス)

  • 小学館
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091870322

作品紹介・あらすじ

▼第8話/台湾避難民キャンプ▼第9話/母と子▼第10話/張と舷▼第11話/血の惨劇▼第12話/棄国者▼第13話/舷と羽▼第14話/導火線▼第15話/邂逅の地●主な登場人物/柳舷一郎(政界の名門・柳家の跡取り。震災時に消息を絶ち、台湾人の義父母に育てられる。台湾名・舷[シャン])、柳拓磨(日本最大保守・民自党の幹事長で、政府を陰で舵取りする傑物。舷一郎の祖父)、地道行男(柳家に代々仕えてきた、実直な秘書。柳拓磨の右腕)、張(台湾マフィア・六海幇の荒くれ者だったが、舷一郎に出会い、義に目覚める)、羽田遼太郎(台湾警察の刑事。震災時、日本国籍を捨てた棄国者を親に持つ。台湾名・羽[ユイ])●あらすじ/2017年4月、台湾・台北市。柳家の秘書・地道は、消息を絶った舷一郎を捜し、避難民キャンプを訪れる。震災から15年、生活の苦しさや不安から芽生えた民族意識が、日本人と台湾人の間に対立構造を生みつつあった。ある時、六海幇の荒くれ者・張は、憎むべき日本人が夜市で騒ぎを起こしていると聞き、現場へ向かう。そして、まさに一触即発という雰囲気のなか、一人の青年が歩み出て…(第1話)。●本巻の特徴/震災で消息を絶った柳舷一郎。15年後、青年へと成長した舷一郎を、過酷な運命が待ち受ける…!?●その他の登場人物/京明(張のかつての弟分。日本人母子殺害事件の犯人)、尾津(日本人一時避難民キャンプの代表)

感想・レビュー・書評

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  • 52.00
    太陽の黙示録 第1部 群雄編 全巻(1-17巻)
    太陽の黙示録 第2部 建国編 全巻(1-9巻)
    完結しています。

  • 龍山寺夜市 人に惚れる力 羨望と蔑みを込めて呼んだ言葉が…棄国者という言葉だ… 食べることは生きること あの味は…今も、俺の骨身に染みている バカが勝手に動くのは…俺の知ったこっちゃないよ。 武装蜂起ほうき 軋轢を生む要因 怒涛のノンストップロマン!

  • 震災から15年、各国に散った日本人避難民は未だ祖国に帰れず、台湾でも多くの者が苦境に喘いでいた。高まる排日運動から罪もない母子が殺され、その反動からキャンプを抜け出した一部の避難民は、テログループを形成。民族間で一触即発の危機に陥ってしまう。一連の事件の黒幕を知った舷一郎が取る行動とは!?(Amazon紹介より)

  • 他国の支配下により、虐げられる日本人。
    なにが正解で、なにが間違いか...

    個人的名言
    1.「おれが本当に聞いて欲しいと願うなら...声は届く!
    おれはそれを信じている。」
    2.「坊ちゃん!!」

    5/13

  • 売る前準備として登録→売りました

  •  物語はいきなり15年飛ぶ。最初びっくりしたけど、読んでみると納得する。前巻は1冊まるごとプロローグだったのね。作者のねらいがはっきりしたように感じられる。

     それにしても、台湾の難民キャンプにいる日本人というものを想像してみると、なるほどずいぶん嫌われるだろうなと思う。僕自身の思考にしても、どこかに「日本はアジアの優等生」という傲慢さがこびりついていることを自覚せざるを得ない。それが難民という立場になったとき、たとえばいわゆる「歴史問題」ひとつにしても、今とは全く異なった突きつけられ方をせざるを得ないのだろうと思う。

     ただし、この物語は、とりあえずそういう方向には行かない。当たり前のことをまっすぐに貫く一人の青年が、欲とプライドが渦巻く世界をかき回していく様を描く。途中で、「20世紀少年」などを思い出してしまった。大きく広げた舞台の中で、その舞台そのものを描くのではなく、その中で動く人々を描くことによって、舞台と人間を同時に印象づけてくれる。なかなかよい。

     登場する男たちがそれぞれ魅力的だ。なんというか、三国史を読むときのワクワク感に似ている。

  • 話は進み舞台は台湾へ。キーパーソンも登場して‥という展開。

    国際観が発揮されるのはこれからかしら。

  • 図書館の本
    日本が分断され、他国に支配され、難民としていろんな国で暮らすことを余儀なくされた日本人。
    南北に分断された日本を行き来するにも大変な時代になっています。
    舷一郎は記憶をなくし台湾人の夫婦の下で育ち、そこで台湾人張と日本人キャンプの橋渡しを始める。

    いい人って言うより、政治家なんだよねぇ、舷。

  • 「沈黙の艦隊」の海江田や「ジパング」の草加は、どっちかというと完成された人間という感じがします。
    でも、この「太陽の黙示録」の主人公は、同じように信念のために突き進むところはあっても、若さの分だけ柔軟なような印象をうけます。

    台湾と日本。
    今ですらたくさんある矛盾。
    それをかわぐちかいじが、どう料理していくのか楽しみです。

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著者プロフィール

1948年、広島県尾道市生まれ。本名は川口開治。明治大学で漫画研究会に在籍、在学中の1968年「ヤングコミック」掲載の「夜が明けたら」で漫画家デビュー。卒業後は本格的に劇画作品を執筆、竹中労とのコンビでは本作のほか、「博徒ブーゲンビリア」などを描く。「ハード&ルーズ」で人気を得、87年「アクター」、90年「沈黙の艦隊」、2002年「ジパング」で講談社漫画賞を3回受賞、2006年には「太陽の黙示録」で小学館漫画賞と文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受けるなど、五十年余にわたって第一線で活躍する。他の代表作に「イーグル」「僕はビートルズ」「空母いぶき」など。

「2023年 『黒旗水滸伝 大正地獄篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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